BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • VINAVIS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

S-WORKS TARMAC SL9発表!「ゴールまでのタイム」を削る史上最速のロード|SPECIALIZED

「すべてを征す一台」として世界のレースシーンを席巻してきたスペシャライズドのTARMAC(ターマック)。その名機がさらなる進化を遂げ、第9世代となる「S-WORKS TARMAC SL9」がベールを脱いだ。エアロ、軽量性、ハンドリングという個別の指標を追うのではなく、実際のレースにおける「ゴールまでのタイム(Time to Finish)」を削り落とすことにフォーカスした、ブランド史上最速のロードバイクを紐解いていこう。

最速の定義を再構築する「スピードの方程式」と「Time to Finish」

レースの勝敗を本当に分ける“決定的な瞬間”での速さが求められている

ロードバイクの「速さ」とは何か。これまでの開発競争では、風洞実験での空気抵抗値(CdA)や、フレームの単体重量といった「静的」な数値が重視されてきた。しかし、実際のレースは風洞の中ではなく、めまぐるしく変化する風、斜度、そして疲労と戦うライダーが存在する現実の世界で行われる。

速さを構成するすべての変数を統合した「スピードの方程式」

新型TARMAC SL9の開発にあたり、スペシャライズドの開発チーム「サイエンスクラブ」は、速さの定義を「Time to Finish(ゴールまでのタイム)」という一つの指標に絞り込んだ。ライダーのパワーや体重、バイクの空力や重量、さらにはコースの勾配や風速、路面状況といったすべての変数を統合した「スピードの方程式」を用いたシミュレーションシステムを構築したのだ。

これはF1などのモータースポーツで行われているアプローチに近い。特定のテスト条件下でのみ優れるバイクではなく、ツール・ド・フランスの超級山岳や春のクラシックといった、勝負を決するリアルな局面において「最も速くゴールラインを駆け抜けるバイク」を生み出すための哲学である。

第6世代「ムービング・レッグ・マネキン」が導き出した真のエアロダイナミクス

ロボットのような再現性を保ちながら、限りなくリアルなライダーに近い第6世代「ムービング・レッグ・マネキン」

TARMAC SL9の空力開発において決定的な役割を果たしたのが、自社風洞実験施設「Win Tunnel(ウィントンネル)」に導入された第6世代の「ムービング・レッグ・マネキン(MLM)」だ。ライダーがペダリングを行うことで発生する空気の乱れは、バイクの空力性能に多大な影響を与える。そのため、静止したマネキンやバイク単体でのテストでは、実戦での速さを正確に測ることはできない。

このMLMシステムは、ライダーのペダリングをミリ単位の精度で再現する。さらに「Made in Racing」というアプローチのもと、プロ選手がレースの勝負どころで取るポジションや、アタック時にボトルを1本しか持たないといったリアルな状況までをシミュレーションに落とし込んだ。

その結果生まれたのが、TARMAC SL8からすべてのチューブ形状を刷新し、時速45km走行時に4ワットの空気抵抗削減を果たしたSL9の新しいフレームフォルムだ。

空力を最大化する各部の新形状:Speed SnifferとWin Fin

4mm細身になり、前面投影面積を10%減少させた「Speed Sniffer」。特許出願中のOffset Steererにより実現した

フロントエンドには、SL8で高く評価された「Speed Sniffer(スピード・スニファー)」をさらに進化させて搭載。特許出願中の「Offset Steerer(オフセット・ステアラー)」を採用し、リアブレーキホースをステアラーの右側へ再配置することで、ヘッドチューブを4mmスリム化し、前面投影面積を10%削減することに成功した。

フロントホイールからの高エネルギー気流を整え、ドラッグを低減する「Flow Fork」と「Dropped Downtube」

さらに、フロントタイヤから生じる高エネルギーの気流を整える「Flow Fork(フロー・フォーク)」と、隙間を極限まで詰めた「ドロップド・ダウンチューブ」が連動。乱れた空気がフレーム内側へ入り込むのを防ぎ、システム全体でのドラッグを劇的に低減している。

「ボトル1本」で逃げを打つリアルなレース状況にフォーカスして開発された「Win Fin」
より深い形状とし、クリーンなエアフローを実現した「S-Works Rapide Aero Post」

リア周りで目を引くのが、新設計の「Win Fin(ウィン・フィン)」と極薄の「S-Works Rapide Aero Post」だ。これはレースの決定的な逃げの場面において「ボトル1本」で走るという実データに基づき、その状態での空気の流れを最適化したもの。ペダリングする脚とフレームの間を抜ける気流をクリーンに後方へ逃がすことで、勝負どころでの0.5ワットの削減をもたらしている。

妥協なき軽量化:687gを実現した「Flow State Design」

素材ではなく「形状」で荷重を支える設計思想「Flow State Design」により極限の軽さと強度を両立

空力性能を追求すれば重量が増すというのがロードバイク開発の常識だった。しかし、S-WORKS TARMAC SL9のFACT 12rカーボンフレームは、わずか687g(56サイズ/最軽量カラー)という、専用のクライミングバイクをも凌駕する驚異的な軽さを誇る。完成車重量にして6.5kgという数値は、UCIの重量規定(6.8kg)を軽々と下回るレベルだ。

これを可能にしたのが、超軽量モデルAethos(エートス)の開発で確立された「Flow State Design(フロー・ステート・デザイン)」である。フレームに加わる荷重を素材の厚み(カーボンの積層)で受け止めるのではなく、「形状そのもの」で効率的に支える設計手法だ。

スーパーコンピューターによる膨大なシミュレーションを経て最適化されたチューブ形状により、不要なカーボンレイヤーを徹底的に排除。ペダリングパワーを逃さない剛性と、レース後半まで脚を残すコンプライアンス(快適性)は名車SL8と同等を維持したまま、空力と軽量化を高次元で両立させている。もちろん「Rider-First Engineered」により、44から61までの全サイズにおいて、一貫したライドフィールと直感的なハンドリングが約束されている。

実戦で証明される14秒のアドバンテージ

2024年のツール・ド・フランス・ファム最終ステージのシミュレーション。SL9はSL8に対し14秒のアドバンテージを弾き出した

スペシャライズドが算出したシミュレーション結果は、TARMAC SL9の圧倒的なポテンシャルを示している。

例えば、デミ・フォレリングが歴史的な独走勝利を飾った2024年ツール・ド・フランス・ファムの最終ステージ(アルプ・デュエズへの登りを含む80km)。もし彼女がSL8ではなくSL9に乗っていたならば、フィニッシュタイムはさらに「14秒」縮まっていたという。総合優勝の行方がわずか数秒で決まる現代のロードレースにおいて、この14秒というタイム差は、単なる機材の進化を超えた「勝敗を分ける絶対的なアドバンテージ」を意味する。

試乗レビューはこちら

S-WORKS TARMAC SL9 ラインナップ

最高峰のFACT 12rカーボンを採用したS-WORKSグレード完成車はSRAM RED AXSとShimano Dura-Ace Di2仕様をラインナップ
プロチームのカラーを纏ったS-Works Team Replica Framesetも展開される

今回7月1日に世界同時解禁されたのは、最高峰のFACT 12rカーボンを採用した「S-WORKS」グレード。完成車にはRoval Rapide CLX IIIホイールとRapide Cockpit、S-Works Power with Mirrorサドルなど、最上級のコンポーネントがアッセンブルされる。

コンポーネントはSRAM RED AXSとShimano Dura-Ace Di2の2モデル展開で、価格はいずれも1,980,000円(税込)。さらに、フレームセットと、プロチームのカラーを纏ったチームレプリカフレームセットも用意されている。

実戦での勝利のみを見据え、「ゴールまでのタイム」を削るためだけに生まれた究極のレーシングマシン、S-WORKS TARMAC SL9。世界最速の系譜は、ここからまた新たな歴史を刻み始める。

S-Works Tarmac SL9 SRAM RED AXS

価格:1,980,000円(税込)

GLOSS RUBY METALLIC / WHITE SILVER METALLIC
GLOSS WHITE SILVER METALLIC / GLOSS RUBY METALLIC / OBSIDIAN METALLIC

 

SATIN SILVER DUST / GLOSS CHROME

フレーム:S-Works Tarmac SL9 FACT 12r Carbon
フォーク:S-Works FACT 12r Carbon
ハンドルバー:Roval Rapide Cockpit
ホイール:Roval Rapide CLX III
コンポーネント:SRAM RED AXS(パワーメーター内蔵)
シートポスト:S-Works Rapide Aero Post

S-Works Tarmac SL9 Shimano Dura-Ace Di2

価格:1,980,000円(税込)

GLOSS CARBON / GLOSS WHITE

フレーム:S-Works Tarmac SL9 FACT 12r Carbon
フォーク:S-Works FACT 12r Carbon
ハンドルバー:Roval Rapide Cockpit
ホイール:Roval Rapide CLX III
コンポーネント:Shimano Dura-Ace Di2 R9270(4iiii Precision Proパワーメーター内蔵)
シートポスト:S-Works Rapide Aero Post

S-Works Tarmac SL9 Frameset

価格:880,000円(税込)

GLOSS CARBON / RED TO BLUE PEARL / WHITE
GLOSS DOLOMITE METALLIC / CHROME
GLOSS DOVE GREY / RED TO BLUE PEARL / WHITE SILVER METALLIC
GLOSS POWDER LIME / AMETHYST FROST / DEEP MARINE METALLIC
GLOSS POWDER LIME / SILVER DUST / BLACK CHROME
GLOSS VIVID RED / AMETHYST FROST / NEBULA METALLIC
GLOSS VIVID RED / TARMAC BLACK / WHITE SILVER METALLIC
GLOSS WHITE SILVER METALLIC / OBSIDIAN METALLIC
RTP RAW CARBON / GLOSS AMETHYST FROST
SATIN CARBON / HOLOGRAPHIC

フレーム:S-Works Tarmac SL9 FACT 12r Carbon
フォーク:S-Works FACT 12r Carbon
シートポスト:S-Works Rapide Aero Post

S-Works Tarmac SL9 Team Replica Frameset

価格:935,000円(税込)

フレーム:S-Works Tarmac SL9 FACT 12r Carbon
フォーク:S-Works FACT 12r Carbon
シートポスト:S-Works Rapide Aero Post

問:スペシャライズド・ジャパン https://www.specialized.com/jp/ja

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load