
雲の上で迎える朝。立山・剣御前小舎ではじめる北アルプス入門
宇宙HIKE
- 2026年06月27日
北アルプスに憧れているけれど、「自分にも行けるのかな」と不安に感じていませんか。今回は、危険箇所が少なく、眺めがよくて季節の花にも出会える立山の剱御前周辺をご紹介します。写真を撮るのが大好きな方にもおすすめの場所です。
室堂からスタート。絶景が続く高原歩き



スタート地点は室堂。バスまたは立山黒部アルペンルートで室堂に入ります。玉殿湧水でおいしい水をくんだら登山開始。雄大な立山と山崎カール。湿地に咲く花々。スタート直後から心がほどけるような風景が広がります。みくりが池から遊歩道に沿って歩き、血の池、地獄谷など名所を見ながら進みます。


雷鳥荘付近に雷鳥沢キャンプ場を見下ろせる広場があるので、ひと休みしましょう。これから登る雷鳥坂の急斜面が目の前にそびえています。その上に見える赤い屋根。この日のお宿は、別山乗越(べっさんのっこし)にある剱御前小舎。そこは、登山道が6つ集まる交差点のような場所。剱岳、立山、奥大日岳などいろいろな山につながるポイントです。
雷鳥沢からが本番。ゆっくり登る剱御前への道

おやつを食べて元気をつけたら、雷鳥沢に向かって下ります。キャンプ場を通過し、雷鳥沢に架かる橋を渡って対岸へ。新室堂乗越との分岐点を右に進み、斜面を登っていきます。7月でも雪渓が残り、チェーンスパイク等が必要な場合もあるので、事前に状況を確認しておくと安心です。

標高が上がるに連れて、遊歩道や室堂平、地獄谷が見渡せます。歩いて来た道を見下ろしたとき、「ここまで登ってきたんだ」と思わずうれしくなります。登山道に、よじ登るような岩場はありませんが、石がゴロゴロして足下が不安定な場所もあるので、歩くときはよそ見しないよう気をつけましょう。
花と稜線のごほうび。剱御前小舎への道のり



斜面ではハイマツの緑と季節の花がお出迎え。チングルマ、ハクサンイチゲ、シラタマノキ、アカモノなど、高山ならではの花々が次々に現れます。秋には葉が色づき、実をつける姿も楽しめます。花の季節がお勧めですが、秋の始まりもいいですよ。
剱沢でテント泊する方は、翌朝、剱岳に登るのでしょうか。重そうな装備の健脚さん達に道を譲りながら、私たちも着実に歩みを進めて行きます。
山小屋に着いたら、身軽になって稜線散歩へ



雷鳥沢から2時間ほどで室堂乗越に到着。山小屋にチェックインしたら、重い荷物を小屋に置いて、身軽に周辺を歩いてみましょう。立山の別山北峰まで約45分。晴れていれば、剱岳の雄姿を目の前で見られる絶景スポットです。



剱御前方面に行くのもおすすめです。左手に奥大日岳や日本海、右手に剣岳。海と山が一度に見られるぜいたくな場所。夕陽と朝陽を見る絶好のポイントなので、あらかじめ日没と日の出の時刻を調べておくとよいでしょう。
剱御前小舎のおいしい夕食をいただき、初日の夜はふけていきます。星が好きな方は、夜、空を見上げに外に出ると、満天の星に出会えるかも。
ご来光を見に、夜明け前のひと歩き


翌朝、夜明け前にヘッドランプを点けて剱御前方面へ。途中の岩場で夜明けを待ちます。標高2,700m付近は真夏でもかなり冷え込むので、ダウンやフリース、手袋などで防寒対策をしっかりと。
やがて、稜線の端から太陽が顔を出します。ご来光の瞬間は、何度見ても心が震えます。高山の山小屋に泊まったからこそ出会える景色。朝日を受ける花はキラキラと輝いていちだんと美しく、シャッターを押す手が止まりません。


下山も楽しい。違う景色に出会う帰り道

山小屋に戻って朝食をいただいたら、名残惜しいけれど帰路に着きましょう。帰りは、新室堂乗越経由で雷鳥沢へ下ります。少しだけ行きとは違う道を歩いて、別の角度から山の景色を楽しみます。




早朝の光、稜線に咲く花、遠く雪を被った山々。こんな風景に出会えたとき、山に来て本当によかったなぁと感じます。雷鳥沢に下りたら、最後の難関である石段を上って遊歩道へ。この石段、どんな山よりもキツイと思う人も多いようで……(笑)。雷鳥荘から往路をたどり室堂に至ります。

岩場が苦手でも大丈夫。やさしい北アルプスへ

高山に行ってみたい、写真もたくさん撮りたい。でも難しい山に行くのはちょっと自信がない。そんな方におすすめしたい今回のコース。朝夕の絶景と高山の花に出会える、とっておきの山旅です。今年の夏は、北アルプスへの一歩を、立山から始めてみませんか。
コースタイム:上り/約2時間45間分、下り/約2時間40分(休憩時間を含まない)
剣御前小舎
https://www.tsurugigozengoya.net/
写真&テキスト◎Yukari Teragaki(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/yukari.tera17?igsh=Z3lncHl3bzBqZ2xs&utm_source=qr
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PROFILE
宇宙HIKE
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。



















