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背負い心地も、嗜好もフィットするカスタムオーダー。【883DESIGNS ハルマキパック23ℓ】|ホットな新興ブランドやガレージブランドを調査!【山好きが惚れた気鋭のアイテム vol.10】|PEAKS 2026年8月号

国内外のガレージブランド人気が年々高まり、ファッションブランドの機能服や道具をうまく活用する登山者も増えた。そんな多くの”ネクストブランド”をどのような視点で取り入れているのか。今回は生粋のバックパックマニアである山田さんの装備をご紹介。

文◉平野美紀子
写真◉熊原美惠

今回の山好きさん:主夫 山田敏浩さん

埼玉県在住。2013年から愛犬と里山、家族と百名山をめぐるように。春は奥武蔵や奥秩父、奥多摩での静かな尾根歩き、夏はアルプスの縦走が中心。ピークハントより山中でゆったりすごす時間を楽しんでいる。

883DESIGNS/ハルマキパック23ℓ

オーダーメイドのバックパック。一枚の生地を巻いて形作られることから、その名がついた。軽量ながら、重心が自然と肩甲骨付近に乗るよう上部にボリュームをもたせた設計により、長時間の山行でも疲れにくい。

・¥28,000〜38,000
・容量:23ℓ
・重量:約240g
・問ハヤミデザイン

「レトロなデザインがしっくりくる」

POINT

背面やサイド、フロントポケットにハーネスなど、細かく生地の指定が可能。山田さんはダイニーマのリップストップナイロンをチョイス。
背面長やハーネスの全長も、身長に応じて柔軟に調整してくれる。

背負い心地も、嗜好もフィットするカスタムオーダー。

昔からバックパックが大好きで、「背負うとワクワクして、どこかへ行くぞ」という気持ちになるんです。気付けば街用を230個、山用も70個近くのバックパックを所有。山へハマったのも、「バックパックを背負って、もっといろんな場所へ行きたい」という気持ちの延長線上でした。

これまでさまざまなバックパックを使ってきましたが、10年前に負った怪我を機に、UL化。最近は、カスタムオーダーしたハヤミデザインの「ハルマキ」を愛用しています。圧倒的なカスタム性が魅力で、パーツごとに選べる生地の種類がほかのカスタム系メーカーの比ではなく、100種類は下らないと思います。ユーザーの体型や好みも細かくヒアリングし、背面長は2〜3㎝刻みで、ショルダーの硬さや縫い付けの角度まで調整してくれます。

シンプルな設計ですが、背負い心地はいたって快適。実際に山を歩く人でないと、本当に背負い心地のいいものは作れないと思いますが、その点、ここのデザイナーさんは毎週のように山を歩き、ユーザーにも同行。彼らの悩みを都度製品へ反映し、改良を重ねています。そうした姿勢が、背負い心地にも表れているなと感じますね。

僕は最低限の安全性を確保すれば、山道具にはもっと遊び心があっていいと思っていて。実際にハイテク素材とローテク素材のバックパックを同じ山行で使い比べても、大きな違いは感じられませんでした。性能は大事。でも、背負っていて気分がいいという感覚も大切で、むしろ性能以上の原動力をもたらすこともあると思います。

五色ヶ原のテント場にて。「登山仲間と揃いのシェルターを並べて張るのが毎年の恒例です」

昨夏、ハルマキにテント泊装備を詰め込み、五色ヶ原から立山三山、奥大日岳へと2泊3日の縦走をしました。お気に入りを背負っているだけで気分がよく、何時間でも歩いていられる感覚。60歳目前で、「まだこうやって歩けるんだな」と、嬉しかったですね。

このハルマキのポイントは、〝ちょいダサ〞感。オーダー当時はハイテク素材全盛でしたが、オジさんには少しかっこよすぎまして(笑)。だからDCFが主流になっていくなか、あえてダイニーマグリッドのリップストップナイロン生地を本体に、ポケットもULで多用されるメッシュではなく、ごく普通のナイロン生地でレトロに仕上げてもらいました。自身の還暦祝いに作ったので、思い入れもひとしおです。

獅子岳から龍王岳、雄山方面へ向かう道中にて。「立山らしい岩稜が静かに佇むようすに、目を奪われました」

山田さんの装備はコチラ!【BASE WEIGHT 4.66kg】

①寝袋カバー マウンテンローレルデザイン/FKTイーベントビビィM ②寝袋 キュムラス/マジック125 ③マット クライミット/イナーシャオゾン ④トレッキングポール ゴッサマーギア/LT5 ⑤傘 アラタ/ASU-08 ⑥シェルター ミキクロタ/エレメンタル1 ⑦ペグ ⑧タイベックシート ⑨トイレセット ⑩ボトル スマートウォーター、ライフウォーター ⑪食関係のセット ハイテールデザイン×FBSH/手さげ袋、ヌルク/コジー、一二の用品店/ベリーサックM(紅茶・コーヒー、スポーク)、帝人/あっちこっちふきん ⑫ポーチ ライトソーイングマシン/コーニー(温度計、ホイッスル、マルチツール、地図、虫よけ) ⑬ファーストエイドキット ⑭エマージェンシーシート、モバイルバッテリー、浄水器 ソーヤーミニ、ヘッドランプ ナイトコア/NU21 ⑮Zパックスの燃料入れ ヌルクのマッチ、ライター ⑯ウィルドゥ/フォールダーカップ、ヌルク/フェイスハガーディッシュ ⑰アルコールストーブ、ゴトク、風防 フラットアースイクイップメント/モンクストーブセット ⑱クッカー アラタ/ACP-700 ⑲ポーチ イワタマユミ/熊の袋、サングラス 富士山眼鏡/アイロス、資生堂の日焼け止め ⑳フェルトコジー イワタマユミ/缶(ビール)ホルダー 21洗面具 歯ブラシ、手鏡など 22レインウエア 山と道/ULオールレザーフーディ、ULミトン、ULオールウェザーパンツ 23着替え シールスキンズのソックス、ブリング/ワンダーウェアワン50/50 24防寒アイテム センチデザイン/アルファ60クルーネック 25山と道/アルファハラマキ、フーディニ/パワーリストゲイター、エンライテッドエクイップメント/コッパーフィールドウインドシャツ、てぬぐい 26ダウンブーツ Zパックス/ダウンブーティ

いま狙っている”NEXT” は!?「一二のモンペズボンSP」

腹巻きのようなウエストで、どんな体型にもやさしくフィットする。今季より高反発ポリエステル繊維を使った二重織素材を採用。肌離れがよく、ストレッチ性や撥水性に優れる。

「大きなポケットも便利。新素材の履き心地が楽しみです」(¥18,700/問一二)

 

※この記事はPEAKS[2026年8月号 No.179]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。

 

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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