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【神戸】六甲高山植物園で楽しむ約1,500種の高山植物さんぽ|いま歩きたい植物園案内

日本の植物分類学の父・牧野富太郎氏もたびたび訪れた、海抜865mの六甲山上に広がる日本最古の民間高山植物園。ロックガーデンや湿地、樹林区をめぐりながら、コマクサやエーデルワイスをはじめ約1,500種の花に会いに行こう。

日本最古の民間高山植物園

▲花々を間近で眺められる。毎営業日11時と14時には、無料のガイドツアーを開催(申し込み不要)。見逃しがちな小さな植物も紹介。月2回は専門家による特別ガイドもあり

 

海抜865mの六甲山上に広がる六甲高山植物園は、平地より5度ほど低い気候と、自然の谷間を生かした地形のなかで、高山植物や寒冷地の植物を野生に近い姿で見せてくれる。高山帯を再現したロックガーデンや湿地、樹林区まで、自生地さながらの多彩な環境が広がる。一年をとおして約1,500種が咲き継ぐ。ゆっくり回って約1時間、軽いハイキング気分で散策できる。「高山」を冠する植物園は全国に少なく、関西では貴重な存在だ。開園は1933年。民間の高山植物園では日本でもっとも古く、今年で93年。開園当時から守られてきたドウダンツツジの大木やブナの木陰など、長い年月が育てた風景も見どころのひとつ。

夏の主役は、関西では群落の少ないニッコウキスゲ。7月、草原をオレンジ色に染める。市街地から車で1時間、澄んだ青が「六甲ブルー」と呼ばれ、神戸市の市花でもあるヒメアジサイもこの時期。8月はレンゲショウマが涼やかに揺れる。下向きに咲き、森のシャンデリアとも称される花だ。さらに、深山に咲く希少なキレンゲショウマは、自生地に匹敵するほどの群落を作る。9月には、六甲山にも自生するサギソウ、自生のフジバカマも咲く。フジバカマは、海を渡るチョウ「アサギマダラ」の食草でもある。ほかにも、カタクリやコマクサなど、季節ごとに表情を変える花々が園内を彩り、訪れるたびに新しい発見をくれる。近くのROKKO森の音ミュージアムや、眺望が魅力の六甲ガーデンテラスも併せて訪れてみては。

六甲高山植物園

住所 兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150
TEL 078-891-1247
営業時間 10:00〜17:00(16:30チケット販売終了)※イベント開催時は延長の場合あり
開園期間 3月中旬〜11月 ※冬期休園あり
定休日 不定休
料金 大人900円、子ども(4歳〜小学生)450円
公式サイト https://www.rokkosan.com/hana/

Access

阪神御影駅・JR六甲道駅・阪急六甲駅から神戸市バス乗車、六甲ケーブル山上駅からバスで約10分

【散策ルート】

歩行時間:約1時間
高茎草原 → 湿生植物区(エンコウソウ区)→ 樹林区 → ロックガーデン → 湿生植物区(西入口前)

高茎草原

高原のお花畑をイメージしたエリア
東入口を入ってすぐに広がるエリア。約50種が色とりどりに咲き乱れ、ニッコウキスゲの群落も見られる。ヤマユリやオニユリなど、さまざまな種類のユリが咲くのも特徴だ。絶滅危惧種のヒゴタイや、キンポウゲ科のサラシナショウマなども栽培している。

湿生植物区(エンコウソウ区、西入口前)

木道では花に囲まれ撮影も楽しめる
木道の下に水が流れ、高原の湿地に育つ植物を見られる涼やかなエリア。春はミズバショウ、初夏〜夏はニッコウキスゲやキレンゲショウマ、初秋は六甲山の湿地に自生するサギソウなど貴重な植物も栽培されている。5月下旬に見ごろを迎えるクリンソウの群落は、園内屈指の人気スポット。

▲ミズバショウの見ごろは、3月末から4月初め。北米原産で黄色い花がめずらしいコガネミズバショウも見られる。国内で初めて開花した貴重な株

樹林区

木漏れ日がきれいでのんびりしたくなる
高木が立ち並ぶエリア。春は新緑、秋は紅葉が美しい。ふもとよりも気温が低いため、のんびりと森林浴するのにもうってつけ。春はカタクリ、初夏はササユリなど、里山の花が鑑賞できる。レンゲショウマが咲くのもこちらで、花の時期には写真撮影に人気。

9月23日までの土日祝限定でハンモックカフェOPEN

▲ひと休みはハンモックカフェで。木陰で揺られながら、カップアイスや六甲サイダーをいただける

ロックガーデン

高山の岩場を模して造られたエリア
岩がゴロゴロと点在しているエリア。水はけや通気性を工夫し、本来は森林限界より上で生育する高山植物を、自然に近い状態で観賞できる。日本、中国・ヒマラヤ、ヨーロッパ、アメリカと自生地ごとに分かれ、普段は高い山に行かないと見られないコマクサやエーデルワイス、チングルマなど高山植物が咲き揃う。

▲岩のあいだから顔をのぞかせる花々が健気。コマクサやエーデルワイス、チングルマの見ごろは5〜6月と、実際の高山よりも少し早め

おすすめのお土産&グルメ

オリジナルのピンバッチや手ぬぐい
お土産はログハウス風のショップ「アルピコラ」で。ヒマラヤの青いケシやコマクサ、ミズバショウをかたどったオリジナルピンバッジや、青いケシ柄の注染手ぬぐいが手に入る。

食事は山小屋風の喫茶店で
東入口の横には、木の温もりが心地よい喫茶店「エーデルワイス」がある。レトロでかわいらしい雰囲気のなか、ハヤシライスやカレーのほか、ケーキやコーヒーでひと息つける。

 

▼六甲高山植物園のほかにも、全国の一押し植物園を特集した「いま歩きたい植物園案内」。詳しくはランドネ 2026年8月号 No.144でチェック!

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