
パラリンピック連続金メダルの杉浦佳子が日本初開催のアジアパラ競技大会に挑む
Bicycle Club編集部
- 2026年07月30日
パラリンピック2大会連続金メダルのパラサイクリスト・杉浦佳子が、2026年秋に日本初開催となる「第5回アジアパラ競技大会」に出場することが決定した。彼女が見据えるのは、自身のパラアスリート人生の「集大成」。地元開催の晴れ舞台には、忘れることのできない特別な意味が込められている。
トラック・ロード合わせて4種目への出場を視野に

杉浦が出場を目指しているのは、トラック競技とロード競技を合わせた計4種目だ。トラックでは個人パシュート(3km)と1kmタイムトライアル、ロードではタイムトライアルとロードレースへのエントリーを想定し、日々のトレーニングを積み重ねている。
「トラック3km IP、1km TT、ロードTT、ロードレースの4種目に出場するつもりでトレーニングしています」と杉浦。複数種目にまたがるハードなスケジュールに、ベテランとは思えぬ意欲で臨む構えだ。
なお女子のクラス区分では、ロードタイムトライアルがC1〜C5を対象とする一方、そのほかの種目はC1〜C3が対象となる。障がいの程度が異なる選手が同じレースで競い合うため、より一層の戦略と力が求められることになる。
厳しい戦いを見据えつつ、ロードレースに勝機あり

今大会について、杉浦は冷静に戦況を分析する。「タイムトライアル競技の3種目は、各クラス世界トップレベルを揃える中国勢との競争になります。メダル獲得は簡単ではないと考えています」と、正直な見通しを語る。
一方で、ロードレースには確かな手応えを感じている。「ロードのコースが伊豆の日本サイクルスポーツセンターということで、何度か走ったことのある自分にもチャンスがあるのでは、と思っています」。コースを熟知するからこそ描ける戦略に、勝機を見出している。
ゴール地点は、かつて障害を負った場所

杉浦にとって、この大会には特別な意味がある。最終日のロードレースの開催地、日本サイクルスポーツセンターは彼女が2016年の落車事故で障害を負った、まさにその場所なのだ。
「アジアパラ出場が正式に決定し、大変嬉しく思っています。実は、最終日ロードレースのゴール地点は、私が障害を負った場所であり、ここで、パラアスリート人生の集大成となる結果を出したいと思います」。困難を乗り越えて世界の頂点に立ち続けてきた杉浦が、原点となった地で見せる走りに注目したい。
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