
車中泊を楽しみながら「もしも」に備える/今月のレシピ【冷製コーンチャウダー】| CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#51
キャンモック
- 2026年08月14日
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キャンプの道具や知識には、防災に役立つことがたくさんあります。この連載では、防災士資格をもつCAMMOCからアウトドア好きのみなさんへ、もしもの時に役立つちょっとしたヒントとアイデアレシピをお届けします。
車中泊を楽しみながら「もしも」に備える
キャンプや旅で楽しむ車中泊。好きな景色のなかで目覚めたり、朝の空気を感じながらコーヒーを飲んだり。宿とはまた違う自由さが、車中泊の魅力です。
じつは、そんな車中泊で得られる経験は、災害時にも役立ちます。地震や豪雨などの災害では、自宅ですごせなくなったり、余震への不安から車ですごすことを選んだりする人もいます。もちろん、災害時の車中泊は決して快適なものではありません。だからこそ、普段からアウトドアで車中泊を楽しみながら、「どうすれば快適にすごせるか」「なにに気を付ければいいのか」を知っておくことが、もしもの備えにつながります。
快適に眠る工夫を知る
初めて車中泊をすると、「思ったより眠れない」と感じる人も少なくありません。シートの段差が気になったり、足が伸ばせなかったり、朝起きると体が痛かったり。でも、何度か経験すると、自分なりの工夫が見つかってきます。
インフレーターマットやエアマットで段差を軽減したり、ブランケットやクッションで隙間を埋めたり。車種によっては、収納ボックスなどを使って足元の高さを調整すると、楽な姿勢で眠れることもあります。
実際に寝てみることで、「この道具は役立つ」「これは必要なかった」と、自分に合った寝床づくりがわかってきます。災害時も、しっかり眠れることは体力や判断力を保つための大切な備えになります。
車中泊で体を守るために

災害時の車中泊で注意したいのが、エコノミークラス症候群です。狭い車内で長時間同じ姿勢を続けると、足の血流が悪くなり、血栓ができるリスクがあります。その予防のためにも大切なのが、できるだけ体を水平に近い状態で休める環境をつくること。
シートに座ったまま足を下げて眠る姿勢は、足に血液がたまりやすくなるため、避けたい姿勢のひとつ。車中泊で寝床をつくるときは、座席を倒し、マットを敷いたりして、できるだけ足を伸ばして横になれるよう工夫しましょう。
さらに、数時間おきに少し歩いたり、軽くストレッチをしたりして体を動かすことも大切です。車内でも、つま先を上下に動かしたり、足首を回したりするだけで、ふくらはぎの筋肉が働き、血流を促してくれます。また、
- 着圧ソックスを履く
- 水分をこまめに補給する
- 長時間同じ姿勢を続けない
ことも意識しましょう。車中泊で「快適に眠るため」のシートアレンジは、じつはエコノミークラス症候群の予防にもつながります。楽しみながら試した工夫が、もしもの時には体を守ることにもつながるのです。
季節ごとの車内環境を知る

車内は、思っている以上に暑く、そして寒くなります。夏は夕方になっても熱がこもり、冬は窓から冷気が伝わってきます。季節ごとに車内環境は大きく変わります。出かける季節に合わせて、一度体感してみましょう。
夏なら、
- 木陰を選んで駐車する
- 網戸を使って風の通り道をつくる
- ポータブルファンで空気を循環させる
冬なら、
- 窓に断熱シェードを付ける
- 床からの冷えを防ぐためにマットを敷く
- 寝袋や毛布を組み合わせる
など、実際に試してみることで、自分の車に合った工夫が見えてきます。
一酸化炭素中毒の危険を知る

車中泊では、一酸化炭素中毒にも注意が必要です。一酸化炭素は、無色・無臭の気体で、気付かないうちに体内へ取り込まれ、重症化すると命に関わることもあります。
とくに注意したいのが、エンジンをかけたまま車中泊をする場合です。冬は、雪でマフラーが埋まってしまうと排気ガスの逃げ道がふさがれ、車内へ逆流する危険があります。また、このリスクは雪の日だけではありません。マフラーの周囲が障害物でふさがれたり、排気ガスがこもりやすい環境では、一酸化炭素中毒が起こる可能性があります。そのため、車中泊では基本的にエンジンを止めて過ごすことが推奨されています。周囲への配慮やガソリンの節約にもつながります。
いっぽうで、真夏の暑さや真冬の寒さなど、命に危険が及ぶような状況では、エンジンやエアコンを使用せざるを得ない場面もあるでしょう。大切なのは、「エンジンを使う・使わない」ではなく、その時の環境や体調に合わせて、安全を最優先に判断することです。
そんなときに備えて、一酸化炭素チェッカーを車に備えておくのもおすすめです。一酸化炭素濃度の上昇を警報で知らせてくれるため、万が一のリスクを減らすことができます。車中泊や災害時に使う道具をまとめたバッグを用意しているなら、そのバッグに取り付けておくと、必要な時にすぐ使えて安心です。

防犯対策もアウトドアで練習できる

車中泊では、防犯への配慮も欠かせません。まずは車内を外から見えにくくすること。サンシェードがなくても、フェイスタオルやバスタオルを窓に挟んで固定すれば、簡単な目隠しになります。また、
- 荷物を窓際に置かない
- 車内灯を必要以上につけない
- ドアを施錠する
ことも基本です。女性や子どもだけですごしていることがわかると、防犯上のリスクが高まることもあります。「だれが乗っているかわかりにくくする」という視点も、安心してすごすための工夫のひとつです。
やってみよう1:窓を覆ってみる


サンシェードや目隠しを使って、車の窓を覆ってみましょう。専用のサンシェードがなくても、フェイスタオルやバスタオルを窓の上から少し挟み、パワーウィンドウを閉めれば、簡単な目隠しになります。
車内に座ってみると、
- 外から車内はどのくらい見える?
- 中から外の様子は確認できる?
- 車内の明るさはどう変わる?
など、実際に試してみることで見えてくることがあります。車中泊を快適に楽しむためだけでなく、災害時のプライバシー確保や防犯対策を考えるきっかけにもなります。
やってみよう2:寝床をつくってみる


座席を倒したり、マットやクッションを使ったりして、寝られるスペースをつくってみましょう。
横になってみると、
- 段差は気にならない?
- 足は伸ばせる?
- 体はまっすぐになっている?
など、自分の車で快適に眠るための工夫が見えてきます。体をできるだけ水平に近い状態で休める寝床づくりは、快適な睡眠だけでなく、エコノミークラス症候群の予防にもつながります。
やってみよう3:車中泊気分で過ごしてみる

「今日は車中泊する日」という気分で、マットや寝袋、ランタンなどを車に積み込んでみましょう。寝床ができたら、お気に入りの飲みものを持ち込んでお茶を飲んだり、本を読んだり、お菓子を食べながらのんびりすごしたり。実際に一泊しなくても、車の中でくつろぐ時間をつくるだけで、
「ここに荷物を置くと使いやすい」
「もう少し広く使えそう」
「この道具があると快適」
など、新しい発見があります。楽しみながらすごした時間は、次の車中泊をもっと快適にしてくれるだけでなく、もしもの時の安心にもつながります。
車中泊は、”試せる備え”

車中泊をしていると、
「もう少しこうしたら快適に眠れそう。」
「この道具があると安心だな。」
そんな小さな発見を、一つひとつ積み重ねていくことになります。実際にすごしてみるからこそ、自分の車に合った寝床のつくり方や、暑さ・寒さへの備え、防犯対策など、本当に必要な工夫が見えてきます。それは、アウトドアをもっと快適に楽しむための知恵であり、もしもの時にも自分や大切な人を守る力につながります。
車中泊は、旅の楽しみ方のひとつであると同時に、「やってみる」ことで備えを育てられる時間でもあります。次のキャンプでは、ぜひ一度、車中泊にも挑戦してみませんか。きっと、新しい景色と一緒に、新しい気づきにも出会えるはずです。
ンドネの記事を“声”でお届け!ラジオで深堀トークします【8/15(土)9:10ごろ~鎌倉FM82.8】

CAMMOCの「キャンプしたら防災できた!」の連載内容を、鎌倉FMにてより深掘りしてお話します。
ラジオならではの楽しい雰囲気のなかで、いつもともしもに役立つヒントを声にのせてお届けするので、ぜひ聴いていただけるとうれしいです!
※鎌倉エリアの方はラジオで、それ以外の地域の方も鎌倉FM公式サイトのネット配信でご視聴いただけます。
鎌倉FM82.8「GOOD MORNING STATION:もしもにつよいわたしになる!」
日時:8月15日(土)9:10ごろ~
ネット配信:https://www.jcbasimul.com/kamakurafm
今月のレシピ【冷製コーンチャウダー】

缶詰のクリームコーンとツナ缶で作る、火を使わない冷製チャウダーです。牛乳や豆乳を混ぜるだけなので、キャンプの暑い日や災害時でも手軽に作れます。ツナ缶を加えることで、たんぱく質もしっかり補給でき、パンやクラッカーを添えれば、満足感のある一食になります。
材料(1人分)
クリームコーン缶…100g
牛乳または豆乳…100ml
ツナ缶…1/2缶
塩…ふたつまみ
黒こしょう…少々(お好みで)
パセリ(乾燥でもOK)…少々
パンまたはクラッカー…適量
オリーブオイルオイル…適量
作り方
1. カップにクリームコーン、牛乳または豆乳、塩を入れてよく混ぜる。
2. ツナを加えて軽く混ぜる。
3. パセリを散らし、オリーブオイルをたらしたら完成。パンまたはクラッカーを添える。
クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子。
クリエイターズユニットCAMMOC(キャンモック)。
現在は三沢真実・内舘綾子を中心に活動。「キャンプのある暮らし」をテーマに、空間コーディネートや撮影監修、防災講演、ラジオなど幅広く展開。本連載では、創設メンバーの三宅香菜子がレシピを担当。
著書『ラクして備えるながら防災 フェーズフリーな暮らし方』『うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード』
HP:https://cammoc.com
Instagram:www.instagram.com/cammoc
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PROFILE
キャンモック
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/
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