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元日本U15チャンピオン茂木陽向がベルギークリテで3位入賞、世界舞台に挑戦する若き才能たち

日本のジュニア自転車選手たちによる欧州遠征、若手育成プロジェクト「RTA」(ロード・トゥ・ラヴニール)が新しい段階へ進もうとしている。7月22日にベルギーで開催されたクリテリウム(周回コースでの短距離レース)で、U15日本チャンピオンの茂木陽向が3位入賞。これは、ただの「参加」ではなく、海外の強豪選手たちとの直接対決での「勝負」であり、日本の若き才能が世界レベルで通用する力を持つことを証明した。8月には、プロ契約に直結する仏国のハイレベルな大会群が控えている。ここでの活躍が、彼らのプロ入りへの道を大きく左右する。

ベルギー遠征 — 茂木陽向3位入賞、日本勢が欧州の強豪と激闘

ベルギー・フランドル地方での国際クリテリウムで、日本の U17 若手サイクリストたちが世界基準の走りを見せた。7月22日に開催された「ケルメス・メッヘレン=ボーヴリンゲン」では、日本勢が体躯や走力に勝る欧州の強豪たちに果敢に立ち向かい、貴重な国際経験を積み重ねた。注目は、全日本選手権ロード U15 チャンピオンの茂木陽向(1-PRIMERA)の活躍。リトアニア U17 ナショナルチームの組織戦に及ばず、最後は 3 位でゴールしたものの、その走りは欧州の一流選手たちにも認められるものとなった。

世界との戦い — リトアニアナショナルの厳しさを味わう

このレースに参加した茂木陽向(1-PRIMERA)と稲寛太(埼玉ユース自転車競技部)は、体躯が大きく異なるベルギー人選手たちに加え、リトアニアU17ナショナルチームの選手たちと対峙することになった。組織力に優れたリトアニア勢の統制されたアタックが次々と繰り出される中、日本勢も決して引き下がることなく逃げ集団への合流を狙い、果敢にアタックを展開した。

激しい攻防が展開されたレースの最後、リトアニア選手らが逃げ、1、2フィニッシュを飾った。そして続くメイン集団のトップを茂木でフィニッシュ、見事3位となった。稲も7位と健闘し、二人ともが国際舞台での経験となった。

レース結果

レース名:ケルメス・メッヘレン=ボーヴリンゲン(Kermiswedstrijd Mechelen-Bovelingen)
開催日:2026年7月22日
開催地:ベルギー ワロン・ブラバント州 メッヘレン=ボーヴリンゲン
レース距離:67.1km
競技カテゴリー:U17

リザルト

1位:ZALESKIS Hubertas(リトアニア / ŠILALĖS SM DSK KVĖDARNA)1時間43分22秒
2位:KAUPAS Dominykas(リトアニア / SOSTINĖS SPORTO CENTRAS)1時間43分22秒
3位:茂木陽向(EQA / 1-PRIMERA)+0分39秒
4位:URBONAS Rapolas(リトアニア / UTENOS DSC)+0分39秒
5位:ŽIOGAS Neimantas(リトアニア / ŠILALĖS SM DSK KVĖDARNA)+0分39秒
7位:稲寛太(埼玉ユース自転車競技部)+0分39秒

動画レポート

RTA プロジェクトとは? — 日本の若き才能をプロ界へ

欧州ロードレース界で、世界最高峰の舞台で走り続けられる日本選手を輩出することが、若手育成プロジェクト「RTA」(ロード・トゥ・ラヴニール)の使命である。春に示した可能性を、夏の継続した戦いのなかで「実力」へと変え、日本人選手が世界最高峰へ進む現実的な道を開くことを目指している。

これまでのRTA参加選手たちは、欧州特有の過酷なレース環境での完走経験を積み、異なるレース展開への対応力を高めてきた。最も重要なのは、「走ることができる」段階から「世界の選手たちと互角に戦える」段階へと進化したことだ。しかし、この成長はまだ途中経過に過ぎないという。

RTA に参加する 12 名の若き才能たち

氏名 所属チーム 主な戦績・背景
馬場 慶三郎(キャプテン) 弱虫ペダルサイクリングチーム 「埼玉ユース自転車競技部」初期メンバー→EQADS昇格。遅咲きのリベンジを誓う。
島崎 将男 中央大学 / 群馬マンモスレーシング 2026ツアー・オブ・ジャパン日本代表 / 2026JPT広島三原ロードレース4位
竹田 天飛 弱虫ペダルサイクリングチーム 2025年夏に参加予定も骨折でキャンセル。待望の初参戦。
新藤 大翔 立教大学 / HPCJC BRIDGESTONE ANCHOR 2026JCF強化指定選手 / 2025JBCF-U19年間チャンピオン / 2025JBCFジュニアチャンピオンシップ優勝
中尾 涼介 チームユーラシア – iRCタイヤ 欧州レース転戦、2024年から春夏全転戦参加。地道に成長中。
山田 駿太郎 弱虫ペダルサイクリングチーム 2025RTA夏期欧州レース転戦参加
井上 悠喜 松山学院高等学校 2026アジア選手権ロードジュニア3位
關口 煌大 渋川高等学校 2026JCFジュニア強化指定選手 / 2026全国高等学校選抜大会4位
松村 拓弥 群馬マンモスレーシング 2026アジア選手権個人TTジュニア優勝
福地 大和 堺市立堺高等学校 2026西日本ロードクラシック(E1)8位
稲 寛太 埼玉ユース自転車競技部 2025トライスロン競技 / 第3回アジアユースゲームズ男子個人5位 / 日本アクアスロン選手権U15男子1位
茂木 陽向 #1-PRIMERA 2025全日本選手権ロードU15チャンピオン / JCFロード強化育成選手 / 2025JBCFJユースツアー年間総合チャンピオン

欧州のプロチーム育成組織は、「1回の好成績」ではなく「継続した実績」を重視する。春の成果を足がかりに、夏から秋にかけて何度もレースに出場し、実力を繰り返し証明することで初めて、プロ契約への扉が開かれるのである。

8月まで続く戦い — プロ界への扉が開く重要レース

2025年には、RTAの熱意とこれまでの活動が評価され、主催者の特別配慮により出場枠を獲得した。大会には、ツール・ド・フランスで活躍するUCIワールドチーム育成選手たちも数多く出場。世界最高レベルのジュニア・U23選手たちとの真っ向勝負に挑む。

8月1日~3日「シャランジュ・マイエネ」

フランス・マイエンヌ地方の仏アマチュア最高峰レース。
RTAにとってのベンチマーク的な大会で、2024年は全員がリタイアしたが、
2025年は6人中5名が完走と大きく進化。今年こそ入賞を目指す。

8月22日~23日「レ・ブークル・ド・ロワーズ」

世界のトップジュニアが集うUCI国際ステージレース。
昨年の各ステージ優勝者は世界的プロチームの育成チームと契約を獲得——
つまり、このレースでの成果はプロ契約に直結する極めて重要な舞台だ。
RTA勢も昨年は新藤大翔が8位、中尾涼介が11位と確かな存在感を示した。

8月28日「グランプリ・プルエ」

フランス・ブルターニュの名門UCI国際ジュニアレース。
ツール・ド・フランス出場チームの育成選手たちも参戦する世界最高レベルの大会。
RTA選手たちは昨年、脚力やメンタルでトップ選手たちと互角に戦った。

2025年大会では、RTA選手たちは重要な局面で幾度となくレースの流れに関わり、脚力やメンタル面では世界のトップ選手たちと互角以上の戦いを展開。経験値の差が問われる場面では一歩先を行かれたが、その経験は欧州でしか得られない大きな財産となった。

プロ界への夢を支える — クラウドファンディング実施中(7月31日〆切)

今回のベルギークリテでの茂木の3位入賞は、日本の若きサイクリストが国際舞台で通用する力を有していることの証である。同時に、参加全選手たちが「走ることができる」から「戦える」選手へと成長したことを示す重要な成果である。

しかし、欧州ロードレース界の評価システムでは、「春の可能性」は「夏の継続」によってのみ「実力」へと変わる。8月の「シャランジュ・マイエネ」「レ・ブークル・ド・ロワーズ」「グランプリ・プルエ」といった注目レースでの経験蓄積と好成績こそが、UCIコンチネンタルチーム、あるいはUCIワールドチーム育成組織との契約への扉を開く。これは「ここで止めてはいけない、継続が必要不可欠な段階」である。

日本の若き才能たちが世界の舞台で「可能性」を「実力」へと変えるため、そしてプロ界への道を切り開くため、継続的な遠征実現には資金面での支援が不可欠である。現在、本遠征をサポートするクラウドファンディングが実施中だが、目標額達成に向けてラストスパートの段階にある。

次代の日本サイクリング界を担う逸材たちの育成と、プロ界への輩出を支えるため、若手育成プロジェクト「RTA」では協力を呼び掛けている。

クラウドファンディングEQA U17欧州遠征サポートプロジェクト(campfire.jp)
https://camp-fire.jp/projects/947597/view

〆切:
2026年7月31日(木)

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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