
橋川丈がトルコの山岳ワンデーレースで3位表彰台 オルドゥ・コースト・トゥ・サミット2026
Bicycle Club編集部
- 2026年08月16日
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KINAN Racing Teamの橋川丈が、8月15日にトルコで行われたUCIヨーロッパツアー1.2「オルドゥ・コースト・トゥ・サミット2026」で3位表彰台を獲得した。海辺の街から山岳へと駆け上がる106km、獲得標高2794mのタフなワンデーで、レイン・タラマエのアシストを受けた橋川がフィニッシュまで優勝争いに絡み、チームとしてUCIポイント35点を積み上げた。
海から山へ、獲得標高2794mのタフなワンデー Ordu Coast to Summit

オルドゥを舞台とする2日間のワンデーレースは、初日の「コースト・トゥ・サミット」、翌日の「オルドゥ・ブラックシー・クラシック」と、それぞれ異なる特徴を持つコースで争われる。その初日に行われるコースト・トゥ・サミットは、海辺の街オルドゥから山間部のペルシェンベ高原へと向かう106kmのレース。黒海沿岸の景観を背景にしながらも、内陸部の起伏と長い登坂が勝負の中心となるタフな一戦だ。
コースにはカテゴライズされた山岳こそ設定されていないものの、獲得標高は2794mに達する。全体を通して5%未満の緩やかな勾配をじわじわと上り続けるレイアウトで、急勾配で一気に差がつくというよりも、長時間にわたって脚を削られることが予想された。
序盤は黒海沿岸らしい開けた道を進み、中盤以降は丘陵地帯へと入っていく。連続する上りと下り、曲がりくねった道が続くため、登坂力だけでなく位置取りやチームでの連携も重要になる。コース最大の特徴は、残り9kmから始まる舗装が不十分な緩斜面。基本的には緩やかな上り基調ながら、7%ほどの急斜面も含まれ、フィニッシュを目前にして選手たちの脚が試される、セレクティブで消耗度の高いコース設定となった。
日本からはKINAN Racing Teamのほか、愛三工業レーシングチーム、ヴィクトワール広島、VC福岡の3チームが参戦。海外レースで日本勢同士がしのぎを削る一戦となった。
残り20kmで勝負が動き、橋川とタラマエが先頭グループへ
レースはスタート後、愛三工業レーシングチームの神谷啓人が単独で先行する展開となる。プロトンではソリューションテック・NIPPO・ラーリがコントロールを担い、逃げを一定のタイム差に収めながら進行。70kmを過ぎても、先頭1名とプロトンという構図のままレースは続いた。序盤から上り基調が続くため決してイージーではないが、レース前半は大きく荒れることなく進み、KINAN Racing Teamもプロトン内で落ち着いて距離を消化していく。
状況が大きく動き始めたのは、残り約20km地点。勾配がきつくなる区間に入ると、有力チームが口火を切る形で動き、プロトンのペースが上がる。KINAN勢は小石祐馬、橋川丈、レイン・タラマエが前方に残り、フィニッシュへ向けて人数が絞られていく中でも冷静に対応した。
直前のツアー・オブ・カフラマンマラシュから出場チームやメンバーが大きく変わらず、状態の良いライバルも把握できていたと橋川は振り返る。その中で精鋭10名ほどが動いたタイミングを逃さず、橋川はレインとともに先頭グループへ加わった。
タラマエのアシストを力に、橋川が3位表彰台

残り2km地点を前に、先頭からさらに1名が抜け出す展開となる。その後方では5名が追走し、ここにレインと橋川も入る。終盤まで荒れた路面と厳しい登坂が続く中、レインのサポートを受けた橋川が粘り強く前方で展開。最後まで優勝争いに絡み、堂々の3位でフィニッシュした。
さらにレインも6位でフィニッシュ。チームはハードな山岳ワンデーレースで上位に食い込み、UCIポイント35点を獲得。直前のツアー・オブ・カフラマンマラシュから続くトルコ遠征において、チームは高い総合力と安定したコンディションを示す結果を残した。橋川にとっても、このクラスのレースで表彰台を獲得したことは大きな成果であり、チームのサポートを結果へと結びつける一日となった。
翌日は、黒海沿岸を舞台に行われるオルドゥ・ブラックシー・クラシック。2連戦の締めくくりとなる一戦で、日本勢は引き続き上位進出を狙う。
オルドゥ・コースト・トゥ・サミット2026 結果(106km)
1 キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) 3時間1分52秒
2 ダニール・プロンスキー(チーム・ヴィノ・ノースカザフスタン・リージョン) +35秒
3 橋川丈(KINAN Racing Team) +41秒
4 ジェラルド・レデスマ(VC福岡) +52秒
5 ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島) +53秒
6 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +1分6秒
橋川丈 レース後コメント

「チームメイトの支えが本当に力になったレースでした。シーズンインからチームは自分の力を信じてくれていて、各レースで結果につなげられるようにサポートしてくれていました。走りの面だけでなく、精神的な部分でも大きく支えてもらっていたと感じています。特にレインは、良い時も悪い時も常に『自信を持て』と言ってくれていて、大きな助けになっていました。
今日もポジティブな言葉をかけてくれましたし、終盤の展開でもアシストに徹してくれて、心から感謝しています。
優勝には届きませんでしたが、このクラスのレースで結果を残したいと常に思っていたので、表彰台に立てたことは本当にうれしいです。自分にとっても、また一つ前進できたと感じています。
翌日もまたレースですし、この遠征中も好調を維持して、さらに結果を出せるように引き続きがんばります」
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- CREDIT :
- Photo&Text: KINAN Racing Team / Ryo KODAMA Edit:KINAN Racing Team / Shunsuke Fukumitsu
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