
宇都宮ジャパンカップ記者発表会 豪華出場選手発表や宇都宮ブリッツェンの特別“いちご”ジャージ公開
せいちゃん
- 2026年09月17日
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10月16日(金)から18日(日)にかけて、栃木県宇都宮市を舞台に開催されるアジア最高峰のサイクルロードレース「SUBARU presents 2026 宇都宮ジャパンカップサイクルロードレース」。大会開幕までちょうど1ヶ月となった9月16日(水)、東京都渋谷区のSUBARU STAR SQUARE(エビススバルビル)にて記者発表会が行われた。
会場には大会関係者やメディア、そして一般公募で当選した熱心なファンが詰めかけるなか、出場チームや注目の出場予定選手リスト、大会スケジュール、そして地元Astemo宇都宮ブリッツェンの限定特別ジャージが初お披露目された。ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャでしのぎを削ったワールドツアーのスター選手たちの来日決定に、早くも会場は大いに沸き立った。
市制130周年を迎える「自転車のまち」宇都宮 安心・安全な世界基準の大会へ

記者発表会の冒頭、主催者を代表して宇都宮市長であり大会実行委員会会長を務める佐藤栄一氏が登壇。今年は宇都宮市の市制130周年という記念すべき節目であり、ジャパンカップ自体も数えて33回目の開催となる。
「1992年に世界選手権記念大会としてスタートした本大会は、もともとロードレースのみで開催されていましたが、クリテリウムを新設したことで宇都宮市民のみならず全国の皆様に自転車の魅力をお届けできるようになりました。昨年はクリテリウムで5万4千人、ロードレースで7万6千人、合計13万人もの熱気あふれるファンの皆様にご来場いただきました」と感謝を述べた佐藤市長。
さらに、宇都宮ライトライン(LRT)の平石停留所前にオープンした全天候型多目的アーバンスポーツ施設「宇都宮アークタウン」や、来年開設予定のBMXダートコースなど、「自転車のまち」としてのインフラが着実に進化を遂げていることを強調。世界に向けて宇都宮の魅力を発信し続ける決意を語った。

続いて、競技主管を務める公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)顧問、そして栃木県自転車競技連盟理事長の大島研一氏が登壇。アジアのワンデーレース最高位カテゴリーである「UCIプロシリーズ」として開催される意義を説くとともに、33年間重大事故なく開催を続けてこられた歴史を振り返った。大島顧問は「何よりも最優先されるべきは安全。沿道で観戦される皆様のマナーが世界最高峰の大会を支えています」と述べ、Astemo宇都宮ブリッツェンによるレース中にコース内へ身を乗り出さないことや、危険なカーブの内側での立ち入り禁止、子どもの手を離さないことなどを呼びかける観戦マナー啓発ムービーを紹介した 。
栗村修&辻啓が熱狂解説! グランツール戦士が集結するワールドチームの豪華陣営

記者発表会の目玉となったのが、今大会に参戦する全20チーム(ロードレースは19チーム)の出場予定選手発表だ 。ステージにはJ SPORTSのサイクルロードレース中継でおなじみの栗村修氏(一般財団法人日本自転車普及協会 理事 / ツアー・オブ・ジャパン組織委員会 委員長)と、大会公式SNSアンバサダーを務めるフォトグラファーの辻啓氏が登壇。発表されたばかりのエントリーリストを見ながら、軽妙かつマニアックなトークで注目選手を徹底解説した。
辻氏が「独自に手作業で集計した」というデータによると、今年の出場予定選手のうち、ツール・ド・フランス出場経験者は15名、ジロ・デ・イタリアは7名、直前に閉幕したばかりのブエルタ・ア・エスパーニャ出場者は11名と、延べ30名以上のグランツール戦士が宇都宮に集結するという。
トップカテゴリーであるUCIワールドチームからは、以下の5チームが参戦する。
バーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)

ディフェンディングチャンピオンチームとして乗り込むバーレーンは、連覇を狙う盤石の布陣 。エース格には、今年のブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得したクライマー、サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)と、グランツールでも上位に食い込む若き才能アントニオ・ティベーリ(イタリア)が名を連ねる。さらに辻氏が「イタリアの次世代オールラウンダーとして注目」と太鼓判を押す21歳のアレッサンドロ・ボルゴなど、若手から実力派まで隙のないラインナップだ。
EFエデュケーション・イージーポスト(EF Education-EasyPost)

個性派揃いのピンク軍団は、ファンの大歓声を浴びること間違いなしのロスター。長髪と口ひげをなびかせて独走勝利を量産するベン・ヒーリー(アイルランド)が待望の来日。さらに昨年ロードレース2位の雪辱を誓うアレックス・ボーダン(フランス)、ベテランのミケル・ヴァルグレン(デンマーク)に加え、クイン・シモンズの実弟であるコルビー・シモンズ(アメリカ合衆国)、シクロクロスU23ヨーロッパ王者マッティア・アゴスティナッキオ(イタリア)らフレッシュな顔ぶれが揃う。
リドル・トレック(Lidl-Trek)

現在クリテリウム6連覇中(通算8勝)という圧倒的な強さを誇るリドル・トレックだが、今年は純スプリンターが不在という興味深いメンバー構成となった。かつての世界ジュニア王者クイン・シモンズ(アメリカ)や、チェコ期待の万能選手マティアス・ヴァチェク、ジロ総合覇者テイオ・ゲイガンハート(イギリス)、ジュリアン・ベルナール(フランス)らが集結。栗村氏は「スプリンターがいないからこそ、土曜日のクリテリウムから超ハイペースの集団破壊アタックを仕掛けてくるのではないか」と波乱の展開を予想した。
ロット・アンテルマルシェ(Lotto Intermarché)

今季限りで移籍が決まっているレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー)がロードレースに登場 。ブエルタでの激闘直後の走りに注目が集まる。そして何より日本のファンを熱狂させたのが、トラック中距離およびロードで世界を舞台に戦う今村駿介のクリテリウム参戦だ。スピードに長けた今村が、世界のプロトンを相手にどんな走りを見せるか期待が高まる。
チーム ジェイコ・アルウラー(Team Jayco AlUla)

ツール通算4勝、世界選手権でも表彰台常連のマイケル・マシューズ(オーストラリア)が今年も満を持して宇都宮へ。クリテリウムでもロードレースでも勝てる万能スプリンターであり、優勝候補筆頭と目される。さらに過去にクリテリウム2位の実績を持つマウロ・シュミット(スイス)や、ジャパンカップ出場5回目を数えるクーン・ボーマン(オランダ)など、経験豊富な選手たちが脇を固める。
新城幸也が42歳の凱旋! カンチェラーラ率いるチューダーやポガチャル育成チームも
セカンドディビジョンとなるUCIプロチーム、そして海外コンチネンタルチームも見逃せない注目チームばかりだ。

イタリアのプロチーム「ソリューションテック・NIPPO・ラーリ」からは、日本自転車界のレジェンド、新城幸也(42歳)の参戦が発表された。同チームには今年のツアー・オブ・ジャパン総合王者マッテオ・ファッブロ(イタリア)、昨年のツール・ド・九州総合覇者キリロ・ツァレンコ(ウクライナ)、そして19歳の新鋭・岩村元嗣が名を連ねており、国内外のファンを惹きつける。



また、クラシックの巨星ファビアン・カンチェラーラが立ち上げたスイスの「チューダー プロサイクリングチーム」は、ブエルタ山岳賞とステージ2勝を誇るマイケル・ストーラー(オーストラリア)をエースに据えて来日。フランスからはツール・ド・フランス常連の「チーム トタルエネルジー」と「コフィディス」が参戦し、エミリアン・ジャニエール(フランス)やヴァランタン・フェロン(フランス)ら登坂力のあるパンチャーたちを送り込む。

さらに、世界王者タデイ・ポガチャルの名を冠したスロベニアの育成チーム「ポギチーム・グスト・リュブリャナ」が参戦。19歳〜20代の若手選手たちが、宇都宮の地で未来のグランツール覇者への第一歩を刻む。








国内コンチネンタルチーム(愛三工業レーシングチーム、キナンレーシングチーム、シマノレーシング、チームUKYO、VC福岡、ヴィクトワール広島、Astemo宇都宮ブリッツェン)および日本ナショナルチームも精鋭を揃え、海外トップチームに挑む構図が整った。

土曜日のクリテリウム限定で出走する特別チーム「クリテリウム・スペシャル・ライダーズ」には、地元宇都宮出身で競輪のトップレーサーとして活躍する眞杉匠(栃木・113期)をはじめ、一丸尚伍(大分・121期)、近谷涼(富山・121期)、沢田桂太郎(大分・129期、スパークルおおいたレーシングチーム)、金井健翔(スパークルおおいたレーシングチーム、鹿屋体育大学2年)、そして近年はグラベルレースにも精力的に取り組んでいる宇都宮に住む阿部嵩之(ヴェロリアン松山)が電撃ラインナップ 。阿部選手の参戦には、会場からも温かい拍手が沸き起こった。
「てんとう虫じゃないよ、いちごだよ!」Astemo宇都宮ブリッツェンが特別ジャージを発表

発表会後半には、地元・栃木県を本拠地とするAstemo宇都宮ブリッツェンから、鈴木真理監督、谷順成選手、岡篤志選手、廣瀬佳正ゼネラルマネージャー(GM)が登壇。

毎年恒例となっているジャパンカップ限定の特別ジャージがスクリーンで公開された。チームカラーの赤をベースに、黒いドットが散りばめられた一見すると奇抜なデザインだが、廣瀬GMはその意図をこう説明した。
「皆さん、てんとう虫ジャージではありません(笑)。栃木県といえば全国に誇る『いちご』。この黒い模様はいちごの“つぶつぶ(種)”を表現しています。背中のポケットからは、いちごがひょっこり顔を出す可愛らしいギミックも施しました。世界中のファンに向けて、栃木の美味しいいちごをアピールしたいという思いを込めています」。
ジャージを見た栗村氏から「甘い香りが漂ってきそうですね」と突っ込まれると、岡選手も「ブリッツェンの赤は、いちごの赤でもあります。このジャージを着て走るのが楽しみ」と笑顔を見せた。この特別ジャージは、宇都宮市オリオン通りの期間限定ポップアップストア「THE RED ZONE」などで販売される予定だ。

本大会に向けた意気込みとして、谷選手は「年々海外チームのレベルが上がっていますが、僕たちも1年間このレースを見据えて準備してきました。地元・宇都宮の皆様に熱い走りを届けたい」と力強くコメント。過去にクリテリウムで3位表彰台に登壇している岡選手は「まずはクリテリウムで過去最高順位を超えること、そしてロードレースでも世界のトップ集団で最後まで勝負に絡みたい」と決意を語った。
また、漫画『弱虫ペダル』の作者・渡辺航先生による「チャリティーサコッシュ販売&サイン会」が今年も実施されることが決定。売上は熊本地震災害義援金へ寄付される。10月17日(土)は「THE RED ZONE」、18日(日)は森林公園のブリッツェンブースで開催される予定だ。
環境配慮型の大会へ ゼロカーボンアクション&充実の付帯イベント

自転車レースを通じた持続可能な社会づくりを目指し、本大会では「ゼロカーボンアクション」を推進。ゼロカーボンアクションパートナーとして、地域新電力会社である宇都宮ライトパワー株式会社の取締役・藤田顕二郎氏が登壇した。大会期間中の会場使用電力を再生可能エネルギーで賄うほか、選手やチームの移動に伴う温室効果ガスのカーボン・オフセット、リサイクル素材を活用したスタッフ用オリジナルジャケットの提供など、環境負荷を低減する先進的な取り組みが紹介された。
さらに、大会を盛り上げる多彩な付帯イベントや企画も目白押しだ 。
- エキサイティングゾーン(有料観覧席):フィニッシュライン目前の特設スタンド席や、チームプレゼンテーションを間近で見られる前方シートなどを販売。
- パブリックビューイング:オリオンスクエアおよび大谷コネクトにて、迫力の大型ビジョンでレースを生中継。
- 記念映画上映会:10月12日(月・祝)に大谷コネクトにて、自転車アニメの傑作『茄子 アンダルシアの夏』『茄子 スーツケースの渡り鳥』の無料上映会を開催。
- 生中継・ライブ配信:JC公式YouTubeチャンネル、J SPORTS(オンデマンド含む)、とちぎテレビにて全日程をカバー 。


発表会の最後には、来場したファンを対象にしたプレゼント抽選会が行われ、サイン入りポスターや大会特製グッズ、エキサイティングゾーンの観戦チケットなどが当選者に手渡され、終始和やかなムードで幕を閉じた。
世界最高峰のスピードと熱狂が、再び宇都宮にやってくる。秋のジャパンカップウィーク開幕まで、いよいよ秒読みだ。
大会スケジュール
10月16日(金)
18:00〜20:30 チームプレゼンテーション(オリオンスクエア)
10月17日(土)
09:00〜 オープニングフリーラン/チャレンジレース/オープンレース(森林公園周回コース)
14:35〜 ホープフルクリテリウム/ウィメンズクリテリウム(宇都宮市大通り周回コース)
15:40〜16:30 2026 宇都宮ジャパンカップクリテリウム(宇都宮市大通り周回コース / 2.25km×15周=33.75km)
10月18日(日)
10:00〜14:00 2026 宇都宮ジャパンカップロードレース(宇都宮市森林公園周回コース / 10.3km×14周=144.2km)
- BRAND :
- Bicycle Club
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PROFILE
せいちゃん
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている



















