
日米共同開発で作り上げたビッグアグネスの新たな挑戦。原点回帰のスタンダードテント “スプリングクリーク”
PEAKS 編集部
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ハイエンドなプロダクトを多数展開するビッグアグネスが、日本の気候に合わせたまったく新しい山岳テントを作り上げた。
その開発ストーリーとディテールに迫る。
文◉編集部
写真◉出口貴裕
蒸し暑い夏も肌寒い秋も快適に。憧れの稜線へ踏み出すための、最初の一張り。
山で一夜をすごしたい。けれど、最初の一張りを選ぶところで足が止まる人は少なくない。軽さを追えば価格は上がり、安さを優先すれば安心感に不安が残る。必要なのは尖ったスペックよりも、迷わず張れて暑さにも寒さにも対応でき、長く付き合える実直さなのかもしれない。ビッグアグネスの新作「スプリングクリーク」は、そんな原点に立ち返るようにして生まれたテントだ。
米国コロラド州スチームボートスプリングスに拠点を置くビッグアグネスは、数々の名作テントを手がけてきた。しかし北米市場で支持されるメッシュ主体の仕様や高価格帯のモデルは、日本の山岳環境や若い登山者の入口には重ならない。高所のテント場は朝晩冷え込み、夏は湿度と暑さがこもる。また初めて山岳テントを買う人にとって
10万円近い価格は大きな壁だ。そこで同社の日本販売窓口となるイワタニ・プリムスが本国に投げかけたのが「日本のユーザーが本当に使いやすいテントを作りたい」というリクエストだった。

目指したのは1人用で5万円台の、基本性能をしっかり備えた本格的山岳テント。フライとフロアには軽さと耐久性のバランスを考えた20デニール生地を採用し、1人用の最小重量は1340g。テント泊登山はもちろん、自転車やバイクツーリングにも持ち出しやすい。
構造はシンプルなクロスポールの自立式で、初めての人でも直感的に設営でき、使いやすい居住空間が広がる。インナーは暖気を逃がしにくいリップストップナイロンをベースにした仕様で、前面には半月型のメッシュウインドウを斜めに配置。上部にたまる熱気を効率よく排出できる一方、肌寒いときは閉じることで冷え込みにも対応しやすい。片手やグローブのままでも扱える独自開発の「Tip Lokバックル」など、細部にも使い手への配慮が宿る。
さらに、ポールのハブは360度自在に回転するアルミ製で、無理な力がかかっても破損しにくい。収納袋もあえて少し余裕のあるサイズにすることで、登山では本体とポールを分けて持て、自転車等でのツーリングではまとめて収められる。走行中にポールだけを落としてしまったという、開発側の実体験にもとづいた現場を意識した仕様だ。
「スプリングクリーク」という名には、スチームボートスプリングスの水辺の景色が重ねられている。カラーリングも澄んだ川をイメージした、コロラドの山岳風景に着想を得た明るいものだ。だがこのテントが見つめているのは、遠いアメリカの山だけではない。日本の湿った森、冷える稜線、初めてのテント場で少し緊張しながらポールを広げる登山者の姿。そんな、これから山で眠る人の背中をそっと押す、新しいスタンダードとなるだろう。

スプリングクリーク1P


- ¥50,600
- 収容人数:1人
- 使用サイズ:D89×W208×H102cm
- 最小重量:1,340g
- 総重量:1,530g(ペグ、ガイライン、収納袋込み)






企画協力◉イワタニ・プリムス
TEL.03-6667-0680
iwatani-primus.jp/shop/default.aspx
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
-
文◉編集部 Text by PEAKS
写真◉出口貴裕 Photo by Takahiro Ideguchi
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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