
【9月26日開催】水へ、山へ、町へ。安曇野・明科を遊び尽くす「あかしな、そと。」
PEAKS 編集部
- 2026年09月15日
INDEX
長野県安曇野市の東部にある、明科(あかしな)。
犀川、高瀬川、穂高川が集まり、町のすぐそばには豊かな水辺が広がる。東には長峰山がそびえ、山頂に立てば安曇野平の向こうに北アルプスの稜線。川と里山、そして人の暮らす町が、近い距離でつながっている場所だ。
2026年9月26日(土)、そんな明科を舞台にアウトドアイベント「あかしな、そと。」が開催される。
パックラフトで川を下り、山を歩き、ボルダリングに挑戦する。お腹が空いたら芝生でご飯を食べ、火を囲んでひと休み。さらに町を歩けば、フィールドだけでは見えてこなかった明科の姿にも出会える。
「あかしなで、外を感じる。あかしなの、魅力を感じる。」
外遊びを入り口に、明科という町そのものに触れる一日が始まる。
文◉PEAKS
水と山が、暮らしのすぐそばにある町

「あかしな、そと。」の中心会場となるのは、JR明科駅から歩いて約10分の龍門渕公園。
公園は犀川に隣接し、園内には一級河川の前川が流れている。芝生や親水エリアが広がるだけでなく、前川にはカヌーのスラロームコースも設けられ、県内外のパドラーが訪れてきた。
明科は、水との距離が近い。
槍ヶ岳から始まり、上高地では梓川と呼ばれる流れは、松本盆地で犀川となり、安曇野へ。明科周辺では高瀬川や穂高川と出合い、さらに大きな流れへと変わっていく。
一方、町の東側に目を向ければ標高933mの長峰山。安曇野平を挟んで蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳、燕岳へと連なる北アルプスを見渡せる、明科を代表する里山だ。
水辺から山へ。そして、その間には人が暮らす町がある。
ひとつのフィールドだけで完結しないことが、明科で遊ぶおもしろさでもある。
明科の水を、小さな舟で下る。前川パックラフトツアー

「あかしな、そと。」で明科らしさを体験できるアクティビティのひとつが、パックラフトだ。
パックラフトは、空気を入れて使用する小型のラフトボート。持ち運びやすい軽量な舟でありながら、水の上ではしっかり浮力があり、川旅や湖でのツーリングなど幅広い遊び方ができる。
イベントでは、龍門渕公園を流れる前川を舞台に「ガイド付き流水ツアー」を開催する。
ガイドを務めるのは、地元の安曇野明科カヌークラブ。シドニー五輪代表やアジア大会代表の経歴をもつスタッフが参加者をサポートするため、パックラフトに乗ったことがない人でも参加できる。
前川には、犀川から取り入れられた水と北アルプスからの伏流水が流れ込む。一年を通じて水量が比較的安定していることから、長くカヌーのフィールドとして利用されてきた川でもある。
そんな明科の水辺を、小さな舟に乗って自分で下る。
岸から眺めているだけではわからない水の流れや速さ、川面との距離を身体で感じられる。
【INFORMATION】
- 開催時間:10:30/11:30/13:30/14:30
- 所要時間:45分〜1時間程度
- 定員:各回8名
- 料金:1,000円
- 集合場所:前川・芝生広場
- 持ち物:着替え、ウォーターシューズまたはかかとのあるサンダル
- レンタル:ライフジャケットなど必要装備あり
- その他:会場に着替えブースあり
- ガイド:安曇野明科カヌークラブ
長峰山へ登って、山を守る

PEAKS読者なら、長峰山にも足を運びたい。
標高は933m。北アルプスの高峰と比べれば小さな里山だが、山頂からの眺めは大きい。
眼下には安曇野の田園風景。その向こうには蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳、燕岳へと続く北アルプスが横一列に並ぶ。
開放的な草原状の山頂はパラグライダーの離陸場にもなっており、木造の展望台や、過去・現在・未来を表した3つの輪からなる「歴史の塔」も長峰山を象徴する風景だ。
けれど今回、長峰山へ登る意味は景色だけではない。長峰山では現在、松枯れが大きな課題となっている。
地元の「森倶楽部21」や「安曇野山守隊」をはじめとする人々が、枯れた木材を巣箱や積木、家具などに活用したり、近自然工法による登山道整備を行なったりしながら、この里山を守ってきた。
イベント当日は山頂にブースを設置。そこで薪割りに参加することで、枯れた木材の活用に協力できる。自分の足で山頂まで歩き、そこで自分の手を動かす。
山を「楽しむ場所」としてだけでなく、人の手によって守られているフィールドとして知る機会になる。
【INFORMATION】
- 開催時間:9:00〜14:00
- 場所:長峰山山頂
- 料金:無料
- 特典:薪割りに協力すると、会場の物販・フードブースで使えるチケットを進呈
- 雨天時:中止
初めての一手を、ボルダリングウォールで

龍門渕公園の芝生エリアには、この日限定のボルダリングウォールも登場する。
ボルダリングは、壁に配置されたホールドを手掛かりに、手と足を使って登るクライミングの一種。
腕力だけではなく、どこに足を置き、どう身体を動かすかを考えるところにおもしろさがある。
コーチを務めるのは、明科にある古民家クライミング施設「MiSEYA(みせや)」の早石利枝さん。
MiSEYAは築100年以上の古民家を自ら改装して生まれたクライミング施設。早石さんはクライミングクラブの代表理事として、長野県内外で大会運営や出張ボルダリング体験会にも携わってきた。
「初めての人でも気軽に登れること」はMiSEYAの壁づくりでも大切にしているポイントだという。
今回は、その体験ウォールが会場へやってくる。
クライミング未経験でも参加できるので、山は歩くけれど岩登りは経験がない、という人にも入りやすい。
【INFORMATION】
- 開催時間:10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00
- 所要時間:30分
- 定員:各回5名程度
- 料金:500円
- 場所:芝生エリア・ボルダリングコーナー
- コーチ:MiSEYA 早石利枝さん
明科駅から会場まで。「あかしな、まちあるき」

「あかしな、そと。」のフィールドは山や川だけではない。
JR明科駅から龍門渕公園まで、町を歩きながら明科の歴史と現在に触れる「あかしな、まちあるき」も開催される。
駅前には古い建物や地域の歴史を伝える場所が残る一方、新しい動きも生まれている。そのひとつが、明科駅周辺まちづくり委員会による取り組み。
駅前の環境整備やイベントだけでなく、空き家や空き店舗をめぐる「まちあるき見学会」を30回以上続けてきた。そこから、空き家を利用した事業や新たな拠点も生まれている。
セルフカフェやシェアオフィス、シェアキッチンを備える「龍門渕てらす」も、そのひとつだ。
当日は明科駅から会場まで、こうした町の動きを紹介してもらいながら歩く。
山や川へ向かうための「通過点」としてではなく、一度自分の足で町を歩いてみる。自然と人の暮らしがどうつながっているのかも、少し見え方が変わってくる。
【INFORMATION】
- 開催時間:9:45 明科駅発/13:00 会場発/15:00 会場発
- 所要時間:約30分
- 料金:無料
- 集合場所:9:45回は明科駅、13:00・15:00回は龍門渕公園会場
- 協力:明科駅周辺まちづくり委員会
遊んだら、明科の味で腹ごしらえ

身体を動かしたあとは、フードブースへ。
明科のスパイスカレー店「咖喱 ヤドリギ」は、この日のために明科産サフォークの出汁を使った「明科サフォークカレー弁当」を用意する。
普段は自宅の土蔵を改装した店で週3日のみ営業しているというヤドリギ。その味をイベント会場で楽しめる。
もうひとつ、山好きにはなじみのある名前が「Kinaco Hut(きなこハット)」。
登山YouTuberのやまくっく・やぎちゃんが手掛けるキッチンカーで、普段はJR穂高駅前を拠点に営業している。
会場ではコーヒー「パノラマブレンド」や温かい軽食、「らいちょうサブレ」をはじめとする商品を販売予定だ。
【INFORMATION】
咖喱 ヤドリギ
- 出店場所:キッチンカーエリア
- 提供予定:明科産サフォーク出汁を使った「明科サフォークカレー弁当」
Kinaco Hut(きなこハット)
- 出店場所:フードブースエリア
- 提供予定:コーヒー、スープ、軽食、らいちょうサブレ、登山ギアなど
自分でお湯を沸かして、山のご飯を食べてみる

食べることも、アウトドアならではの体験に。
フードエリアでは、販売されているフリーズドライ食品を購入し、バーナーを使って自分で湯を沸かして食べることができる。
山を始めたばかりのころ、意外と迷うのがバーナーの扱い方だ。
どうやって火をつけるのか。どのくらいの水を用意するのか。そもそもどんな道具を選べばいいのか。
会場ではスタッフが使用方法を教えてくれるので、アウトドア用バーナーを使ったことがない人も試すことができる。
【INFORMATION】
- 開催時間:常時開催
- 場所:フードブースエリア
- 料金:無料
- 持ち物:不要
- レンタル:水、バーナーなどの道具、カトラリー
- 販売予定:マウンテングルメラボ、UL弁当、トレイルそば、アスザックフーズ、サタケ、尾西食品など
- 備考:販売商品は変更になる場合あり
なにもしない時間も、「そと」で遊ぶ時間

朝から夕方まで、ずっとアクティビティを詰め込む必要はない。
川遊びを楽しんだあとなら、火のそばへ。
じゃぶじゃぶ池エリアには焚き火台が置かれ、自分で焼いてみたい食材を持ち込むこともできる。会場ではマシュマロやコーヒーも販売される。
そして芝生には、A&F安曇野店の協力でヘリノックスのチェアが並ぶ。
キッチンカーで買った食事を持って座る。仲間と話す。水辺を眺める。お気に入りの椅子やテーブルを自分で持ち込んでもいい。「なにをするか」を決めずに外ですごす時間まで含めて、このイベントの一日だ。
【INFORMATION】
焚き火体験
- 開催時間:10:00〜18:00
- 場所:じゃぶじゃぶ池・焚き火エリア
- 料金:無料
- 持ち物:不要。焼きたい食材・食器の持ち込み可
- 販売:マシュマロ、コーヒー
- 注意事項:長時間の滞在、飲酒、大量の焼き物はご遠慮ください
- 焚き火台:2台。譲り合って利用
チェアリング
- 開催時間:10:00〜16:00
- 場所:芝生エリア
- 料金:無料
- 協力:A&F安曇野店
- 備考:自前のチェア・テーブル持ち込み可
- 注意事項:レンタルチェアは芝生エリア外への持ち出し不可。数に限りあり
テントを張らなくても、じっくり比べられる

PEAKS読者なら、芝生に並ぶテントも気になるはず。
会場にはHERITAGE(ヘリテイジ)、ZANE ARTS(ゼインアーツ)、SABBATICAL(サバティカル)の3ブランドが集まり、登山・キャンプ用テントを展示する。
安曇野市に拠点を構え、山岳テント「エスパース」を長年作り続けてきたヘリテイジ。
松本で生まれ、機能性と造形の両立を追求するゼインアーツ。
そして長野県にルーツをもつA&Fが展開するサバティカル。
いずれも信州と縁の深いブランドだ。
テントを買う予定がなくても、実物を並べて見比べられる機会は多くない。遊ぶだけでなく、次の山の道具を考える時間にもなる。
【INFORMATION】
- 開催時間:10:00〜16:00
- 料金:無料・見学自由
- ヘリテイジ:芝生テント展示エリア
- ゼインアーツ:芝生テント展示エリア
- サバティカル:森エリア
- ゼインアーツ/サバティカル:ブランド担当者が参加予定
- ヘリテイジ:質問は物販ブース「LEISURES」へ
一日かけて、明科を行ったり来たりする

「あかしな、そと。」には、大きなメインアクティビティがひとつあるわけではない。
山に登る。川を下る。町を歩く。食事をして、火を囲む。気になるテントを眺めて、芝生に座る。
全部に参加する必要はない。ひとつの体験を目的に訪れて、その隣にあった別の遊びに触れてみる。それを繰り返しているうちに、水辺と山と町が少しずつつながって見えてくる。
北アルプスへ向かうために安曇野をとおったことがある人にも、今回は明科で足を止めてみてほしい。
そこには、高い山を目指す旅とは別の「そと」の楽しみ方がある。
「あかしな、そと。」開催概要
- イベント名:あかしな、そと。
- 開催日:2026年9月26日(土)
- 会場:長野県安曇野市明科・龍門渕公園ほか
- アクセス:JR篠ノ井線「明科駅」から龍門渕公園まで徒歩約10分
- 車:安曇野ICから約15分/松本市街から約20分
- 入場料:無料
- 備考:一部アクティビティは有料
- 公式Instagram:@akashina_soto_azumino
※各プログラムの内容は変更となる場合があります。最新情報は公式Instagramをご確認ください。
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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