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歩く、登る。その境界をつなぐ靴。ラ・スポルティバのラインナップで知るアプローチシューズ

近年注目が高まっているアプローチシューズだが、必ずしもオールラウンドな靴ではない。岩場がない山であれば、足首をしっかりサポートしてくれる一般的なトレッキングブーツのほうが向いている。シビアな岩稜ルートを歩くときにさらなる安心感を求めたい、もしくは、岩場が苦手で少しでも安定する靴がほしい。そういう人向けのシューズなのだ。

では、どのような特徴があり、どのようなポイントに注目して選べばよいのか。普段からこのアプローチシューズを愛用している山岳ガイドの石坂博文さんに、製品の具体的な特徴を解説してもらおう。

国際山岳ガイド・石坂 博文さん

北海道を拠点とする山岳ガイド。最高ランクの国際ガイド資格をもち、縦走からクライミング、スキー、海外登山まで行なう。山岳ガイド事務所「サッポロマウンテンタイム」主宰。mountaintime.jp

最高の登攀性能を求めるならボルダーX

「ボルダーXは、ひと言で表現すれば『クライミングシューズからの発展形』です。車にたとえるなら本格的オフロードカーですね。この靴はヴィブラム・イドログリップという、ほかではあまり見ないアウトソールを採用しています。このソールは摩擦力が非常に高くて、濡れた岩の上でもなかなか滑りません。ソールパターンも岩場に特化したものになっています。

岩場では、いい足の置き場がなかなか見つからないことがあります。そんなとき、この靴は足を雑に接地してもなかなか滑りません。足裏の感覚がわかりやすいのも特徴で、岩の状態をつねに感じながら登っていける。テクニカルな岩場では非常に頼りになる靴だと思います。

一方で、足裏の感覚がダイレクトなぶん、長い距離を歩くと少し疲れやすいと感じる人もいると思います。また、ソールの形状的に泥の路面にはあまり強くありません。なので、剱岳や妙義山のように、アプローチは比較的短いけれど、その先に難しい岩場が連続するような山に向いていると思います」

歩きと岩場のバランスを求めるならTX4 EVO

「対してTX4 EVOは性格がやや異なります。こちらは『登山靴からの発展形』と考えるとわかりやすい。普通の登山道も岩場もこなせるオールラウンド性が特徴です。登山道を長く歩くための安定性やクッション性をもちながら、岩場に入ればしっかり登れる。ボルダーXほどの尖った性能はありませんが、『歩く』ことと『登る』ことの両方を高いレベルでこなしてくれる靴です。

ソールはヴィブラム・メガグリップ。イドログリップよりフリクション性は劣りますが、そのぶん耐久性が高い。ソールパターンも土や泥に強いものになっているので、さまざまな路面をバランスよく歩けるのが魅力です。

たとえば上高地から穂高方面へ向かうような山行では、岩場に着くまでにかなりの距離を歩きます。そういうときには、岩場だけを考えて靴を選ぶわけにはいきません。フラットな道や土の登山道を長く歩き、その先には岩場も出てくる。TX4 EVOはそんな山行に向いています」

ジャストサイズで履くのが大切

「アプローチシューズを選ぶときに大事なのがサイズです。一般的な登山靴では、ややゆとりをもたせたサイズ選びをする人が多いかと思いますが、アプローチシューズは、靴の中で足が遊んでしまうと本来の性能を発揮できません。小さな岩角に立ったり、足裏で岩の状態を感じながら登ったりするときには、足と靴が一体になっていることが重要です。自分の足型に合ったジャストサイズを選ぶことをすすめます。
また、長く歩くとか脚力に自信がなかったりする場合は、ミッドカットを選ぶことをおすすめします。そのほうが長時間歩行時の疲労を抑えやすくなります。逆に足さばきの自由度を重視するならローカットでもいいと思います」

アプローチシューズとは?

もともとはクライマーが岩場の取付まで歩いていくときに履くための靴として開発された。滑りにくいソールとフィット感の高いアッパーを備えていることが特徴で、岩場が登りやすいことから、近年は一般の登山者にも愛用者が増えている。

ボルダーXミッドGTX

岩稜登山の大定番。抜群の登攀性能はそのままに今季は新色も登場。

剱岳や穂高岳など岩場の多い山で絶大な人気を誇るロングセラー。足に吸い付くようにフィットする履き心地と岩場の登りやすさが持ち味。今季から新色が登場して計3色から選べるようになった。

  • ¥35,200
  • サイズ:EU37 ~ 48(23.5 ~ 31.0cm相当)
  • カラー:サイプレス/クラウド、ブルー/イエロー、カーボン/フレイム
  • 重量:540g(EU42片足)

商品の詳細はこちら

▲ソールの先端にクライミングゾーンが。パタ-ンがないフラットな形状にすることで、小さな岩角に立ったときも安定する。
▲「スリングショット」と呼ばれる、クライミングシューズ譲りの構造。カカトをラバーバンドで押さえてフィット感をUP。
▲つま先部分は比較的高めのラバーランドで補強。岩の隙間に足先を突っ込むような動きもしやすく、足を痛めにくい。
▲アッパー全体に回した紐にシューレースを通す構造。圧力が全体に均一にかかり、面で足をホールドすることができる。
▲アッパー素材はスエードレザー。履き込むほどに自分の足になじむ。ゴアテックスも採用されているので、防水性も万全。
▲アウトソールは「ヴィブラム・イドログリップ」。ウォーターシューズにも採用される、グリップ力が非常に高いラバーだ。

TX4 EVO GTX

おだやかな山道から岩場まで。山のあらゆる路面に対応するオールラウンダー。

岩稜歩行に特化した「ボルダーX」と、一般的な登山にも向いた「TX5 EVO」の中間的な特性をもち、もっとも汎用性が高いモデルとしてラインナップの中核となるモデル。ミッドカットモデルもある。

  • ¥35,200
  • サイズ:EU37 ~ 48(23.5 ~ 31.0cm相当)
  • カラー:ハリケーン/アプリコット、カーボン/ バンブー
  • 重量:445g(EU42片足)

商品の詳細はこちら

▲シューレースを通す場所を増やして細かいフィット調整を可能にしている。アプローチシューズならではの特性を備える。
▲滑りにくさと耐久性のバランスに優れた「ヴィブラム・メガグリップ」。泥詰まりにも強い菱形のパターンを採用している。
▲全体をラバーランドで覆い、耐久性向上を図っている。ソールは張り替え可能なので、長く履き続けることができる。

TX1

街からジム、そして岩場まで。コンフォート性を追求したニューモデル。

ラ・スポルティバのアプローチシューズラインナップのなかでもっとも軽快なモデルとして新登場。防水性を省略し、軽さと履き心地のよさを優先。軽いアプローチからジムシューズまで、さまざまな場面で活躍。

  • ¥27,500
  • サイズ:EU40 ~ 47(22.5 ~ 30.5cm相当)
  • カラー:ブラック/イエロー
  • 重量:325g(EU42片足)

商品の詳細はこちら

▲トウボックスにややゆとりをもたせたTX1ならではの足型。コンフォートな履き心地で、長時間履いてもストレスが少ない。
▲靴全体をやわらかめに仕上げているため、歩行感が自然で歩きやすい。足裏感覚が高いので、細かなフットワークも得意だ。
▲アッパー素材はTPU補強を入れた高強度メッシュ。防水素材は使われていないので蒸れにくく、快適に履き続けられる。

女性モデルも展開!

商品の詳細はこちら

 

企画協力◉日本用品ラ・スポルティバ ディビジョン
TEL.03-5830-8591
lasportiva.jp

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PROFILE

PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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