
山好きが選ぶ!おすすめの花の道|「木曽駒ヶ岳」ヒメウスユキソウ/「仙丈ヶ岳・大仙丈ヶ岳」チシマギキョウ
ランドネ 編集部
- 2026年08月06日
静かに咲いて、私たちに元気をくれる。そんな花に出会える道を、山好きさんたちに選んでもらいました。
今回教えてくれたのは、モデル/YouTuberの山下舞弓さんと、馬の背ヒュッテ女将の斎藤しのぶさん。美しい高山植物が群生する木曽駒ヶ岳と、南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳・大仙丈ヶ岳、花の季節に歩きたいとっておきの2コースをご紹介します。
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木曽駒ヶ岳[長野県]|ロープウェイに乗って花園のカールへ


▲7~8月には、チングルマやシナノキンバイ、コバイケイソウ、ハクサンイチゲ、コマクサなどに加え、中央アルプス固有種のヒメウスユキソウも咲き揃う
1年をとおして何度も足を運んでいる山です。ロープウェイで一気に標高2,612mまで上がれるのが最大の魅力。ゴンドラを降りた瞬間、目の前に千畳敷カールがドーンと広がる景色は、それだけで特別な体験です。カール内の散策だけなら登山装備がなくても楽しめるので、山に登らない両親や小学生の姪っ子と歩いたこともあります。
カール周辺には高山植物がたくさん咲き、花を探す楽しみもあります。乗越浄土までは急坂ですが、越えれば気持ちのよい稜線歩き。運がよければ雷鳥に出会えることもあります。ロープウェイが動き出す前に山頂へ向かえば、静かな山歩きをひとり占め。千畳敷駅にはホテルとレストランが併設され、オムライスやカレーなどのほか、雪解け水で淹れたコーヒーも絶品。乗越浄土の宝剣山荘でいただくソフトクリームも、登頂後のご褒美に最高です。



▲テント泊で思い出深いのは空の移ろい。ガスが突然晴れて夕焼けが広がり、満天の星に息をのんだ。朝露をまとい朝日に輝く高山植物も格別。余裕があれば伊那前岳へ。カールと、赤い屋根の駅がたたずむ景色がかわいい
コースデータ
木曽駒ヶ岳
エリア:長野県
標高:2,956m
コース:千畳敷~木曽駒ヶ岳
おすすめの時期:6 ~ 9 月
ルート
歩行時間:4時間
千畳敷 →(1時間)→ 乗越浄土 →(20分)→ 中岳 →(40分)→ 木曽駒ヶ岳山頂 →(2時間)→ 千畳敷
アドバイス
アルプスデビューにぴったりの山。ただし高山病には注意。山頂をめざす前に、カールをゆっくり歩いて花めぐりをしつつ体を慣らそう。稜線は風が強く天候も変わりやすく、登山装備は必要
教えてくれた人

モデル、YouTuber・山下舞弓さん
。長野県伊那市在住。YouTubeチャンネル「オトナ女子の山登り」にて山の魅力を発信。著書に『わたしの山登りアイデア帳』(山と渓谷社)
Instagram:@mayu_ya11
仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳[長野県、山梨県]|南アルプスの女王、そしてその先の静かな花道へ


樹林帯やダケカンバ帯ではシナノキンバイやミヤマキンポウゲ、カールや稜線ではチングルマやオヤマノエンドウなどが群生し、進むにつれて出会う花が変わっていきます。
8月初め、小屋番の仕事の休憩中に大仙丈ヶ岳まで足を延ばした際に見たチシマギキョウの群落は、いまも忘れられません。大仙丈ヶ岳方面は人も少なく、静かな雰囲気のなかで花を探しながら歩けるのが魅力です。日帰りもできますが、ぜひ山小屋に泊まり、ゆっくり高山植物を楽しんでいただきたいです。
馬の背ヒュッテでは、ふもとと人、人と人をつなぐコンセプトで地酒やクラフトビール、手作りの鹿肉カレーを用意しています。南アルプスではシカによる食害が深刻で、失われつつある植生も少なくありません。高山植物を守るためになにができるのか、登山者のみなさんと考えていけたらと思います。



▲7月上旬から、ミヤマキンバイやオヤマノエンドウ、シコタンソウ、イワヒゲ、ハクサンイチゲなどが山を彩る。8月はチシマギキョウやウサギギクが見ごろ。足元の花も美しいが、展望も見逃せない。大仙丈ヶ岳方面は仙堀尾根と呼ばれる南アルプスの縦走路。山頂から南に続く山々を望める
コースデータ
仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳
エリア:長野県、山梨県
標高:3,033m(仙丈ヶ岳)
コース:北沢峠~仙丈ヶ岳~大仙丈ヶ岳
おすすめの時期:7 月上旬~ 8 月上旬
ルート
歩行時間:8時間
北沢峠 →(2時間)→ 大滝の頭 →(1時間)→ 馬の背ヒュッテ →(1時間10分)→ 仙丈ヶ岳 →(30分)→ 大仙丈ヶ岳 →(30分)→ 仙丈ヶ岳 →(50分)→ 小仙丈ヶ岳 →(2時間)→ 北沢峠
アドバイス
仙丈ヶ岳は初級者も楽しめるが、標高3,000mを超えるため高山病や悪天候時に注意。また、大仙丈ヶ岳周辺には岩稜もあるため気をつけて歩こう。視界不良時や体力的に心配な場合の無理は禁物
教えてくれた人

馬の背ヒュッテ女将・斎藤しのぶ さん
山とお酒を愛する女将。2017〜2019年、そして2022年から再び馬の背ヒュッテを切り盛りする。ガイドやほかの山小屋で働いた経歴ももつ
▼この2コースを含む、山好きが選んだ花の道・全10コースはランドネ最新号で紹介中。次の山旅は、花に会いに行きませんか?
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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