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台湾・玉山で山小屋泊登山。森林限界を超えて4,000m級の頂へ|ポレポレ!~猪俣親子の登山日記~

子どものために、そして自分のために。歩き出した先で見た景色の数々は、ふたりの心に刻まれ、また次の目的地を探し続けていくのです。ここでは、フォトグラファーとして活躍する猪俣慎吾さんと、その息子たっちゃんのアウトドア旅のようすを紹介します!

DAY1|玉山登山の拠点、排雲山荘まで

キナバル山、キリマンジャロ、富士山を登頂した僕ら親子。次なる大冒険に選んだのは、台湾にある東アジア最高峰・玉山(ぎょくさん)。標高は3,952mで、富士山よりも高い。調べてみると、台湾は九州ほどの面積しかないにも関わらず、富士山を超える山が8座、3,000m峰は260座以上もあるという。日本の3,000m峰が21座あることを考えると、まさに登山大国だ。

▲上東埔停車場にレンタカーを停めて、排雲登山服務中心(ビジターセンター)まで歩いていく。警察の建物にプリントアウトしてきた登山届を提出。

▲となりの排雲登山服務中心に到着したら、手続きと支払いを済ませ、登山口行きのシャトルバスに乗車する。シャトルバスの料金は1人150元。

玉山を含め、台湾の山を登るためには入山許可証がいる。僕たちが登山を計画していた3月末はまだ冬季扱いで、登山者が比較的少ない時期。そのため、思っていたよりも簡単に許可証を取得することができた。沖縄より南に位置する台湾で雪が降るというのも、標高4,000m級の山ならでは。不思議な感覚だった。

▲登山道はよく整備されていて歩きやすく、0.5㎞ごとにチェックポイントがある。標高が上がると林相は変わっていき、登山道からそのようすを観察することができる。

▲時期によっては、台湾の固有種のユイシャンエーデルワイスや、玉山を代表するユイシャンシャクナゲを見ることも。

登山初日、登山口からいよいよ出発。息子はというと、YouTubeでの予習が効いているよう。いまから始まる山行にワクワクが止まらず、饒舌なごようす。整備された登山道を進み、4時間半ほど歩いたところで、この日の宿泊地・排雲山荘に到着した。夕食にはビュッフェスタイルの台湾料理が並び、ふたりで夢中で味わった。

▲標高3,402mに位置する排雲山荘。部屋は清潔なドミトリータイプで快適。

▲山荘での食事はおいしい台湾料理で事前予約必須。結構スパイシーなので、寒いときは体全体が温まる。

DAY2|玉山山頂で迎える1日のはじまり

▲起床は2時。早朝食は2時30分には食べることができる。

登山2日目。慣れたもので、2時起床にも関わらず息子の目覚めはよい。外の気温は2度ほど。インナーとフリースを着込んだ上にダウンジャケットを羽織れば問題なし。雪は降っていない。暗闇のなか、ヘッドランプで足元を照らしながら歩いていく。山頂付近は岩場が続くため慎重に歩を進め、ときおり息子に「気をつけて行こう!」と声をかけた。

▲暗闇のなかを登っていくが、登山客がたくさんいるので、思ったほど怖くはない。
▲頂上付近は森林限界となり、鎖のある岩場を登っていく。

そして午前5時半、無事に玉山山頂に到着。強風が吹きつけるなか、目の前に広がっていたのは、東の空から昇る朝日と風に舞う雲が織りなす絶景。僕ら親子はしばらく言葉を失ったまま、その光景に見入っていた。

▲東から昇る太陽と雲が織りなす風景は感動を覚えるほどで、神秘的な気持ちにさせてくれた。
▲山荘を出発しておよそ2時間で、東アジア最高峰玉山の頂きへ!

▲登頂したあとは山荘に戻り、ラーメンを食べて心身ともに温まる。登頂の余韻に浸りながら身支度を済ませて、往路とおなじ道を焦らずに進み登山口へ。
▲行きは緊張していた息子も帰りは余裕が生まれて、おちゃらける場面も。

DAY1:4時間35分
排雲登山服務中心~(バスで約5分)~塔塔加登山口~(4時間30分)~排雲山荘

DAY2:7時間05分
排雲山荘~(2時間)~玉山主峰~(1時間30分)~排雲山荘~(3時間30分)~塔塔加登山口~(バスで約5分)~排雲登山服務中心

▲玉山は山に囲まれた山脈の奥に位置しているので、近づかないと全景を拝むことはできない。山容は神秘的なオーラに包まれている。

ゆっくりと高度順応しながら山頂へ

玉山は富士山よりも高い、東アジア最高峰。富士山に無事に登頂できる体力があれば、子どもでも登頂を目指してチャレンジすることは可能。人気があるため登山道はよく整備されていて、決して怯むことはないが、高山病には気をつけよう。安全に登るなら、山荘泊まりの1 泊2 日が得策。

フォトグラファー猪俣慎吾さん・たっちゃん

おなじ1月22日生まれの親子。息子は2歳からキャンプを始め、9歳で47都道府県キャンプ場宿泊制覇達成。2025年には10歳でキリマンジャロ登頂に成功。親子でキャンプと登山で世界中を周るのが密かな夢。
Instagram@inomatacampphoto

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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