
ソロだからこそ自分で備える、ひとり山歩きの心得5つ
ランドネ 編集部
- 2026年10月13日
初めてのひとり登山。頼りにできるのは自分自身!不安がいっぱいでも、備えあれば憂いなし。しっかり準備をして安全で楽しい登山にしよう。
教えてもらいました!
ライター/登山ガイド 中島英摩さん
ひとり旅で日本各地の縦走や海外トレッキングなどを楽しむ。小屋番や歩荷、ライター、登山ガイドなど多彩に山に関わり、それらの経験をもとに全国の山を案内している。
ひとり登山は「山力」を上げるチャンス
初めてのひとり登山。仲間と相談することもできず、「本当にひとりで行けるかな」「なにかあったらどうしよう」と不安になりますよね。これまで山の先輩や家族、友人に〝連れて行ってもらっていた〟という人もいるでしょう。でも、これはあなたの「山力」を向上させる絶好のチャンスでもあるんです! なぜなら、計画から天候判断、装備の選定まですべてを自分で考えて決めることで、自分の体力や経験値、手持ちの装備、どんな山にどう登るべきなのかをじっくり見つめ直すことができるのです。
登山には「自己責任」という言葉があります。あらゆるリスクを自分自身でしっかり認識して引き受けることは、本来グループでもソロでも登山者のあるべき姿です。ここで紹介するのは登山者としての基本の心得であり、あくまで最低限の備え。これをきっかけに、ぜひ自分なりにアレンジしてみてくださいね! 計画や準備こそワクワクして楽しいもの。じつは、もうここからあなた自身の登山は始まっていますよ。
Point.1 山行計画
自分らしいペースで、ゆとりある計画を
計画の第一歩は、山小屋に到着する時間や下山時間(15時までが理想、遅くとも16時)から逆算して出発時間を決めること。早出早着が基本。地図でコースタイムを調べ、1.3倍ほど長めに見積もるのが安心のポイントです。休憩時間を含めるのを忘れずに!
どこでどのくらい休憩を挟むか、水場やトイレ、補給ポイントも合わせて確認すること。体力や天候は人さまざまなので、他人の記録を過信せず自分のペースを基準に考えましょう。


地図やアプリでコースタイムは異なることがあります。複数のツールでチェックして、自分の体力に合わせた無理のない時間設定を意識しましょう。
Point.2 登山届
もしものとき、自分を守る命綱に。捜索と救助の要になる
登山届は、もしものときの「命の手がかり」。ルートや予定時刻を記しておくことで、遭難時の迅速な捜索や救助につながります。届出がないと捜索範囲を絞り込めず、発見が遅れて命に関わることも。家族への共有も必須。作成する過程で計画や装備、エスケープルートなどの最終確認にも役立ちます。
提出が条例で義務化されている地域もあり、出発前には必ず提出を済ませ、山中の確認用にプリントアウトした控えも携行しましょう。

紙の場合は登山口のポストへ投函。近年は「コンパス」や登山アプリから簡単にオンライン提出が可能。緊急時の情報の照会もスムーズ。
Point.3 保険
すべての登山者にとっての大切な「備え」
山岳救助と聞くと遭難や滑落などの大事故を想像しがちですが、転倒での骨折やケガ、熱中症、低体温症などの体調不良による救助事例も多く、低山や日帰りも含めて、だれの身にも起こり得ます。
通常の傷害保険や生命保険では、山岳遭難の捜索救助費用が対象外であるケースや不十分なことが多いため注意が必要です。1日単位で入れるプランもあるので、保険の種類と補償内容を吟味し、自分に合った保険に必ず加入しておきましょう。

民間のヘリや救助隊が出動すると高額な救助費用が発生することも。自分と家族の負担を減らすためにも、事前の加入は欠かせません。
Point.4 天候判断
ひとつの予報を過信せず、複数情報で判断
山はふもとと異なり、標高や地形によって気温も風も大きく変わります。一般の予報サイトはあくまでコンピュータの計算値が多く、一喜一憂して過信するのは禁物。ヤマテンなど山専門の有料予報がおすすめ。
晴雨だけでなく風の強さや向き、雷の有無、前後の天候傾向まで見極めましょう。当日が快晴でも、直前の大雨で沢の増水や登山道の崩落が起きている場合も。多角的に状況を確認し、少しずつ判断に慣れていくことが大切です。

山の専門予報で事前に気象傾向を掴み、山行中は雨雲レーダーをチェック。天気や風など総合的に判断して安全に山を楽しみましょう。
Point.5 ファーストエイド
自分も第三者もひと目でわかる、赤地に白十字のポーチが最適
ケガの応急処置には絆創膏だけでなく動いても剥がれにくいものを選びましょう。熱中症や低体温症対策も大切。エマージェンシーシートは必携のアイテムです。血液等に触れないためのビニール手袋やマスクは感染予防、穴を開けたペットボトルのフタは、傷の洗浄に役立ちます。中身は定期的に見直ししましょう。
モンベル/ファーストエイドバッグ M ¥6,600

防水性能の高いバッグ。開いて置きやすい構造。中はポケットで仕分けでき、道具を取り出しやすい。
ファーストエイドポーチの中身リスト
ポーチに入れておきたいものを、「必携のもの」と「あるとよいもの」に分けて紹介します。
必携のもの
- エマージェンシーシート
- 滅菌ガーゼ
- ハイドロコロイドパッド(湿潤療法パッド)
- 三角巾
- くっつく包帯
- 非伸縮テーピング
- 伸縮テーピング(プレカット)
- マルチツール
- 常備薬
- 虫刺され用塗り薬
- 人工呼吸用シート
あるとよいもの
- 個包装の綿棒
- マスク
- 使い捨てカイロ
- 経口補水パウダー
- エナジージェル
- ダクトテープ
- ピンセット
- 穴のあいたペットボトルキャップ
- 未開封のペットボトル水
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- BRAND :
- ランドネ
- CREDIT :
- 文◎中島英摩
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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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