車載ベースの決定版「VERGO」　これ1つで完結する“全部入り”コンプリートキットの実力｜MINOURA

Bicycle Club編集部

2025年11月28日

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愛車を自動車に積んでフィールドへ向かう「シックスホイール」のスタイルは、車を持つサイクリストにとっての日常だ。その際、最も確実かつ安全にバイクを運ぶための定番アイテムといえば、ミノウラの車載ベース「VERGO（ヴァーゴ）」シリーズである。今回、新たに登場したのはレールから小物に至るまでブラックで統一し、さらに必須オプションを網羅した「VERGO BLACK コンプリートキット」。これ一つ買えば、迷うことなく快適な車載環境が整う、まさに決定版といえるパッケージだ。

車内のインテリアに馴染む、精悍なブラックカラー

長年にわたり、車載用ベースバーの代名詞として君臨してきたVERGOシリーズ。機能美を追求したシルバーのアルミ地も魅力的だが、今回登場した「VERGO BLACK」は、その名の通り全身をブラックカラーで統一しているのが最大の特徴だ。

近年のSUVやミニバンは、内装をダークトーンでまとめた車種も多い。そうした車内にシルバーの機材を置くとどうしても「道具感」が目立ってしまいがちだが、マットで落ち着いた質感のVERGO BLACKなら、インテリアに自然に溶け込む。

ベースレールの長さは汎用性の高い990mmを採用。ハイエースやキャラバンなどのトランスポーターはもちろん、画像にあるセレナのようなミドルサイズのミニバンやステーションワゴンにも収まりが良いサイズ感だ。レール長には余裕があるため、別途フォークマウントを追加すれば2台積載にも対応する拡張性も持っている。

「あれも買っておけばよかった」を無くす、完璧なパッケージング

初めて車載ベースを購入する際、多くのユーザーが陥るのが「オプション品の買い足し」だ。

ベース本体を買ったはいいが、「外したホイールの置き場に困る」「チェーンの油で車内が汚れる」などといった不満が後から出てきて、結局オプションパーツを追加購入することになる。

今回の「コンプリートキット」の真価は、そうした“車載あるある”を解決する必須アイテムが、最初からすべて同梱されている点にある。

揺れを抑える「ASB-10 アシストバー」

車載時の最大の不安は、やむを得ない急ブレーキやカーブでの自転車の挙動だ。付属の「ASB-10 アシストバー」は、シートポスト同士や車のアシストグリップなどをつなぐ突っ張り棒のような役割を果たす。これにより3点支持が可能となり、固定力は劇的に向上する。安心して運転に集中するためには欠かせない装備だ。

汚れを防ぐ「リアエンドサポート5」

前輪を外して固定するのがVERGOの基本だが、スペースの関係上などの問題で後輪まで外してコンパクトに積みたい場合もあるだろう。その際に困るのが、宙ぶらりんになるチェーンと、むき出しになるリアディレイラーだ。

「リアエンドサポート5」を使えば、チェーンのテンションを保ちつつ、ディレイラーをガードしながらバイクを自立させることができる。車のフロアマットやシート背面にチェーンオイルが付着する悲劇も防げる、地味ながら非常に重要なアイテムである。

転がり防止の「ホイールホルダー」

外したホイールの置き場も意外と困るもの。そのまま置いておくとカーブのたびに車内で転がってしまい、傷や車内の汚れの原因に。「ホイールホルダー」を使えば、外したホイールをベースレールのアームにしっかりと固定できる。スペースの有効活用という面でもメリットは大きい。

迷ったらこれ。車載システムの「あがり」の一品

ベースレール、各種アダプター、アシストバー、リアエンドサポート、ホイールホルダー。これらを個別に揃えていく手間とコストを考えれば、29,700円（税込）というプライスは非常に合理的だ。

これから車載デビューをするビギナーはもちろん、規格の違う複数台のバイクを所有するベテランライダーにとっても、この高い対応力は魅力的だ。ブラックで統一されたスタイリッシュな見た目と、鉄壁の固定力を手に入れられる「VERGO BLACK コンプリートキット」。愛車との遠征をより快適にするための、賢い選択肢となるだろう。