
それぞれの歩幅で味わう、夏の尾瀬ヶ原と雨がくれたもうひとつの山旅
宇宙HIKE
- 2026年09月09日
昨年の8月、友人姉妹と3人で、夏の尾瀬ヶ原を歩いた。今回の旅は、私が1泊2日、友人たちが2泊3日という、それぞれのスケジュールに合わせたプラン。この旅をとのにした友人との出会いは、3年前の夏にさかのぼる。北アルプスの黒部五郎岳を縦走してきた最終日に宿泊した鏡平小屋で、偶然にもお布団がとなり同士になったのが友人だった。住まいがおなじ神奈川県で意気投合した私たちは、山を降りたあともいっしょにバスと電車を乗り継いでそれぞれの家に帰宅した。それ以来、いっしょに山へ登る大切な友人となり、友人のお姉さんを迎えて計画したのが、昨年の尾瀬の旅だった。
可憐なヒツジグサに出会う、夏の尾瀬ヶ原


初日は、山ノ鼻へと続く定番のルート、鳩待峠から入山した。一歩足をふみ入れると、そこは夏の花々が咲き誇り、木道の両脇には、色鮮やかな高山植物たちが風に揺れ、私たちの目を楽しませてくれた。


尾瀬ヶ原は至仏山と燧ヶ岳のあいだにあり、山ノ鼻からは、至仏山を背中に燧ヶ岳に向かいながら歩いていく。どんどん燧ヶ岳が近づいてくるのが、なんとも楽しかった。


尾瀬ヶ原に点在する池塘(ちとう)に浮かぶヒツジグサ。水面にぷかぷかと浮かび、小さく白い花を咲かせるその姿は、なんとも可憐で愛らしい。写真を撮りながらゆっくりと時間をかけて湿原を歩き、この日の宿である見晴の「弥四郎小屋」へ。お天気は下り坂で、残念ながら夕暮れ時の尾瀬ヶ原や至仏山の景色を楽しむことはできなかった。おいしい夕食をいただき、これまでの山の思い出や明日のルートについて話しながら、明日に備えて早めに就寝した。
それぞれの2日目、下山後のお蕎麦とルート変更

私は1泊しかできないスケジュールだったため、友人姉妹と弥四郎小屋で別れた。尾瀬沼経由で大清水に下山予定だったが、雨のため鳩待峠へと引き返すことに。旅が続く友人たちが羨ましかったけど、下山後に沼田駅前で食べたお蕎麦は格別のおいしさで、短い尾瀬の旅を締めくくってくれた。

ここから友人姉妹の「ぜいたく夏休み後半戦」。見晴から燧ヶ岳に登り檜枝岐村に宿泊して、3日目に会津駒ヶ岳に登る計画だった。しかしあいにくの雨のため、ふたりは燧ヶ岳への登頂を断念して、見晴から裏燧林道(うらひうちりんどう)を経て御池へと抜けるルートへと進路を変更した。裏燧林道は森がキレイでとてもよい道だったと、後日話してくれた。
「民宿すぎのや」と、雨のなかの会津駒ヶ岳登頂

裏燧林道から御池へ下山した姉妹は、会津駒ヶ岳登山口にある「民宿すぎのや」さんへ宿泊した。「すぎのやさんは温泉と食べきれないほどのおいしいごはんが最高だよ」と、以前泊まったことのある私がおすすめした宿。そして迎えた3日目もあいにくの小雨だったが、姉妹は会津駒ヶ岳に登頂できた。悪天候に臆することなく、山の表情を丸ごと受け入れて楽しんだ、仲よし姉妹のタフさと笑顔が目に浮かぶようだった。
尾瀬ヶ原の情報はこちらから↓
https://oze-fnd.or.jp/
民宿すぎのやのHPはこちら↓
https://suginoya2113.jimdofree.com/
おわりに
1日目は3人で尾瀬のお花たちに癒やされ、2日目からは友人姉妹は雨が教えてくれた美しい森と出会い、会津駒ヶ岳に登ることができた。計画どおりにいかないことも含めて、すべてが最高の思い出になるのが山の魅力。尾瀬とその周辺の山々は、訪れる季節によって、そして歩くルートによって、まったく異なる表情を見せてくれる。「次はどの季節に、どのルートを歩こうか」。早くも次の計画を立てながら、あのどこまでも続く木道に想いを馳せている。
写真&テキスト◎keiko.i(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/k_sirabisonomori?igsi=MTEwNmcxbWVlOWYzag==
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PROFILE
宇宙HIKE
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
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