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パラロード世界選手権で杉浦佳子が女子C3銅メダル獲得!アジアパラへ向け日本勢唯一の表彰台

アメリカ・アラバマ州ハンツビルで9月4日(金)から7日(月)にかけて開催された「2026 UCIパラサイクリング・ロード世界選手権」。大会最終日の女子C3ロードレースにおいて、東京・パリとパラリンピック2連覇を果たしている杉浦佳子(総合メディカル株式会社/TEAM EMMA Cycling)が3位に入り、見事銅メダルを獲得した。個人タイムトライアルでの悔しさを晴らす走りで、今大会の日本選手団で唯一となるメダルを日本へ持ち帰った¥

有力勢が互いを強く警戒 膠着状態のまま進んだ55.2kmの高速周回

女子C3ロードレースで3位表彰台に立ち、銅メダルを手にする杉浦佳子(総合メディカル株式会社/TEAM EMMA Cycling)

女子C3(運動機能障害クラス)ロードレースの舞台となったのは、1周13.8kmの周回コース。これを4周する総距離55.2kmでアルカンシエルを争った。出走は10名。前年王者のクララ・ブラウン(アメリカ)や、直前に行われた個人タイムトライアルを制した王小梅(中国)、そして歴戦のベテラン杉浦佳子ら、パラサイクリング界を代表するトップ選手たちが顔を揃えた。

コースは幅員が広く、コーナーも比較的緩やかなレイアウト。加減速やテクニカルなコーナリングで集団をふるい落とすような難所が少なく、スタート直後から決定的なアタックや逃げは決まらない。各選手はライバルの出方を伺いながら、常に互いを視野に入れた牽制状態が続くこととなった。

中盤以降も大きな動きは生まれず、ブラウンや王、杉浦ら実力者たちが一塊となって周回を消化していく。時折ペースの上げ下げがあるものの、決定打には至らないままレースは最終周回へと突入。ハイスピードな集団のまま、勝負は終盤のスプリント勝負へと委ねられた。

経験を生かしたポジショニング 脚を温存し終盤のメダル争いへ

この緊迫した膠着状態のなかで、光ったのが杉浦のクレバーなレース運びだ。

風圧を受けやすい幅広コースにおいて、無理なアタックや集団先頭での無駄な体力消費を避け、しっかりと集団前方から中寄りの好位置をキープ。中切れや落車などのトラブルを回避できる安全なポジションを維持しながら、勝負どころまで脚を徹底して温存した。

タイムトライアルでは「超高速コースで自分史上最速のAve.40.75km/hで走りきりましたが、他選手達は更に速かった!」と語り、惜しくも表彰台に届かず6位。その悔しさを力に変え、大舞台の緊張感にも慌てることなく、長年培った勝負勘と経験を武器に最終局面へと駒を進めた。

王小梅の加速に食らいつき3着フィニッシュ 笑顔の表彰台

勝負が動いたのはレース終盤。中国の王小梅が持ち前のスピードを生かして鋭い加速を見せると、集団は一気に一列棒状へ。前年覇者ブラウンがこれに反応し、杉浦も鋭く食らいつく。

世界のトップライダー同士による激しい表彰台争いの末、王小梅がそのまま押し切って優勝。2位にブラウンが入り、杉浦が3位でフィニッシュラインを通過。世界の強豪と最後まで互角に渡り合い、価値ある銅メダルを掴み取った。

健闘を称え合い、表彰台で肩を組む(左から)2位ブラウン、優勝した王小梅、3位の杉浦佳子

レース後、表彰台に上がった杉浦は、激戦を戦い抜いたライバルたちと笑顔で肩を組み、日本チームに待望のメダルをもたらした喜びを噛みしめた。

日本代表も各クラスでトップ10入り 自国開催「愛知・名古屋アジアパラ」へ弾み

今大会、日本代表勢は杉浦の銅メダルをはじめ、各カテゴリーで世界トップレベルの走りを披露した

男子MC2の川本翔大(大和産業株式会社)はTTで8位、ロード12位。MT2の福井万葉(株式会社バタフライ・エフェクト)がロードレースで6位入賞、MH2の野田昭和(アイ工務店)が7位、官野一彦(ダッソー・システムズ株式会社)が10位と、それぞれが世界の強豪ひしめく中で確かな存在感を示した

日本チームが見据える次なるターゲットは、10月に日本初開催となる「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」だ。
トラック競技は10月19日(月)〜20日(火)に静岡県の伊豆ベロドロームで、ロード競技は10月21日(水)〜23日(金)に日本サイクルスポーツセンター(CSC)で開催される。杉浦をはじめ、今大会を戦った代表選手を含む9名が出場を予定している

世界選手権で手応えと課題を持ち帰った日本代表。自国開催の大舞台でアジアの頂点を狙う戦いに向け、杉浦のメダル獲得はチーム全体を勢いづける最高の追い風となった。

リザルト

女子C3 ロードレース(55.2km)

1位 王小梅(中国)
2位 クララ・ブラウン(アメリカ)
3位 杉浦佳子(日本/総合メディカル株式会社・TEAM EMMA Cycling)

2026 UCIパラサイクリング・ロード世界選手権 日本代表成績

  • 杉浦佳子(WC3/総合メディカル株式会社・TEAM EMMA Cycling)
    個人タイムトライアル:6位/個人ロードレース:3位(銅メダル)
  • 川本翔大(MC2/大和産業株式会社)
    個人タイムトライアル:8位/個人ロードレース:12位
  • 福井万葉(MT2/株式会社バタフライ・エフェクト)
    個人タイムトライアル:10位/個人ロードレース:6位
  • 野田昭和(MH2/アイ工務店)
    個人タイムトライアル:8位/個人ロードレース:7位
  • 官野一彦(MH2/ダッソー・システムズ株式会社)
    個人タイムトライアル:10位/個人ロードレース:10位

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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