
貼るだけでシーラント不要に!iRCと日東電工共同開発 パンク防止テープ「RIDE SAVER TAPE」|iRC TIRE
Bicycle Club編集部
- 2026年10月22日
INDEX
ロードバイク用チューブレスタイヤのパイオニアであるiRC TIRE(井上ゴム工業)から、これまでの常識を覆す画期的なパンク対策アイテム「RIDE SAVER TAPE(ライドセーバーテープ)」が発表された。テープ・接着技術の大手である日東電工との共同開発により誕生した、チューブレス(TL)タイヤ専用のパンク防止テープだ。2026年秋より発売が開始される。
シーラントを注入することなく、タイヤ内面に特殊テープを貼り付けるだけで突き刺しパンク時の急激な空気漏れを抑制するという新発想のアイテム。その詳細とメカニズム、組み付け手順を詳しく紹介しよう。
シーラント不要で突き刺しパンクを防ぐ 日東電工とのタッグで生まれた新発想
近年のロードバイク市場において、優れた低転がり抵抗や極上の乗り心地、リム打ちパンクへの強さから急速に普及したチューブレスタイヤシステム。現在主流となっているチューブレスレディ(TLR)はタイヤ内部に液体シーラントを充填することで気密性を保ち、小さな穴を塞ぐ仕組みだが、「定期的なシーラントの補充や交換が面倒」「タイヤ交換時にシーラントが飛び散って手が汚れる」「長期間乗らないとシーラントが中で乾いて固まってしまう」といったメンテナンス面での煩わしさを感じるサイクリストも少なくない。
そうした背景から、タイヤ単体で気密層(ブチルゴムインナーライナー)を持ち、シーラントを入れずに運用できる「純粋なチューブレス(TL=ピュアチューブレス)」は、クリーンかつ手軽に扱えるシステムとして今なお根強い支持を集めている。
しかし、ピュアチューブレスタイヤにも弱点はある。それが釘や鋭利なガラス片などを踏み抜いてしまう「突き刺しパンク」だ。シーラントが入っていないため、トレッドを貫通する穴が空くと一気に空気が抜けてしまい、走行継続が困難になるケースがあった。
そこでiRCが着目したのが、タイヤの内側そのものにパンク対策を施すというアプローチだ。パートナーとして迎えたのは、工業用粘着テープや高機能フィルムで世界的な技術を誇る「日東電工株式会社」。両社の高度なマテリアル技術が結実し、タイヤ内面に貼り付けることで突き刺しパンク発生時のエア漏れを物理的に封止・抑制する「RIDE SAVER TAPE」が誕生した。
重量増は最小限 しなやかな走行感を犠牲にしない専用設計

「RIDE SAVER TAPE」は、幅35mm、長さ約4.5mのロール形状で提供される。この1巻きで700Cロード用タイヤ約2本分(+余剰分)の施工が可能だ。
重量はロール全体でわずか35g。タイヤ1本あたりに換算すると実質15g前後の重量増にとどまり、一般的なチューブレスレディ用シーラント(1本あたり30〜40ml=約30〜40g)を充填する場合と比較しても大幅に軽量に仕上がる。
テープ自体は非常に柔軟で追従性に優れており、iRCタイヤが誇るしなやかなケーシングの動きや、路面に吸い付くようなグリップ力、低い転がり抵抗といった走行性能を損なう心配がない。異物が刺さった瞬間に強力な粘着層が異物の周囲や傷口を包み込むように密着し、走行風や振動下でも空気圧の急激な低下を抑え込む。
対応タイヤは、iRCのフラッグシップロードチューブレスタイヤである「FORMULA PRO TL RBCC」および耐パンク強化モデル「FORMULA PRO TL X-GUARD」の2モデル。タイヤ幅は昨今のトレンドである700×25C、28C、30C、32Cのワイドサイズまで幅広くカバーする。
【HOW TO】動画で見る「RIDE SAVER TAPE」の組み付け手順
iRC公式のインストラクション動画をもとに、正しい性能を発揮させるための貼り付け手順と重要なポイントをチェックしていこう。
用意するもの
- RIDE SAVER TAPE
- 紙やすり(#100〜#120番手程度)
- 乾いたペーパータオル(ウエス)
- ハサミ
※カッターナイフはタイヤのケーシングコードやインナーライナーを傷つける危険があるため、絶対に使用しないこと。
施工ステップ
- タイヤを裏返す
新品のチューブレスタイヤを裏返し、インナーライナー(内面)が外側になるように広げる。 - 下地処理(ヤスリがけ)
#100〜#120程度の紙やすりを使用し、テープを貼り付けるトレッド裏面の中央部分を軽くやすりがけする。これにより、タイヤ製造時に表面に残っている離型剤やワックス成分を取り除き、テープ本来の強力な接着力を引き出す。 - 脱脂・清掃
やすりがけで出た粉や汚れを、乾いたペーパータオル等でしっかり拭き取る。 - テープの貼り付け
剥離紙を少しずつ剥がしながら、タイヤ内面の中央ラインに沿って慎重に貼り進めていく。
【重要】 テープを引っ張りながら伸ばして貼らないこと。引っ張った状態で貼ると、走行中の伸縮によりテープが剥離する原因となる。 - オーバーラップとカット
タイヤ内周を1周貼り終えたら、始端と終端を約10mm重ねてハサミでカットする。 - 圧着
貼り終えたら、指の腹を使って空気を押し出すように全周をしっかりと圧着する。多少の気泡が残っていても性能上の問題はないが、密着度を高めるため端まで入念に押さえる。 - タイヤを表に戻し、ホイールへ装着
タイヤを通常の表向きに戻し、ホイールへと組み付ける。テープ貼り付け後は長時間の放置を避け、早めにホイールへ装着・空気圧を充填することが推奨されている。
※タイヤの組み付け時にタイヤレバーを使用する場合は、ビードやテープを傷めないよう、必ず「iRC製チューブレスタイヤ専用タイヤレバー」を使用すること。
使用上の重要チェックポイント
「RIDE SAVER TAPE」を使用するにあたり、以下の注意点を必ず確認しておきたい。
- チューブレスタイヤ専用:本製品は「FORMULA PRO」シリーズをはじめとする純チューブレスタイヤ専用設計。チューブタイプ(クリンチャー)や、気密保持にシーラントが必須となるチューブレスレディ(TLR)タイヤには使用できない。
- シーラント併用不可:液体シーラントと併用すると、テープの粘着層が侵されて剥離する恐れがあるため併用は厳禁。
- 再利用不可の使い切り設計:一度貼り付けたテープを剥がして別のタイヤに再利用することはできない。
- パンク時の処置:すべての突き刺しパンクに対する完全な空気漏れ防止や恒久的な修復を保証するものではない。サイドカットや大きな裂傷など、傷の大きさや位置によっては効果が得られない場合がある。また、走行中に空気漏れが抑制されて無事に帰還できた場合でも、安全のため速やかに新品タイヤへ交換することが推奨される。
ブルベやロングライド、シーラント管理から解放されたいライダーに最適な選択肢
トラブルが許されないレースシーンはもちろん、補給地点やショップが限られる超長距離のブルベ、人里離れた山間部を走るロングツーリングにおいて、突き刺しパンクのリスクを劇的に下げられる「RIDE SAVER TAPE」の安心感は極めて大きい。
「チューブレスの走りの軽さと快適性を愛しているが、シーラントのメンテナンスや注入の手間は避けたい」「いざというときの突き刺しパンクへの備えを万全にしたい」というピュアチューブレス派のロード乗りにとって、まさに待望のソリューションといえるだろう。
iRC RIDE SAVER TAPE
価格:5,720円(税込)

- IRC No.:991169
- 対応タイヤ:iRC FORMULA PRO TL RBCC、iRC FORMULA PRO TL X-GUARD(iRC製 ロード用チューブレスタイヤ)
- 対応タイヤサイズ:700×25C / 28C / 30C / 32C
- テープ長:4.5m(ロード用タイヤ約2本分+余剰分)
- テープ幅:35mm
- 重量:35g(1ロール)
- 生産国:日本(Made in JAPAN / 日本国内限定販売)
- 発売時期:2026年秋
問:井上ゴム工業 https://ircbike.jp/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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