
今大会唯一の個人TTはレムコが勝利 ポガチャルはマイヨ・ジョーヌ安泰|ツール・ド・フランス2026
福光俊介
- 2026年07月22日
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ツール・ド・フランス2026は第3週の戦いがスタート。第16ステージは26.1kmの個人タイムトライアルを実施して、レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)が一番時計。休息日をまたいで第15ステージからの連勝を果たした。マイヨ・ジョーヌのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)も2位とまとめて、ジャージをキープしている。
エヴィアンの里でTT決戦
大会は2回目の休息日を終えて、いよいよ最終週に突入。その初日、第16ステージは26.1kmの個人タイムトライアルに設定された。
ミネラルウォーター「エヴィアン」で知られる街、エヴィアン・レ・バンはレマン湖に面しているが、今回のコースはほとんどが湖から離れた丘側を走行。最初の3分の1は2級山岳コート・ド・ラランジュに向かって上り、9.7km地点で頂上を通過したら下り。テクニカルなレイアウトをこなしたら、今度はトノン・レ・バンの市街地走行。いくつものコーナーやラウンドアバウトが潜み、一層バイクテクニックが試される。
個人総合成績の下位ライダーから順に、1分30秒おきにコースへ。上位15人は出走間隔が2分に広がり、個の力が試される。

前半スタート組で最も速く走ったのが、ブリュノ・アルミライユ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、フランス)。34分14秒で走って、当面の基準タイムとする。100人以上がスタートしたところで、マティア・カッタネオ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)がトップに。34分1秒で走って、残るライダーたちを待つ。
カッタネオが長くホットシートに就いていたが、やはり個人総合上位陣が水準を挙げる。同7位でスタートしたマティアス・スケルモース(リドル・トレック、デンマーク)は、4.8km地点の第1計測ポイントからタイムを更新すると、9.7km地点の第2計測、18.1km地点の第3計測とトップを維持。フィニッシュでは最初の34分切りとなる33分23秒をマークした。
レムコがツール3度目のTT勝利
これをきっかけに、上位陣による僅差の争いへ。中間計測でスケルモースから数秒差としながら攻めの走りを見せる選手たち。このうち、個人総合5位につけていたフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)は終盤の右コーナーで落車し、激しく体を打ち付けてしまう。思わぬ形で無念のリタイアとなってしまった。
同4位のポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)も快調に飛ばし、スケルモースから10秒前後の遅れにとどめる。フィニッシュでは12秒差と、まずまずの走り。

個人総合3位でヤングライダー賞のマイヨ・ブランを着るイサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)はも前半から飛ばす。第1計測ではスケルモースを上回り、その後はトップタイムから10秒前後の差で進行。フィニッシュでは17秒差で、この日を終えた時点でのジャージキープを決めた。

残すはトップ2。この種目の世界王者であることを示すマイヨ・アルカンシエルで臨んだレムコは、スタートからハイペース。第1計測から他選手に20秒以上の差をつけ、上りを終えた第2計測では暫定ながら1分近いリードに。下りも安定した走りを見せ、最終盤で再びギアを上げる。この段階でスケルモースに1分4秒差をつける32分19秒で走破。圧倒的な走りを見せて、マイヨ・ジョーヌのポガチャルを待った。
ポガチャルはレムコに届かないまでも、第1計測から2番時計をキープ。終盤にリポヴィッツが落車したコーナーでオーバーランしかけたが、何とかリカバリー。大きく遅れることはなく、フィニッシュも28秒差とまとめてステージ2位を決めた。

ポガチャルとレムコとの総合タイム差は4分32秒
これらの結果により、レムコのステージ優勝が決定。2日前の第15ステージに続き、休息日をまたいでの連勝を挙げた。ツール通算では4勝目、うち3つが個人タイムトライアルと、抜群の相性を誇る。

個人総合成績ではポガチャルのトップは変わらず、引き続きマイヨ・ジョーヌを着用する。2位レムコとは4分32秒差。3位デルトロ、4位セクサスは変わらず、5位以下はリポヴィッツがリタイアした分の順位が繰り上がり。アユソが5位につける。

翌22日に行われる第17ステージは、ロードレースステージに戻ってシャンベリーからヴォワロンまでの174.7kmで争われる。
ツール・ド・フランス2026 第16ステージ 結果
1 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)32:19″33
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)+0’28″36
3 マティアス・スケルモース(リドル・トレック、デンマーク)+1’04″31
4 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+1’16″54
5 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+1’21″35
6 マティア・カッタネオ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)+1’41″95
7 テイメン・アレンスマン(ネットカンパニー・イネオス、オランダ)+1’46″92
8 ブリュノ・アルミライユ(チーム ヴィスマ・リースアバイク、フランス)+1’55″40
9 パブロ・カストリーリョ(モビスター チーム、スペイン)+1’59″80
10 ジョシュア・ターリング(ネットカンパニー・イネオス、イギリス)+2’02″07
個人総合成績
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)56:14:81
2 レムコ・エヴェネプール(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)+4’32”
3 イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)+6’51”
4 ポール・セクサス(デカトロン・CMA CGM チーム、フランス)+7’11”
5 フアン・アユソ(リドル・トレック、スペイン)+9’22”
6 マティアス・スケルモース(リドル・トレック、デンマーク)+10’14”
7 レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス、フランス)+12’58”
8 トーマス・ピドコック(ピナレロ・Q36.5プロサイクリング チーム、イギリス)+12’58”
9 ジョルダン・ジェガット(トタルエネルジー、フランス)+22’50”
10 ヤニス・ヴォワザール(チューダー プロサイクリングチーム、スイス)+24’18”
ポイント賞
マッズ・ピーダスン(リドル・トレック、デンマーク)
山岳賞
タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG、スロベニア)
ヤングライダー賞
イサーク・デルトロ(UAEチームエミレーツ・XRG、メキシコ)
チーム総合成績
リドル・トレック
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