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太陽を追い東京湾から駿河湾へ 英国発の壮大なロングライド「チェイス・ザ・サン」が日本初開催へ

朝の光が東京湾の水平線を照らし出す瞬間から、駿河湾の海原へ夕日が沈む瞬間まで——。イギリスで誕生し、欧州のサイクリストたちを熱狂させてきた伝説的なワンデイ・ロングライドイベント「Chase The Sun(チェイス・ザ・サン)」が、2027年5月29日(土)、ついに日本へ初上陸を果たす。

東京湾・城南島海浜公園を日の出とともに出発し、多摩川、秋山、雛鶴峠、山中湖を経て、日没の駿河湾・沼津を目指す225km〜250km・獲得標高約3,000mの壮大なルート。競技ではなく、太陽の動きとともに自然や仲間、地域と響き合うこの非日常のサイクリングチャレンジ「Chase The Sun Japan 2027」の全貌をお届けしよう。

一年で最も昼が長い季節に、太陽を追いかける冒険——Chase The Sunとは?

フィニッシュゲートで完走の喜びを分かち合う参加者たち(本国大会の様子)

「Chase The Sun(チェイス・ザ・サン / CTS)」の原点は2008年、イギリスの3人のサイクリストが抱いた「一日の中で、自分たちはどこまで遠くへ走ることができるのか」という純粋な好奇心から始まった。

彼らが選んだのは、一年で最も昼の時間が長い夏至の時期。日の出の最初の光とともにイギリス東海岸を出発し、西の空へと傾く太陽を追いかけるようにして海岸から海岸(Coast to Coast)へとひた走る、小さな冒険の旅だった。

順位やタイムを競うロードレースとは異なり、CTSが重んじるのは「日の出から日の入りまで」という自然のリズムの中でペダルを回し、移り変わる景色、流れる時間、仲間との連帯、そして通り抜ける地域との関わりを五感で体感すること。

本国UK(North / South)をはじめ、アイルランド、イタリアなどに続く形で日本公式エンブレムが誕生した

その根底には、歩行や自然との関わりを通じて作品を生み出してきた英国の現代美術家、リチャード・ロングの世界観が息づいている。現在ではイギリス国内(サウス/ノース)にとどまらず、アイルランドやイタリアなど欧州各国で公式大会が開催され、世界中のエンデュランスサイクリストが憧れるプレミアムなコミュニティ型イベントへと成長を遂げている。

そして2027年春、Chase The Sun本部との公式な協議・承認を経て、アジア初となる正規の日本開催「Chase The Sun Japan」の幕が上がる。

日本の「道(Dō)」の精神と融合 東京湾の朝日を見つめ、西へと漕ぎ出す

夕暮れの海辺をバックに笑顔を見せるフィニッシャーたち。CTSは仲間との絆を深める特別な一日を提供する

「Chase The Sun Japan」を企画・運営するのは、日本の自然や地域文化を活かしたサイクリングの可能性を探求する「Ride Beyond Japan(株式会社will beyond)」(代表:大場ロイ氏)だ。

日本開催にあたり、CTSが掲げる「太陽を追う」フィロソフィーに加え、日本古来の過程や心構えを重んじる「道(Dō)」の精神を融合。単なる250kmの長距離移動やタイム争いではなく、自らの身体感覚を研ぎ澄まし、四季折々の日本の風土と対話しながら走るという、深く没入できるサイクリング体験を目指している。

スタート地点に選ばれたのは、羽田空港に近接する「城南島海浜公園」(東京都大田区)。
東京湾の水平線、遠くにガントリークレーンを望む海辺で、東の空から昇る朝日の最初の光を浴びながらライドのスタートを切る。

交通量の多い幹線道路を回避 サイクリスト目線で磨かれたこだわりの250km

コース中盤、山中湖畔から仰ぎ見る雄大な富士山。残雪と青空のコントラストがペダルを踏む脚を後押ししてくれる

用意されるコースは、Standard(225km)とExtra(250km)の2カテゴリー。獲得標高はいずれも約3,000mにおよび、一日で走破するには確かな脚力とペース配分、そしてメンタルのコントロールが求められる本格山岳ロングライドだ。

特筆すべきは、サイクリスト目線で徹底的に練り上げられたルート設計の巧みさにある。

都市部から山岳地帯、そして海岸線へと向かうルートにおいて、主催者が最も意を砕いたのが「安全性の確保」と「景観美」の両立だ。

前半(東京湾〜相模原)

交通量の多い都市部の主要幹線道路を極力避け、多摩川サイクリングロードやローディーに馴染み深い「南多摩尾根幹線道路(尾根幹)」周辺を巧みにつないで西へと抜ける。

中盤(秋山〜雛鶴峠〜山梨東部〜山中湖)

サイクリストや行楽のクルマで混雑しやすい国道413号「道志みち」をあえて選択せず、自然豊かで静かな山里が広がる「秋山エリア」から「新雛鶴トンネル」を越えて山梨県東部へアプローチ。
そしてコースのハイライトとなるのが、山中湖畔から仰ぐ富士山のダイナミックな景観だ。澄んだ空気の中、眼前に迫る富士の勇姿を眺めながら走る体験は、ライダーにとって忘れられない記憶となるはずだ。

後半(静岡・沼津へ)

山中湖からのダウンヒル以降も、大型トラックや交通量が多い国道246号や県道394号を避け、山沿いの信号が少なく走りやすいローカルルートをセレクト。市街地の混雑を回避するため「大場川サイクリングロード」を経由し、安全かつスムーズにゴール地点の駿河湾沿岸へと導く設計となっている。

コース上には約60km、90km、150km地点の計3ヶ所にエイドステーションが設置され、補給や休息だけでなく、ライダーの体調チェックやサポートを行う体制が整えられる。

日没時刻「18:53」までに駿河湾へ 地域とともに育ち、富士山の自然を守る

フィニッシュ地点の候補地となっているのは、夕日の名所として知られる静岡県沼津市の「島郷海岸」周辺だ。

2027年5月29日の沼津における日の入り時刻は「18:53」。参加者たちに課されたミッションは、東京湾で朝日を見送ってから、この18時53分に駿河湾の彼方へと夕日が沈むまでの間にゴールゲートへたどり着くこと。太陽の歩みと自らの脚力をシンクロさせ、トワイライトに染まる海辺へと飛び込む瞬間は、言葉にしがたい達成感と感動に包まれるに違いない。

また、Chase The Sun Japanは地域とのつながりを何よりも大切にしている。今大会には沼津市と山中湖村が後援に名を連ねており、参加定員もマスイベント化を避けた「最大150名程度」に限定。地域の自然や暮らしに配慮しながら、持続可能な関係性を築くことを主眼に置いている。

さらに、参加費から「参加者1名につき1,000円」が認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議「富士山基金」へと拠出され、コースの象徴である富士山周辺の自然環境保全活動に役立てられる。

フィニッシュ後はその場で解散するだけでなく、沼津市内での宿泊や食事、市街地散策を楽しんでもらう回遊プランも計画されており、サイクリストと開催地が長く温かい関係を築くきっかけとなることを目指している。

ソロだけでなく仲間と繋ぐ「リレー」も用意 2027年5月の開催に向けて始動!

カテゴリーには、個人でフルディスタンスに挑む「Standard(225km)」と「Extra(250km)」に加え、チームで区間を分担して一本のタスキ(バトン)を日没までに繋ぐ「Relay(リレー)」カテゴリーも用意される予定だ。仲間とともに戦略を練り、太陽を追いかけるチームライドとしての参加も魅力的な選択肢となるだろう。

主催者の大場ロイ氏は、日本開催への意気込みを次のように語る。

大場ロイ氏(Ride Beyond Japan 代表)コメント
「Chase The Sunは、単に長い距離を走るイベントではありません。朝日の光とともに走り出し、移ろう光や風を感じながら西へ向かい、沈む夕日に間に合うようペダルを踏み続ける——。その過程で自分自身と向き合い、仲間と励まし合い、訪れた地域の美しい風景や文化に触れる体験こそが、このイベントの真髄です。
日本には世界に誇る美しい山河と、四季折々の表情があります。富士山を望み、海から海へと横断するこのルートを通じて、日本のサイクリング文化の深さと、自転車という乗り物がもたらす旅の豊かさを、国内外の多くのサイクリストに感じていただきたいと思っています。自転車業界をさらに盛り上げ、地域に根づく素晴らしい大会に育てていけるよう、丁寧に準備を進めてまいります」

太陽とともに目覚め、太陽とともに一日を駆け抜ける、かつてないスケールのアドベンチャーライド。
2027年5月29日の開催に向けて、いよいよ動き出した「Chase The Sun Japan」の今後の続報にぜひ注目してほしい。

Chase The Sun Japan 2027(チェイス・ザ・サン・ジャパン 2027)

  • 開催予定日:2027年5月29日(土)
  • 開催形式:日の出から日の入りまでに走る非競技型ロングライドイベント
  • 走行距離:
    • Standard:225km
    • Extra:250km
  • 獲得標高:約 3,000m
  • スタート地点:城南島海浜公園(東京都大田区)
  • ゴール地点:静岡県沼津市・駿河湾沿岸エリア(島郷海岸を候補)
  • 主な経由地:
    多摩川サイクリングロード、尾根幹線周辺、秋山、雛鶴峠、山梨県東部、山中湖、大場川サイクリングロード
  • エイドステーション:計3ヶ所(約60km、90km、150km地点)
  • 参加人数:最大150名程度
  • 募集カテゴリー:Standard / Extra / Relay
  • 参加料:各30,000円/人(税込・手数料別)
    ※参加者1名につき1,000円を認定NPO法人 富士山世界遺産国民会議「富士山基金」へ拠出
  • 当時受付・ブリーフィング:ネット配信
  • 後援:沼津市、山中湖村
  • 主催/運営:株式会社 will beyond(Ride Beyond Japan)

公式WEBサイト

RIDE BEYOND JAPAN:https://ride-beyond-japan.com

Chase The Sun 本部:https://www.chasethesun.org

問:will beyond(担当:大場ロイ)
Email:info@ride-beyond-japan.com

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