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自転車で台湾の最西端へ──高速道路を走る「61追風趣」に約2000人が追い風ライド

台湾・台南の海沿いを舞台にしたサイクリングイベント「極点慢旅-台南 国聖港灯台 61追風趣」が2026年10月3日に開催され、台湾全土から約2000人のサイクリストが集まった。最大の見どころは、普段は自動車専用の「台61線(西部浜海快速道路)」の高架区間を自転車で走れること。早朝の将軍漁港をスタートし、潟湖や塩田、湿地が広がる海岸線を約45kmかけて台湾の最西端・国聖港灯台まで追い風に乗って駆け抜けた。

塩田や養殖池のあいだをS字に抜けていく高架ルート。七股・塩埕方面を目指す(写真提供/雲嘉南浜海国家風景区管理処)

クルマ専用道路を貸し切り、約13kmの高架ライド

このイベントは、台湾交通部観光署が主催する「2026 台湾自転車旅遊節」の10大ブランドイベントのひとつ。全長約45kmのコースは将軍漁港を発着点とし、そのうち約13kmが台61線の高架区間にあたる。朝日と海風を受けながら高い位置を進むと、眼下には湿地・塩田・養殖池(魚塭)・牡蠣棚(蚵棚)・砂州が織りなす沿岸の地形が広がり、遠くには台湾海峡を望む。普段は体験できない視点から七股の海辺の風景を楽しめる、特別な一日となった。

普段はクルマ専用の台61線高架区間を自転車で走れるのがこのイベント最大の魅力。沿道に湿地が広がり、遠くに台湾海峡を望む(写真提供/雲嘉南浜海国家風景区管理処)

主催する雲嘉南浜海国家風景区管理処の荘名豪・代理処長は、「国聖港灯台の周辺は潟湖、塩田、養殖池、砂州、湿地など豊かな地形に恵まれています。今年はサイクリストの皆さんに台61線を走っていただき、いつもとは違う視点で台湾海峡と七股の海辺の風景を味わってもらいたい」とコメント。自転車旅を通じて、雲嘉南エリアならではの自然生態と地域文化に触れてほしいと呼びかけた。

早朝の将軍漁港を一斉にスタート。ゲストや来賓も自転車にまたがり追い風ライドへ(写真提供/雲嘉南浜海国家風景区管理処)

ゴールは台湾「極西点」、国聖港灯台

ゴールの国聖港灯台は、台湾本島の最も西にある「極西点」。真っ白な砂丘に鉄骨の灯台が立つフォトジェニックな場所で、浜辺には「臺灣極西點(THE WESTERNMOST POINT OF TAIWAN)」のモニュメントも。到達したサイクリストたちは、ここで記念撮影を楽しみ、台湾の西の果てにたどり着いた達成感を分かち合った。ゲストには「自転車の女神」として知られる魏華萱さんや、インドネシアのメディアクリエイター・呉俊星さんも参加し、サイクリスト仲間とともにスタートの汽笛を鳴らした。

ゴール地点、台湾の最西端「極西点」。背後に国聖港灯台がそびえる(写真提供/雲嘉南浜海国家風景区管理処)

海の幸と、冬の渡り鳥も。周辺の楽しみ方

国聖港灯台の周辺には、立ち寄りたいスポットが点在する。青鯤鯓の扇形塩田にある「生命之樹(生命の樹)」や、七股ビジターセンター、七股潟湖、六孔埠頭など。さらに、将軍漁港をはじめとする漁村では、新鮮な牡蠣(鮮蚵)やサバヒー(虱目魚)といった地元の海の幸も味わえる。近ごろは冬を越すためにクロツラヘラサギ(黒面琵鷺)が将軍・七股エリアへ飛来しはじめており、秋冬のサイクリングにうれしい見どころが加わっている。

ゴールの国聖港灯台をバックに、笑顔のサイクリストたち(写真提供/雲嘉南浜海国家風景区管理処)

平日旅ならお得に。2泊3日の濱海慢旅も

砂丘の緑の上から灯台を望む。ロマンチックな景色も「浪漫玩騎雲嘉南」ならでは(写真提供/雲嘉南浜海国家風景区管理処)

開催期間は、観光署の「平日国内旅行優待」の実施期間と重なっており、イベントの前後に平日を選べば、将軍・七股・北門をめぐる2泊3日の「濱海慢旅(海沿いのんびり旅)」も楽しめる。対象イベントに参加し、指定の合法的な宿泊施設に泊まると、一般地区では2連泊で最大2000台湾ドルの割引が受けられる。※優待の適用日・対象宿泊施設・予算の状況は、観光署の国内旅行補助専用ページの最新告知が基準となる。

イベント概要

イベント名 極点慢旅-台南 国聖港灯台 61追風趣(2026 台湾自転車旅遊節 10大ブランドイベント)
開催日 2026年10月3日
参加者数 約2000人
発着点 将軍漁港(台湾・台南市将軍区)
コース距離 約45km(うち台61線高架区間 約13km)
ゴール 国聖港灯台(台湾極西点)
主な見どころ 台61線高架ライド/国聖港灯台/台江内海・湿地・塩田/青鯤鯓「生命の樹」/七股潟湖/六孔埠頭
主催 交通部観光署 雲嘉南浜海国家風景区管理処

「2026 極点慢旅-浪漫玩騎雲嘉南」は、雲林・嘉義・台南の自転車ルートや観光スポット、地域産業をつないでいく企画。旅人それぞれのペースで、海岸や地形、人々との出会いを発見してほしいと呼びかけている。イベントや自転車旅行の詳しい情報は、中華民国自転車騎士協会のウェブサイト(www.cyclist.org.tw)で確認できる。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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