
「機材が壊れたことを、挑戦をあきらめる理由にしたくない」ERE RESEARCHが始めた生涯保証ホイール
Bicycle Club編集部
- 2026年10月08日
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オランダで設計・開発されるサイクリングブランド「ERE RESEARCH」のホイール全モデルを対象に、「30日間返品保証」と日本独自の「ERE JAPAN 生涯保証」が始まった。運営するのは、国内正規輸入代理店のコリドーレ(京都府木津川市)だ。2026年9月25日以降に国内正規取扱店で新品を購入した人が対象で、走行中の事故や転倒による破損も無償交換の対象になる。費用はすべてコリドーレが負担する。
走って確かめて選べる。選んだあとも安心して走れる

ERE RESEARCHは日本ではまだ広く知られていないブランドだ。コリドーレ代表の中田真琴さんは「私たちの言葉だけを信じて選んでくださいとは言えない」と考え、実際に走ってから判断できる30日間返品保証を用意した。
生涯保証は、製造上の不具合に加えて、乗車中の事故や転倒による機能的な破損までを対象にする。ERE RESEARCHが展開する国々のなかで日本だけの制度で、本国が設ける有償のクラッシュ交換制度とは別に、コリドーレが責任と費用のすべてを引き受けて運用する。
| 30日間返品保証 | ERE JAPAN 生涯保証 | |
|---|---|---|
| 内容 | 購入後30日以内であれば、走行後でも所定の条件のもとで返品できる。 | 製造上の不具合は、最初の購入者が所有する間、回数の制限なく対応する。乗車中の事故・転倒による機能的な破損は、前後ホイールセットにつき通算1回、該当するホイールを無償で交換する。 |
| 主な条件 | 外箱と付属品がすべて揃っていること。通常の走行で生じる傷や汚れを超える損傷がないこと。 | 自転車に装着して乗車していた際の破損であること。申請時に、破損箇所・ホイール全体・完成車全体の写真と、発生状況を伝える。 |
| 送料 | 返送送料は購入者負担。 | 製造上の不具合は往復ともコリドーレが負担。事故・転倒による交換は、破損品の返送が購入者、交換品の発送がコリドーレの負担。 |
| 受付窓口 | 購入した正規取扱店 | 購入した正規取扱店 |
対象になる条件
- 2026年9月25日以降に、国内正規取扱店で新品を購入した
- 購入日から7日以内に、コリドーレ公式サイトで購入者登録をした
- 最初の購入者本人であること(中古品や譲渡品は対象外)
破損が起きた場合は、安全を確保したうえで購入した正規取扱店へ相談する。購入記録と写真を提出し、点検結果の案内を受けて製品を返送する流れだ。適用条件と申請の流れは、ERE RESEARCHのサポートページに掲載されている。
学生選手を支えたい。生涯保証の原点

この制度の出発点は、中田さんが早稲田大学自転車部のコーチとして、学生のレースに帯同してきた経験にある。
「落車によってホイールが壊れ、親御さんに大きな負担がかかる場面を数多く見てきました。アルバイトで少しずつ貯めたお金でようやく手に入れた機材を、一度の転倒で失ってしまう学生もいます」
「機材が壊れたことが、挑戦をあきらめる理由になってほしくない」。中田さんはそう語る。コーチとして選手を支えることは、自転車界への恩返しだという。世界に挑戦する選手が一人でも増えてほしいと願っている。
ただ、この制度は学生選手だけのものではない。スポーツとして自転車を楽しむすべての人に、万一の破損を心配せずに走ってほしいというのが中田さんの考えだ。費用をすべて負担するのは会社にとって大きな決断だったが、踏み切った理由は、創業者でありERE RESEARCH社長のPiet van der Veldeさんがエンジニアとしての経験を注ぎ込んでつくるホイールに、一人でも多くの人に触れてほしいからだという。
4年待ってもらって始まった日本展開

CORRIDOREとERE RESEARCHの出会いは2019年の春。共通の知人であるイタリア人エンジニアの紹介で、中田さんはスイスの開発チームを訪ねた。Pietさんは根っからのエンジニアで、頭の中にある製品のアイデアを次々に語ってくれたという。
当時のCORRIDOREはわずか2人で、SARTOやBH BIKESなど5ブランドを扱っていた。新ブランドを責任を持って育てる余力がなく、中田さんは一度、取り扱いを断っている。それでもホイールを自分で購入し、練習やレースで使い続けた。新製品が出るたびに買って、その進化を確かめた。
体制が整った2023年に連絡すると、営業責任者のSander Bouwensさんは「待っていたぞ。よし、やろう」と迎えてくれた。ほかの日本代理店からのオファーを断り、4年間待ってくれていたのだという。
ERE RESEARCHはレースを開発の現場と捉えている。2023年シーズンにはペテル・サガンが製品を使用したほか、2026年4月12日のUCIジュニア・ネイションズカップ、パリ〜ルーベ ジュニア(U19)では、オランダ代表(Netherlands / Rabobank)のハイス・ウィンタース選手(Gijs Winters)がExplorator CCR45を使用し、5位に入賞している。
保証交換となったカーボンホイールは、すべてコリドーレが回収する。あわせて破損時の状況を詳しく聞き取り、回収した現物とともにオランダ本社で状態の確認と分析を行う。実際の路上で起きた破損から得た情報を、ERE RESEARCHの今後の製品づくりに活かす狙いだ。
中田さんは「保証交換が必要になるような事故で、ライダーの方が怪我をされることのないよう願っています」とも語っている。
注目モデルはパリ〜ルーベU19で5位の実力「Explorator CCR45ロード」
数多くラインナップをそろえる中で注目は「Explorator CCR45」。45mmのリムハイトと25mmの内幅を組み合わせ、舗装路での巡航性能と、荒れた路面での安定性を両立させたオールロード・カーボンホイール。石畳が続く過酷なレースで結果を残した1本だ。
Explorator CCR45
前後セット154,000円(税込)。

| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 価格(前後セット) | 154,000円(税込) |
| 重量(前後セット) | 1,575g(フロント722g/リア853g) |
| リム | カーボン、ハイト45mm、内幅25mm、外幅32mm、フックド、チューブレスレディ |
| 推奨タイヤ幅 | 29〜55mm |
| ハブ | ERE IONA II 3-Pawl、センターロック、12×100mm/12×142mm |
| スポーク | Alpina Extralite ストレートプル、フロント20本/リア24本 |
| ブレーキ | ディスクブレーキ専用 |
| 最大ライダー重量 | 130kg |
なお、生涯保証の対象はホイール全モデルだ。ラインナップは4カテゴリー・全14モデルで、価格はすべて税込となる。
ラインナップ:ロードからグラベル、TTまで全14モデル
保証の対象はホイール全モデルだ。ラインナップは、ロード、オールロード、グラベル、TT/トライアスロンの4カテゴリー・全14モデルで、価格はすべて税込。走るフィールドや重視したい性能に合わせて選べる。
| カテゴリー | モデル | リム深さ | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| ロード | GENUS II AE65-R | 65mm | ¥352,000 |
| ロード | GENUS II CL45-R | 45mm | ¥352,000 |
| ロード | GENUS II SL30-R | 30mm | ¥352,000 |
| ロード | GENUS II AE65 | 65mm | ¥308,000 |
| ロード | GENUS II CL45 | 45mm | ¥308,000 |
| ロード | GENUS II SL30 | 30mm | ¥308,000 |
| ロード | OMNIA II CLR45 | 45mm | ¥220,000 |
| オールロード | EXPLORATOR CCR45 | 45mm | ¥154,000 |
| オールロード | EXPLORATOR GCR40 | 40mm | ¥121,000 |
| グラベル | TENACI GA40 | 40mm | ¥286,000 |
| グラベル | TENACI GT25 | 25mm | ¥220,000 |
| グラベル | TENACI GX23 | 23mm | ¥121,000 |
| TT/トライアスロン | GENUS AE00-D | ディスク | ¥385,000 |
| TT/トライアスロン | GENUS AE92-D | 92mm | ¥209,000〜 |
ERE RESEARCHについて

ERE RESEARCHは、スイスにルーツを持ち、オランダで設計・開発を行うサイクリングブランド。数多くのブランドの製品開発に携わってきたエンジニア、Piet van der Veldeさんが2017年4月に創業した。ホイールを中心に、タイヤ、サドル、バーテープ、チューブレス用品までを展開している。ホイールは一本ずつ手作業で組み上げ、完成後にスポークテンションを計測・記録する。日本では2023年から、コリドーレが正規輸入代理店として取り扱っている。
問い合わせ:株式会社コリドーレ
https://corridore.co.jp/shop/
- BRAND :
- Bicycle Club
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