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ガラヴァリアが小集団スプリントを制し雪辱V 市民200kmは大前翔が110km独走で2連覇|ツール・ド・おきなわ

国内ロードレースシーズンの掉尾を飾る「第38回ツール・ド・おきなわ」が11月8日(日)、沖縄県名護市および本島北部(やんばる地域)を舞台に開催された。国内最長のラインレースとなる200kmのUCI男子チャンピオンレース(UCIアジアツアー1.2)は、最終盤の羽地ダム(番越トンネル)で抜け出したベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン)を残り1kmで吸収し、7名による小集団スプリントへ。昨年2位のジャコモ・ガラヴァリア(スワットクラブ、イタリア)が力強い伸びを見せて優勝を飾った。また、「ホビーレーサーの甲子園」と称される市民レース200kmでは、ディフェンディングチャンピオンの大前翔(Roppongi Express)が残り110kmから驚異の独走劇を演じ、後続に1分45秒差をつけて大会2連覇を達成した。

男子チャンピオンレース200km:静かな序盤から一転、番越・羽地で火を噴いたサバイバル戦

名護市をスタートした男子チャンピオンレースの集団

18年ぶり参戦の新城幸也に注目集まる名護の朝、3名の逃げが先行

午前6時45分、名護市・21世紀の森公園前には、国内外14チーム・69名の選手たちが顔を揃えた。今大会最大の注目を集めたのは、2008年大会の覇者であり、実に18年ぶりの参戦となった新城幸也(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)だ。今大会唯一のUCIプロチームとしての参戦であり、来季のジロ・デ・イタリア出場権獲得に向けたUCIポイント加算を狙うイタリアチームと、それを迎え撃つ国内コンチネンタル勢、さらに今年クラブチームからUCIコンチネンタルチームへと昇格を果たしたイタリアのスワットクラブなど、少数精鋭(1チーム最大5名)ならではの緊迫感が漂う中、レースは号砲を迎えた。

スタート時の気温は21.6℃、湿度74%、北東の風2.5m。名護市街地を抜ける約2kmのパレード走行を経て、国道449号の海岸線でアクチュアルスタートが切られた。昨年は序盤から激しいアタック合戦が続き、10名規模の強力な逃げが先行するハイペースな展開となったが、今年は各チームが慎重な立ち上がりを見せる。

ソウル・サイクリングチームの単発的な動きが吸収された後、本部半島へと向かう平坦区間で抜け出したのは以下の3名だった。

  • 阿見寺俊哉(愛三工業レーシングチーム)
  • ジョシュア・バイコフ(セントジョージコンチネンタル、オーストラリア)
  • 李廷威(リー・ティンウェイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム)

先頭で逃げる阿見寺俊哉、ジョシュア・バイコフ、李廷威の3名

メイン集団はこの3名を容認し、隊列を横に広げてペースを落とす。今帰仁村に設定された最初のスプリントポイント(今帰仁村長・本部町長賞)は、今季オーストラリアの伝統レース「メルボルン〜ウォーナンブール(267km)」を制している長距離巧者のバイコフが先頭通過。タイムギャップは1分50秒前後で推移しながら、レースは中盤の重要局面である1回目の「与那の坂(普久川ダム)」の上りへと突入していった。

2度の与那の坂で逃げ吸収、沢田時が山岳賞を射止める

与那の坂を登る先頭集団

全長約6km、勾配の変化が激しい与那の坂の1回目(77.8km地点)でも、逃げる3名は協調を維持。頂上手前の短い下りと登り返しを利用したスプリントで、バイコフが阿見寺を抑えて1位通過を果たし、山岳ポイント5点を加算する。1分35秒後方のメイン集団ではスワットクラブとソリューションテック・NIPPO・ラーリが前方を固め、一定のペースで頂上をクリアした。

その後のアップダウンを経て沖縄本島最北端・辺戸岬を回り、奥共同売店前の第2スプリントポイント(国頭村・大宜味村長賞)もバイコフが先頭通過し、中間賞を総なめにする。

レースが動き始めたのは、122km地点から始まる2回目の与那の坂だ。先頭の3名から李廷威が遅れ、バイコフと阿見寺の2名が粘るものの、後方ではスワットクラブがロレンツォ・ジネストラ(イタリア)を牽引役に立ててペースアップを開始。これによりメイン集団から遅れる選手が出始めると同時に、逃げていた2名との差も急速に縮まっていく。

そして頂上手前、逃げていたバイコフと阿見寺をメイン集団が完全に飲み込むと、集団前方からタイミングを計っていた沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)が残り500mで鋭くアタック。そのまま天野壮悠(シマノレーシング)やジャコモ・ガラヴァリアを抑えて2回目のKOMを1位通過し、5点を獲得した。1回目トップのバイコフと同点(5点)に並んだ沢田だが、その後の最終着順でバイコフを上回ったため(沢田27位、バイコフ43位)、大会規定により沢田の山岳賞獲得が決定した。なお、1回目の逃げに乗ったバイコフと阿見寺はここで集団から脱落している。

東海岸で山本大喜とグランジャーが先行、しかし不運な落車で山本単独に

東海岸で先行する山本大喜とベン・グランジャー

2回目の与那の坂を下り、太平洋側の東海岸へ抜ける「学校坂」から、本格的なアタック合戦が幕を開けた。ここまで人数を温存していた各チームが活性化し、下り区間で数名が抜け出しを図る中、2023年大会覇者の山本大喜(VC福岡)と、先月のツール・ド・九州で総合10位に入ったベン・グランジャー(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ、イギリス)の2名が飛び出しに成功する。

独走力に定評のある山本と、プロチームのグランジャーによる強力な2名の先行は、メイン集団に対し最大1分05秒のリードを築いた。ソリューションテックにとってはマッテオ・レニャンティ(イタリア)と新城を温存できる絶好の展開であり、VC福岡にとっても後方に2022年覇者のベンジャミ・プラデスを控えさせる理想的な盤面となった。

しかし、東村のアップダウン区間に入ると事態が急変する。先頭を走る2名のうち、グランジャーがコーナーで縁石に接触して落車(のちにDNF)。期せずして、まだ残り30km以上を残した段階で山本大喜の単独走行となってしまう。3週間前から沖縄入りしコースを熟知していた山本は、極限まで絞ったブラケットポジションでエアロフォームを維持し、平良から有銘へと続く過酷なアップダウンを単独で踏み抜いていく。

単独で逃げる山本大喜

一方、前方の優位を失ったソリューションテックはすぐさま作戦を切り替え、メイン集団の牽引を開始。さらにスワットクラブのフランチェスコ・カロッロ(イタリア)による単発アタックなどを経て、残り25km地点の有銘の5分坂で集団が活性化。山本大喜はこの上りの頂上付近で、迫りくるメイン集団に吸収された。

番越トンネルで仕掛けたプラデス、残り1kmの大逆転劇でガラヴァリアが戴冠

振り出しに戻った集団では、全日本チャンピオンジャージを着る留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)、谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)、風間翔眞(シマノレーシング)、プラデスらが次々とジャブを繰り出し、牽制と加速を繰り返しながら最後の勝負所である県道18号・羽地ダム(番越トンネル)の上りへと向かう。

海岸線から内陸へと右折するアプローチ区間では、ソリューションテックのルカ・ヴェランド(イタリア)が鬼気迫る一本引きを見せ、他チームの散発的なアタックを封じ込めながら、約30名ほどの集団のまま番越の上りへと突入した。

上り口でヴェランドが役目を終えると、最初に口火を切ったのは全日本王者の留目だった。この加速に反応して集団が縦に伸びる中、トンネル手前でカウンターアタックを仕掛けたのは43歳のベテラン、ベンジャミ・プラデス(VC福岡)。かつて2022年大会を同じ展開で制しているプラデスは、ダンシングで一気に後続を引き離し、単独で番越トンネルへと飛び込んでいった。

頂上通過時点でプラデスと後続のタイム差は約10〜15秒。その後方でセレクションを生き残り、追走パックを形成したのは以下の6名だった。

  • ジャコモ・ガラヴァリア(スワットクラブ、イタリア)
  • マッテオ・レニャンティ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ、イタリア)
  • 新城幸也(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)
  • 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)
  • ダニエル・ホワイトハウス(セントジョージコンチネンタル、イギリス)
  • 島崎将男(群馬マンモスレーシング)

番越トンネルを抜けた後のアップダウン区間で、追走6名は当初ローテーションが乱れる場面も見られたが、2名を揃えるソリューションテックが主導権を握る。上りで限界まで脚を使っていた新城が、試走で熟知していた名護市街地への高速ダウンヒルで先頭に立ち、捨て身の猛牽引を開始。下りきりの平坦区間(オリオンビール名護工場前)から国道58号への右折コーナー(あがりえ交差点)を抜け、残り1kmを通過した直後、ついにプラデスを捉えた。

名護市街へ向け追走集団を牽引する新城幸也

7名が一塊となって迎えた名護市21世紀の森公園前の最終ストレート。新城のリードアウトからレニャンティが駆け上がり、プラデスも最後の力を振り絞ってもがく中、抜群のトップスピードで突き抜けたのはジャコモ・ガラヴァリア(スワットクラブ)だった。

昨年、岡篤志とのスプリントに敗れて2位に泣いたガラヴァリアが、見事に1年越しのリベンジを果たしてフィニッシュラインを駆け抜けた。2位には新城の献身的なアシストを受けたレニャンティ、3位には最後まで見せ場を作ったプラデスが入り、日本人最高位は4位の留目となった。また、この先頭グループに食らいついた群馬マンモスレーシングの島崎将男が6位に入り、U23最優秀選手賞を獲得する健闘を見せた。

男子チャンピオンレース200km 選手コメント

優勝:ジャコモ・ガラヴァリア(スワットクラブ、イタリア)

「昨年2位に終わり、ずっと欲しかったこの勝利を掴むことができて本当に嬉しいです。今日はスタートから2回目の与那の上りまで、チームメイトが責任を持って集団をコントロールし、素晴らしい仕事をしてくれました。上り区間は非常にタフで、自分自身も脚が苦しい場面がありましたが、最終的に小集団スプリントに持ち込むことができ、そこからは脚の感覚も戻ってしっかり踏み切ることができました。日本に来るのは3度目、おきなわは2度目になりますが、この楽園のような素晴らしい場所で、最高のチームメイトとともに勝てたことに心から感謝しています」

3位:ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン)

「レース終盤、マサキ(山本大喜)が前方に逃げてくれたおかげで、自分は集団内でエネルギーをしっかりと温存することができました。最後の番越の上りではとてもフレッシュな状態でアタックでき、頂上では15秒ほどのギャップを確認できました。ただ、下りに入る前のアップダウン区間で、後方でスワットクラブやソリューションテックが人数を揃えて強力に追ってきているのが見えたので、『逃げ切るのは少し厳しいかもしれない』とも感じていました。残り1kmで捕まった瞬間、すぐに気持ちをスプリントに切り替えてもがき、最低限である表彰台(3位)を確保することができました。もしやり直せるなら、もう少しだけアタックのタイミングを遅らせたかもしれませんが、この美しいおきなわで全力を尽くせたことに満足しています」

4位(日本人最高位):留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)

「今年最後のレースとして優勝だけを目指して走りました。序盤にチームメイトの阿見寺選手が3人の逃げに乗ってくれたおかげで、僕たちは集団内で脚を溜めながら有利に展開を進めることができました。後半は自分をエースとして、チーム全員が位置取りやボトル運び、風除けに徹してくれました。本当は最後の羽地(番越)の2〜3kmの上りでアタックして独走に持ち込みたかったのですが、そこで右脚が攣ってしまい、先頭集団に耐えるので精一杯になってしまいました。高校1・2年生の時に140kmを走った際も4位で、今回も4位。爪の甘さが出てしまい悔しいですが、また来年必ずリベンジして勝ちたいと思います」

7位:新城幸也(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)

「18年ぶりのツール・ド・おきなわでしたが、青い海と素晴らしい天気のなか、あっという間に感じるほど楽しく200kmを走ることができました。レースは中盤にベン(グランジャー)と山本選手が逃げてくれて、ベンとマッテオ(レニャンティ)で勝負するというチームの勝ちパターンに完全にはまっていました。しかし不運にもベンが落車してしまったため、そこからは『マッテオのために最後の上り一本勝負に持ち込もう』と作戦を切り替えました。羽地の入り口まではルカ(ヴェランド)に一本引きしてもらい、ごちゃごちゃしたアタック合戦を封じて上りに突入しました。頂上ではプラデス選手に10〜15秒先行され、僕自身も上りはいっぱいいっぱいでしたが、試走していた下りには自信があったので、下りで全開で踏んで下りきりでプラデス選手を捕まえました。最後は自分もスプリントするか迷いましたが、自信があると言っていたマッテオに託しました。優勝には届きませんでしたが、チームとして2位に入り、終始レースをコントロールして力を出し切れたので気持ちよくオフシーズンに入れます」

山岳賞:沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)

「実は今大会への出場が決まったのが今週の月曜日で、直前までオフロード(シクロクロス)のトレーニングをしていたのですが、コンディション自体は良かったので『出るからには何か爪痕を残して持ち帰りたい』と思っていました。逃げには乗れませんでしたが、2回目の与那の頂上手前でちょうど逃げが捕まり、集団のペースもそこまで上がりきっていなかったので、残り500mで前に上がって『ここだ』と決めてスプリントしました。チームの最終的なリザルトとしては悔しい結果になりましたが、個人として山岳賞を獲得でき、このあと始まるシクロクロスシーズンに向けても良い弾みになりました」

市民レース200km:大前翔が常識破りの「110km独走」で王座防衛

牧野郁斗と岡本涼の先行、そして1回目の与那で西尾勇人が動く

午前7時20分、200名を超える精鋭ホビーレーサーたちが一斉にスタートを切った市民レース200km。昨年の覇者・大前翔や大会7勝のレジェンド・高岡亮寛、木村裕己を擁するRoppongi Express勢をはじめ、昨年2位の石井雄悟(アートスポーツ)、驚異的なフィジカルで全選手から警戒される井上亮(Magellan Systems Japan)、さらにJプロツアーやJエリートツアー(E1)で走る実力者たちが顔を揃えた。

序盤の本部半島では、有力勢が落車リスクを回避するため集団前方を固めるなか、グレゴリー・ブラウン(稲城FIETSクラスアクト、アメリカ)や牧野郁斗(TEAM KOSHIDO)、岡本涼(VC VELOCE)らが積極的に前方へと飛び出す。やがて牧野と岡本の2名が先行し、メイン集団に対して約50秒のリードを築いた。その後、本部半島を抜ける過程で牧野が遅れ、今年の小豆島寒霞渓ヒルクライム(JBCF E2)覇者であるクライマーの岡本が単独先頭となって1回目の与那の坂へと突入していく。

しかし、与那の坂に入るとメイン集団のペースが一気に上がり、約8名ほどの先頭パックが形成されて頂上直前で岡本を吸収。そのままTEAM KOSHIDOの西尾勇人(2022年チャンピオンレース4位)が単独で抜け出し、1回目のKOMをトップ通過した。

1回目の与那の下りで大前と石井が飛び出し、残り90kmからは大前の完全独走へ

レースの決定的な分岐点は、誰も予想し得ないほど早いタイミングで訪れた。1回目の与那の坂を越え、辺戸岬・奥へと向かうダウンヒル区間(残り約110km地点)で、縦一列に伸びて分断された集団から、昨年2位の石井雄悟がアタック。これに昨年の覇者・大前翔(Roppongi Express)が即座に反応し、昨年のワンツーコンビによる2名の先行が開始されたのだ。

奥の登坂区間を通過する時点で、先行する大前・石井とメイン集団とのタイムギャップは35〜50秒。後方の集団ではRoppongi Expressの高岡や木村が待機しているため追走の足並みが揃わず、2名はリードを保ったまま辺戸岬を折り返し、西海岸の平坦区間へと入った。

しかし、向かい風が吹く西海岸を南下する過程で、怪我からの復調途上にあった石井がペースを維持できなくなり、2回目の与那の坂を前にして脱落(石井は最終的に84位完走)。その時点で後続集団は20秒差付近まで迫っていたが、ここで大前は集団に戻る選択肢を捨て、残り約90kmから単独で踏み続ける決断を下した。

2分以上の大差を築き、高岡の伝説を塗り替える圧巻の連覇

単独となった大前は、長袖のエアロワンピースに身を包み、自らがプロデュース・開発したDURACARBのハイカーボドリンクで的確に補給をこなしながら、驚異的なハイペースで2回目の与那の坂を駆け上がる。後続が30〜40名ほどの集団となって追うものの、大前はペースを落とすことなく2回目のKOMを単独トップで通過。

東海岸の激しいアップダウン区間に入ると、単独で一定の出力を刻み続ける大前に対し、組織的な追走を組めない後方集団との差はさらに拡大していく。高江から平良を抜け、後半には佐藤駿(TRYCLE.ing)、島野翔汰(Team KOSHIDO)、岡泰誠(Team Aniki)、西谷亮(ACTIVIKE)、南広樹(TeamZenko)ら5名による追走パックや、岩間来空(Team Aniki)による単独追走などが試みられたが、大前の背中は遠ざかるばかりだった。

最後の難関・羽地ダム(番越トンネル)の上り口となる大浦コーナー(残り約10km)の時点で、大前と後続とのタイム差は実に2分20秒。かつてチームメイトの高岡亮寛が2019年大会で達成した「約70kmの独走勝利」という伝説を大幅に塗り替える、トータル110km(単独約90km)の大逃げを完遂した大前翔。

単独で独走する市民レース200kmの大前翔

最後は名護のフィニッシュストレートで、自身のブランドのプロテイン・ハイカーボドリンクのボトルを掲げ、さらにバイクを高々と持ち上げる余裕のパフォーマンスを見せてフィニッシュ。一切の紛れもない圧倒的な実力を示し、市民200kmの2連覇を達成した。

2位には、終盤の番越から単独で抜け出した岡泰誠(Team Aniki)が入り、3位争い(約10名による集団スプリント)は南広樹(TeamZenko)が制して表彰台の一角を射止めた。

市民レース200km優勝:大前翔(Roppongi Express)コメント

「2連覇、そして残り110kmからの逃げ切りという、自分でも考えていなかった最高のシナリオで走り切ることができました。最初から逃げる予定は全くなかったのですが、1回目の与那の坂を登り切った後の下りを攻めることだけは決めていました。その下りで集団が縦一列に伸びてブチブチと千切れるなか、昨年2位の石井選手が抜け出したのに飛びついたら、結果的に2人で飛び出す形になりました。

その後、奥を越えて西海岸を南下する平坦区間で、石井選手が『もう無理だ』と踏みやめてしまい、後ろの集団も20秒差くらいまで迫っていたので、一瞬『集団に戻ろうか』と弱気になりました。でも、『ここで2回目の与那を越えて学校坂まで行けば、伝説的な逃げ切りができるかもしれない。もし自分が潰れても、後ろで脚を休めている高岡さんに勝機を託せる』と考え、自分の成績を犠牲にしてでも行けるところまで行こうと勇気を振り絞りました。

最後は2分以上の差があると聞いていたので、10日ほど前にリリースした自分のブランドのスポーツドリンク粉末をアピールしようとボトルを掲げ、人生で一度やってみたかったバイクを持ち上げるポーズでフィニッシュしました。高岡さんの通算7勝という伝説にはまだまだ遠いですが、自分のキャリアのなかで最も大きな勝利のひとつになりました」

リザルト

男子チャンピオンレース200km

1位 ジャコモ・ガラヴァリア(スワットクラブ、イタリア) 4:50’11”
2位 マッテオ・レニャンティ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ、イタリア) +0″
3位 ベンジャミ・プラデス(VC福岡、スペイン) +0″
4位 留目 夕陽(愛三工業レーシングチーム) +0″
5位 ダニエル・ホワイトハウス(セントジョージコンチネンタル、イギリス) +0″
6位 島崎 将男(群馬マンモスレーシング) +0″
7位 新城 幸也(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) +0″
8位 キム・ユーロ(LXサイクリングチーム、韓国) +26″
9位 新城 雄大(キナンレーシングチーム) +26″
10位 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島) +26″

U23最優秀選手賞:島崎 将男(群馬マンモスレーシング)
山岳賞:沢田 時(Astemo宇都宮ブリッツェン)
今帰仁村長・本部町長賞(第1スプリント):ジョシュア・バイコフ(セントジョージコンチネンタル)
国頭村・大宜味村長賞(第2スプリント):ジョシュア・バイコフ(セントジョージコンチネンタル)
団体総合優勝:ソリューションテック・NIPPO・ラーリ

市民レース200km

1位 大前 翔(Roppongi Express) 5:08’27”
2位 岡 泰誠(Team Aniki) +1’45”
3位 南 広樹(TeamZenko) +2’06”
4位 大石 章瑛(備後しまなみeNShare) +2’07”
5位 池谷 隆太(PARK CYCLING TEAM) +2’07”
6位 佐藤 駿(TRYCLE.ing) +2’07”
7位 中司 大輔(堀場製作所自転車倶楽部) +2’07”
8位 木村 裕己(Roppongi Express) +2’07”
9位 グレゴリー・ブラウン(稲城FIETSクラスアクト、アメリカ) +2’07”
10位 岩間 来空(Team Aniki) +2’07”

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PROFILE

せいちゃん

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稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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