
換羽期|旬のライチョウと雷鳥写真家の小噺 #71
高橋広平
- 2026年10月19日
夏の3連続写真展を終えたのち、実家に帰省したりいろいろと私事をこなしていた。写真展では新たな出会いに恵まれただけでなく今後に繋がるようなこともあり、やはり人前に出るのは面白くかつ実りあるものだと実感した。恒例のライチョウカレンダーも市場に出回りはじめたのでぜひ手に取っていただければ幸いである。
編集◉PEAKS編集部
文・写真◉高橋広平
換羽期
秋の高山帯。山小屋によっては今シーズンの営業が終了するなど早めの冬眠に入っている。このように行ける山域が限られる時期になると、ライチョウの御姿を眺められる機会も当然絞られる。
季節に合わせるように年に3度換羽するライチョウであるが、今は秋羽から冬羽への変わりどきにあたる。見る人によっての好みがあるので一概には言えないが、茶色でもない白でもない中間色も私としては好きな姿である。このときの換羽は足元からお腹までの通年で白い部分の羽および毛が防寒性能に優れたものへと変わり、もともと太くて可愛い御御足がさらにボリューミーな見た目になる。ただ上半分はところどころに白い羽毛が生えつつも秋羽の薄焦茶色(表現が難しい色なので仮にこう呼んでおく)のままともいえるので、魅力的な足が強調されたライチョウの御御足好きにはたまらない期間限定の特殊形態になっている。
だがなんと言っても一番の“魅所(みどころ)”は羽の模様だ。秋羽の部分に白いアクセントが増えることによって、羽毛の見た目が強調される。もっともこれを確認するためにはそれなりの望遠レンズを使用して撮影するなどしないと難しいが、写し撮ったその毛並みの美しさに思わず嘆息を漏らしてしまう。
今回の一枚は、秋冬の換羽期のメスのライチョウである。望遠レンズでの接写により、彼女の流麗な毛並みを写すことができた。個人的には引きの構図の写真が好みではあるのだが、たまにはこういった潔い「寄り」の写真を撮るのも一興と思った次第である。

今週のアザー


この時期恒例のアナウンスですが、今年も無事に2027年版ライチョウカレンダーができました。全国の書店やAmazonで好評発売中でございます。なお、次の2028年版が出せるかどうかは例のごとく売り上げ次第ですので、お求めの際は「使用・保存・布教」として、おひとりさま3部ほどお買い上げいただければ大変ありがたいです。笑
と……、先日、長野県松本市とスイスのグリンデルワルト村の姉妹都市提携54年の歓迎式典があり、グリンデルワルト村への贈呈品として私のライチョウ作品一式が贈られました。まさかの国際交流の場に我が子が選ばれたのがうれしかったので、この場を借りてご報告させていただきます。
※贈呈品内訳
・高橋広平写真集「雷鳥」
・自作木彫りライチョウ(つがい仕様)
・オリジナルプリント写真パネル(A3ノビ)
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PROFILE
PEAKS / 雷鳥写真家・ライチョウ総合作家
高橋広平
1977年北海道生まれ。随一にして唯一のライチョウ専門の写真家。厳冬期を含め通年でライチョウの生態を紐解き続けている。各地での写真展開催をはじめ様々な方法を用いて保護・普及啓発を進めている。現在「長野県内全小中学校への写真集“雷鳥“贈呈計画」を推進中。 Instagram : sundays_photo
1977年北海道生まれ。随一にして唯一のライチョウ専門の写真家。厳冬期を含め通年でライチョウの生態を紐解き続けている。各地での写真展開催をはじめ様々な方法を用いて保護・普及啓発を進めている。現在「長野県内全小中学校への写真集“雷鳥“贈呈計画」を推進中。 Instagram : sundays_photo
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