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週末は「尾瀬夜行」に飛び乗って!ふわふわゆれるワタスゲの大雪原を歩いて燧ヶ岳へ

尾瀬のベストシーズンが到来です。春から秋にかけて花めぐりが魅力的な尾瀬。いつ、何度、足を運んでも毎回違った景色を見せてくれます。ワタスゲの群生をひと目見たくて、東武鉄道の臨時夜行列車「尾瀬夜行23:45」で0泊1日の福島側の尾瀬へ。金曜日の夜、仕事終わりに出発して、翌朝から尾瀬エリアを満喫する効率のいい山旅が可能です。

夜行列車で安眠するための工夫

移動中に睡眠を確保できるのは、とても便利な手段です。しかし、どれだけ安眠できるかが山行をスムーズにする鍵になります。体力温存のためにも、なるべくリラックスして眠りの質をあげたい。私が夜行列車対策に用意したもの。それは、①アイマスク②耳栓③ひざかけ④エア枕⑤スリッパ、でした。

特急車両のリバティは各座席にコンセント、車内Wi-Fiあり。夜間の照明は完全に暗くならないので、アイマスクは必須です。翌朝、バスの出発まで列車内待機と仮眠もできますが、早々に動き出す方もいるので耳栓も忘れずに。座席のリクライニング可能とはいえ、夜行バスほどシートは倒れません。気温が下がるので厚着をしたりひざかけがあると、寒さで目が覚めるのを防げます。

夏山が始まった!一夜にして空気が変わる、わくわくの瞬間

6時50分、御池にバスが到着。御池登山口から燧ヶ岳を目指します。一瞬で下界から山の入り口にワープしてきた気分。朝の清々しい空気と爽やかなグリーンが目の前に広がって、夏山の始まりに高揚感でいっぱい!木道、岩場をくり返し、再び木道へ。ここから私のハイライト、ワタスゲが広がる熊沢田代の湿原に続きます。

天国に続く扉はここですか?夢のようなフワモフの世界!

もし、天国があるとしたら、こんな風景なのかもしれない。思わず「わぁ!」と感嘆をもらす。夏なのに雪原?まさにワタスゲが雪のように、あたり一体を白く埋め尽くしていました。瞬きするのも忘れてしまうくらい、美しい景色に釘付けに。

柔らかい風が頬をなで、白い綿毛の花は笑い合うように揺れています。時折り風に乗って、綿毛が愉快に宙を舞い踊る姿も愛らしい。池塘は凪いだかと思えば、見る者の心を写し出すように水面を震わせる。永遠に続く優しい光景に、日々の喧騒も忘れて、瞳に映るものだけに浸っていました。困った、足が進まない!帰りのバスの時間も気になるけど、この楽園から離れがたい。

初めて見る福島県側から見下ろした景色は、「ザ・尾瀬」でした。

名残惜しくワタスゲに別れを告げ、岩場と雪渓を抜けるとようやく俎嵓へ到着。となりには柴安嵓(燧ヶ岳最高点)、このふたつが燧ヶ岳の双峰山となります。眼下を見下ろすと尾瀬沼、前方には尾瀬ヶ原、至仏山もそびえています。尾瀬らしさを一望でき、鳩待峠の道のりしか知らなかった私は、やっと自分の中の尾瀬の道がつながったような、小さな感動を覚えました。

▲柴安嵓。

長蔵小屋の新しい取り組み

下山は長英新道で。ぬかるみが多いので足元に要注意。尾瀬沼に下りたら、真っ先に寄ったのは長蔵小屋の売店。手帳でおなじみのほぼ日が、昨年から尾瀬を盛り上げる取り組みを、長蔵小屋と始めました。売店には、ほぼ日コラボのオリジナルグッズが並び、おしゃれな雑貨屋さんのよう。冷たくてとびきりおいしいスムージーがオススメです!今後も目が離せません。

時間があったら、長蔵小屋別館にもにぜひ寄ってください。こちらのピザがとってもおいしくて、ソファ席でゆったりと山時間をすごすのに最適です。ランプやセレクトされたインテリアは、カフェ好きにはたまらない空間なんです。

癒しの花園、大江湿原

さて、本気で急がねば。大江湿原には、ニッコウキスゲやコバイケイソウも咲いていて登山者の目を楽しませていました。ここも大好きなエリア!歩いても歩いても、どこまでも続く湿原のお花たち。

うしろ髪を引かれつつ足早に先を急ぎ、沼山峠に到着。無事にバスに乗り、檜枝岐の町並みを眺めながら、会津田島駅へ。再び特急リバティで家路に着きました。

自分なりの計画を立てて尾瀬を楽しむ

尾瀬夜行を利用して、山小屋でのんびりすごすのもいいですね。ゆっくり染まる夕焼けや朝焼けのうつろいを目に焼きつけたり、尾瀬ヶ原、至仏山まで足を伸ばして、端から端まで尾瀬を堪能し群馬県側へ帰るコースを歩いたり、さまざまな計画を自分なりに立てるのも楽しみのひとつです。個人的には、秋になったら黄金色に輝く草紅葉の大草原を歩きに行きたい。今年は尾瀬夜行でどんな尾瀬に会いに行こうかな。

【往路】
浅草駅リバティ(23:45発)ー会津高原尾瀬口(3:08着)ー車内待機(4:30頃まで)
専用バス会津高原尾瀬口(5:00発)ー尾瀬御池(6:30着)
【復路】
会津バス尾瀬沼山峠(15:10発)ー会津田島駅(17:30着)ーリバティ(17:48発)ー浅草駅(21:05着)

東武トップツアーズ
https://tobutoptours.jp/dom/oze/index02/#yako_round

 

写真&テキスト◎豊岡 美世(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/koharubiyori_m?igsh=ZWFobXl6cGk3NDA3&utm_source=qr

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宇宙HIKE

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Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。

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