
仕事道具について|旬のライチョウと雷鳥写真家の小噺 #69
高橋広平
- 2026年08月17日
去る8月1日、乗鞍岳のライチョウルートの日のイベントで登壇させていただいた。環境省や飼育園館、そして現地の山小屋関係者とのクロストークという内容で、近年のライチョウへの関心の高さを実感する催しだった。当の乗鞍岳ではここ数年ライチョウの激減が問題になっている。減った要因はいろいろだが現地を訪れるひとり一人が気を使わなければいけない時期にきていることは間違いない。改めてライチョウ観察する人は彼らの身になった行動を心掛けていただけるように切に願う。
編集◉PEAKS編集部
文・写真◉高橋広平
仕事道具について
スマートフォンなどの普及により写真をたしなむ人口はかなりのものになった近年。そんななかでも一眼カメラを使用するようないわゆる「ガチ勢」にはそれぞれに愛用する機材があると思う。私の場合は2007年から写真を始めて、翌年に一眼レフ機を使い始めたのだが、その時の機材メーカーがPENTAX(現・RICOHのブランド)であり、以降ずっと同社の機材を愛用している。
現在はミラーレス機が主流となり、一眼レフ機は少なくとも国産においてはPENTAXのみとなっているので、私は極めて少数派の人間ということになる。それでも使い続けるには多少なりとも理由があり、いままで発表してきた私の作品を見ていただくことでPENTAXの機材はこういう仕事ができるのだと感じていただければ幸いである。
ただ過去に一度、雑誌の仕事で他社の機材を使用したことがある。カメラ本体はパナソニックで使用レンズがあのライカ社製の200mm単焦点。マイクロフォーサーズ機なので35mmフルサイズ換算で400mm相当の射程となり、概ね私のニーズに合った機材だった。
写し撮った写真は、さすがはライカという描写であった。普段使っているPENTAXを念入りに研ぎ澄ました職人のノミや彫刻刀と例えるなら、ライカのそれは熟練の理容師が使う触れただけで切れるハサミのような感じか。あくまで私個人の人生経験のなかでのたとえなのでなんのこっちゃと思われるかもしれないが、どちらも甲乙つけ難く職人の道具と思った次第である。
今回の一枚はそんな普段使わない道具で切り撮った写真である。とくになんでもない場面の写真なので「作品」というわけではないが、クリアな描写が目に留まったので触れてみた。日ごろの作品作りは主に構図を重点にしたものを旨としているが、使う機材で味に変化があるものなのだと知った一枚である。

今週のアザー
夏の3連続写真展のうち、8月16日まで開催の奥飛驒ビジターセンターでの写真展が終わり、次いで環境省主催の新宿御苑での展示も8月23日までと会期終了間近となりました。そして3つ目の写真展、こちらは私のご当地である長野県・安曇野市で9月に予定しております。主催からの情報発信がまだなので公表がギリギリになりそうですが、現状9月2日から9月15日までとなっております。詳細はまた私のSNSなどで発信してまいりますのでチェックしていただければ幸いです。
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PROFILE
PEAKS / 雷鳥写真家・ライチョウ総合作家
高橋広平
1977年北海道生まれ。随一にして唯一のライチョウ専門の写真家。厳冬期を含め通年でライチョウの生態を紐解き続けている。各地での写真展開催をはじめ様々な方法を用いて保護・普及啓発を進めている。現在「長野県内全小中学校への写真集“雷鳥“贈呈計画」を推進中。 Instagram : sundays_photo
1977年北海道生まれ。随一にして唯一のライチョウ専門の写真家。厳冬期を含め通年でライチョウの生態を紐解き続けている。各地での写真展開催をはじめ様々な方法を用いて保護・普及啓発を進めている。現在「長野県内全小中学校への写真集“雷鳥“贈呈計画」を推進中。 Instagram : sundays_photo
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