
Takara 好きこそ物の上手なれ!|連載_NO RUN NO LIFE/vol.02
CHIE
- 2026年11月05日
SNS上の表面的な部分では写し描かれない、計り知れぬ“人らしさ”を、“走る人”を通して拾い上げていくインタビュー連載「No Run No Life」。
今回のターゲットは、フリーランスでフィットネストレーナーをするTakaraさん。彼女との出会いはコロナ前に遡る。筆者が在籍していた前職のメディア「ウィメンズヘルス」のフィットネストレーナーオーディションに応募してきたのがきっかけだった。トレーナー名をTakaraと名乗るので、セルフラブ文脈からの、自身をトレジャー(宝)的なスタンスで名づけたのかな? と思っていたが、後にそれが苗字だと知り、度肝を抜かれたことは今でも覚えている(当時はセルフラブ全盛期だったから)。
<連載_NO RUN NO LIFE/vol.02>
- 01/Takara 好きこそ物の上手なれ!|連載_NO RUN NO LIFE
- 02/Takara ワンだふるライフ|連載_NO RUN NO LIFE

Takaraさんは年齢と筋肉を積み重ねながら、当時も今も、20代の仲間たちと一緒にフィットネス界を盛り上げ続け、今年から、いま話題のフィットネスレース「HYROX(ハイロックス)」にも挑戦。
シックスパックも伊達じゃない。運動神経の塊のような彼女の人生を、この世界に引き込んだのは、何を隠そうランニングだった。
さてさて、どんなお宝話が潜んでいるのか?

彼女の人生が大きく動き出したのは、アパレル業界で働いていた30代の頃。きっかけは、友人に誘われて出場した那覇マラソンだった。
元気なうちに、やりたいことを。
Takara:アパレルの仕事をしていた頃、沖縄の友達に「那覇マラソンに出ない?」って誘われたんです。最初は「いやいや、マラソンなんて無理!」って思ってたんですけど、みんなで出ることになって。12月に沖縄へ帰る理由にもなるし、じゃあやってみようかなって。早番の日は仕事終わりに、遅番の日は朝に走って。少しずつ距離を伸ばしていったんですけど、その過程がすごく楽しくて。フルマラソンを走り切ったときの達成感が、もう気持ちよすぎました!

「生きてるうちに、やりたいことをやらなきゃ」と思いたち、海外移住に憧れを持っていたんで、ここぞとばかりに行き勇んだものの、もう30歳を超えていたので、ワーホリで行ける年齢じゃなかったんですよ(笑)。
その時、ナオト・インティライミさんの本を読んで、バックパッカーだったら行けるかなって。お金もかからずに済みそうだったし、体力には自身あったし。だったら仕事を辞めて行こうって。帰ってきてから、健康って大事だなって思ったんです。重たいバックパックを持ってずっと歩いたり、いろんな宿に泊まったりしても、特に問題なかったのは健康のおかげだと気づいたんです。
であれば、今後は体を動かす仕事がしたいなと思って。資格はなかったけど、フィットネススタジオに応募して、受付や掃除から始めました。

ちえ:その頃はもう、30代半ばくらいですよね? 下積みから始めるって、人生の振り出しに戻ってしまうような気がしてしまってなかなか踏み切れないでいる私にとっては、かなり勇気ある行動だなあと思いました。
Takara:あんまり自分の年齢を気にしてなかったんですよね。今もそんなに気にしてないです。旅をしていた時に、バスで一緒になったおばあちゃんに「何歳?」って聞かれて、33歳です!って言ったら「若いわよ」って。
ああ、今が人生の中で一番若いんだ。

ちえ:確かに、比較することで若さや老いの概念が生まれますよね。私も最近、自分界隈(同世代)と、 “おばさんだから”と、自分で自分のことを言うのだけはやめよう!協定を結びました。人に言われるのは致し方ないことだけど、年甲斐もなく、みたいなことを自分に言ってしまうのは違うかなって思っちゃってます。

Tkara:だから、「HYROX」のことも、年齢とか周りを気にしなかったから、正直よくわからないまま飛び込んでいました。わからないなりに、みんなでやるんだったら出てみたいと思って。本気でやるのか、ファンでやるのかってってなった時、やっぱりやるなら、シリアスだよねって、仲間とも話し合って。ただ、集まった4人の中、他は20代〜30代前半で、私がチームの平均年齢を爆上げしたんですけど(笑)。

それに、みんなはジムでいろいろやっているけど、私はそういうのをやってないから、メンバーが器具を使わない種目を譲ってくれて。
「自重のでいいよ、バーピーと、得意なキャリーでいいよ」って言ってくれたんです。そもそもバーピーもまあまあきついから嫌なんですけど(笑)。でも、ほかのことをやってないんだったら、決まったことを頑張るしかない。家や公園でバーピージャンプの特訓をしてました。
ちえ:ストイックですね。私もその精神は共感します。でも、この年齢で、女性で、腹筋しっかりついてるし、贅肉ないし、体型変わらないのは元々のポテンシャルなの?
私は40過ぎて、空気吸ってるだけで、どんどん体重が増えていって。今、空手とボクシングに夢中になってるんだけど、楽しいからやっているのか、体重の増量を緩やかに抑えたいからなのか、曖昧な境地で続けています。
石橋は叩かず、渡る。

Takara: 「何歳だから」とか、「フィットネストレーナーだから」とか、「女だから」とか。そういうふうに括ってしまうと苦しくなるんですよね。もちろん、体の状態は日によって違います。動いていても、走っていても、「今日軽いな」「今日重いな」ってありますし。何かと比べようとすると、自分が劣っていると感じてしまったら、辛くなるし。だから私は何かを始めようとする時、完璧な準備はしないかもですね。まずは、あえて無知の状態で挑戦してみること!
Takara
沖縄県出身のフィットネストレーナー。NIKEオフィシャルトレーナーとして都内のスタジオやイベントを中心に活動。有酸素×自重トレーニング×音楽を組み合わせたオリジナルのTAKARAトレーニングを考案。現在は、愛犬と共に朝活を始め、地域の犬友と共に、ランニングコミュニティも広げる。
- BRAND :
- RUNNING style
- CREDIT :
-
ーー
◎Photo 池田太朗 Taro Ikeda
◎Edit & Text Chie
SHARE



















