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ランニング前のウォーミングアップ|走りが劇的に変わるラン前ルーティン4選【メカニズム編】

前回の「エクササイズ編」では、走る前にサッと取り入れられる4つのエクササイズを紹介した。

ランニング前のウォーミングアップ|走りが劇的に変わるラン前ルーティン4選【エクササイズ編】

ランニング前のウォーミングアップ|走りが劇的に変わるラン前ルーティン4選【エクササイズ編】

2026年08月04日

今回は「なぜこの4つの動きだけで、走りが劇的に変わるのか」

という疑問について、プロフェッショナルである中島靖弘コーチの解説をもとに、そのメカニズムを解き明かしていく。

キーワードは、ランニング中の「姿勢」と「着地」だ。

Exercise_01:すべての鍵は「姿勢」にある

前回紹介したExercise_01:後ろに組んだ手を伸ばして……を行うことで、上半身の前面をほぐすことができる。

現代人は、スマホやデスクワークの影響もあり、「猫背」や「巻き肩」などにより前屈みな姿勢でかたまっていることが多い。

そこでまずは、硬直しがちな、体前面の柔軟性を向上させ、よい姿勢にしやすくする。

ターゲットは胸と肩の前にある筋肉(大胸筋)。

後手に組み、下に向けて伸ばすことで、ターゲットの筋肉を伸ばすことができ、硬直しがちな、体前面をほぐせる。

これによりラン中の上半身の、よい姿勢へとつなげる第一歩になる。

Exercise_02:腕回しが体幹へもアプローチする

胸を開き、正しい位置にリセットされた状態(Exercise_01)をつくったうえで、はじめて効果を発揮するのがExercise_02だ。

いきなり腕を回そうとしても、胸の筋肉が硬いままでは、肩の可動域に制限がかかる。

本来、腕が90度上がる動作のうち30度は「肩甲骨」が担うべきだが、現代人はこの肩甲骨がサボっている状態。

だからこそ腕を大きく回す(Exercise_02)ことで肩甲骨の可動域を、本来の状態に戻せるのだ。

これによりラン中の腕振りがダイナミックになり推進力にもつながる。つまり効率的な走りになるため、結果的に姿勢維持もサポートすることに。

さらにExercise_02では、腕を大きく回すことで、「体のブレ」が生じることもポイント。

人間の体は、この「体のブレ」を抑えようとする力が自然に働くため、走りの要となる体幹まわりの筋肉に自動的に刺激が入り、姿勢の軸づくりにも役立つ。

Exercise_03:大きな動きで「神経のスイッチ」をON

上半身で作ったランのよい姿勢を下半身の推進力へとつなげるのが、股関節へのアプローチ。

Exercise_03の、股関節回しだ。

股関節は本来、とても自由度の高い関節。しかし座りっぱなしの生活では特定の筋肉しか使われない。

そこで、あえて大げさに、ダイナミックに股関節を回すことで、サボっている神経と筋肉に対して「これから激しく動くぞ!」という強力なスイッチを入れることになる。

これによりラン中の、脚の前後運動がなめらかになり、ケガの予防につながることにもなる。

さらに、股関節回しは、回すほうの脚ではなく、「軸足側」にも意味がある。

軸足は、バランスを取ろうと踏ん張るため体幹にも強い刺激を与えることになりラン中の軸づくり、つまり姿勢維持にも役立つのだ。

Exercise_04:「地面反力」を推進力に変える

最後に行うAスキップ(Exercise_04)は、「重心の真下で地面をしっかり踏んで、反発をもらう」という感覚を体に覚え込ませるためのエクササイズだ。

中島コーチは言う。「ランニングは「ジャンプの連続」です。ゆっくり走る人や初心者は、着地した後にヒザを曲げて衝撃を吸収してしまいがちですが、これだと自分の筋力だけで走ることになり、ヒザに体重の3〜4倍の負荷が蓄積してヒザ痛にもつながりかねません」

だからこそAスキップで重心の真下への着地から、「地面反力」をもらう意識づけが大切なのだ。

中島コーチ「トップランナーはヒザを曲げすぎず、着地した瞬間に地面からの反発をもらって前に進んでいます。Aスキップで上に跳ねるリズムを作ることで、その「地面反力をもらう」タイミングと感覚を体に覚えさせます」

回数や時間ではなく「質」で判断する

「現代人はスマホやデスクワークの影響で、そもそも姿勢が悪い人が多いですね。よい姿勢をつくるためには、まず肩甲骨まわりと胸のストレッチが必要です。そこ(姿勢)から理想的な着地へとつなげる4つの動きを提案しました」

中島コーチによれば、これらのエクササイズに「◯回やらなければならない」といった厳密な制限はない。

重要なのは回数ではなく、自分の体との対話だ。
「筋肉に刺激が入った」「体が温まった」と感じたら、そこで次の動きへ移ってかまわない。逆に、疲れて「動きが雑になり始めたら」、それがストップするサインだという。

 

走る前のたった数分、正しい姿勢と可動域を意識して「質」の高いルーティンを取り入れるだけで、あなたの走りはもっと楽に、もっとスマートに変わるはずだ。

そして走る前だけでなく、走りながら、さらに効率的にランの力をアップできるとしたら……。

ザムスト・モーションエイド サイロード 【身につけるだけで、走りながら体づくり!】

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RUNNING style 編集部

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自分らしい走りを探究するすべての人の、その走る喜びに伴走するランナーメディア。

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