カナダ・スコーミッシュへ。1年ぶりに再訪
縁あって、昨年訪れたカナダのスコーミッシュを再訪している。
バンクーバーから車で1時間半。カナダ西海岸の入り組んだフィヨルドに位置する港町、スコーミッシュ。街のすぐ背後には街のシンボルでもある「The Chief」の大岩壁がそそり立っている。もっとも近い岩場はダウンタウンから車で1分。日没の遅い夏の時期には、仕事が終わってからやってくる地元クライマーも多い。
朝8時ごろにバンクーバー空港に到着した。あっという間に入国審査は終わり、レンタカーを借りてスコーミッシュへ。道中、ノースバンクーバーにあるアークテリクスのアウトレットとカナダで1番大きなアウトドアショップMECに立ち寄る。ハーネスがぼろぼろになってしまっているので、現地調達しようと思ったのだ。
アークテリクスのショップには開店前からたくさんの人が並んでいた。人数制限しながら入店していた。ハーネスはひとつだけ残っていた。しかも半額。しかし女性モデルである。装着してみるとぴったりのようなのだが、やはり股上が少し短いような。外国人観光客が爆買いするなか、何も買わずに店を出る人間はぼくくらいかもしれなかった。
次に立ち寄ったMECにも手ごろなハーネスはなく、ガスカートリッジを買ってスコーミッシュに向かった。
昨年と変わらないキャンプ場。変わったのは料金と加速する円安
まずは拠点作りだ。昨年も滞在していたチーフの麓にあるキャンプ場へ行き、滞在手続きを済ませる。トイレやベンチも変わらない、懐かしい風景。変わったのはキャンプ料金で、昨年は一泊10ドルだったのが今年は申請時に別途20ドルがかかるようになっていた。しかもとどまることを知らない円安である。昨年は1カナダドル107円ほどだったが、今回成田空港で両替したときは120円を超えていた。ダブルパンチである。
テントを張り終えたらクライムオンへ。ハーネスを物色するが決定打がなく、とりあえず持ってきたぼろぼろのものを使うことにして、ランドリーでシャワーを浴びてスーパーで食料を買い込み、キャンプ場へ戻った。
そうこうしていると夕方になっていた。キャンプ場には、海を見下ろせる場所にベンチとテーブルがあり、昨年もここでご飯を作るのが日課になっていた。対岸の山にはまだ少しだけ雪が残っている。昨年はもっと白かったな。ひとりそう思いながら、夕食を済ませ、寝袋に包まった。
著者:ライター・絵描き・クライマー/成瀬洋平
1982年岐阜県生まれ、在住。 山やクライミングでのできごとを絵や文章で表現することをライフワークとする。自作したアトリエ小屋で制作に取り組みながら、地元の岩場に通い、各地へクライミングトリップに出かけるのが楽しみ。日本山岳ガイド協会認定フリークライミングインストラクターでもあり、クライミング講習会も行なっている。
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