
史上初の天神フィニッシュや阿蘇山決戦に注目 マイナビ ツール・ド・九州2026開幕プレビュー
Bicycle Club編集部
- 2026年10月03日
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国際自転車競技連合(UCI)公認の国際サイクルロードレース「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」の開幕がいよいよ目前に迫った。2026年10月9日(金)のエキシビションクリテリウムから10月12日(月・祝)の第3ステージまで、九州6県を舞台に4日間の熱戦が繰り広げられる。
4回目の開催となる今年は、大会初となる佐賀県の通過や、九州最大の繁華街・福岡市天神での史上初フィニッシュ、名所・阿蘇カルデラを越える山岳決戦、そして日向灘から内陸の峠へ挑む宮崎日南ステージと、見どころが凝縮された魅力的なコースが揃った。
国内外から参戦するワールドチーム2チームを含む全18チームの紹介とともに、各ステージの詳細な見どころ、天神周辺をジャックする大型イベント「Q-Park 10.10 TENJIN」、そして観戦に役立つ配信・交通情報を詳しくプレビューする。
各ステージのコース紹介&レース展開プレビュー

【10月9日(金)Exhibition 佐世保クリテリウム】

石畳の直線とタイトコーナーが勝負を分ける 時速50km迫る市街地バトル
- 日時:10月9日(金)13:00スタート
- 距離:約45km(1周約1.5km × 30周)
- 場所:長崎県佐世保市・させぼ五番街周辺
4日間のオープニングを飾るのは、港町・佐世保の目抜き通りを完全封鎖して行われるエキシビションクリテリウムだ。JR佐世保駅前を通過し、させぼ五番街へと戻る1周1.5kmのコースを30周する。
昨年のレイアウトから一部コース取りが見直され、タイトコーナーの数が6カ所に減少したことで、昨年以上のハイスピードレースが予想される。コーナー立ち上がりごとの爆発的なインターバルダッシュが繰り返されるため、集団前方でのポジショニング争いが激化することは確実だ。
さらに、スタート・フィニッシュ地点のストレートにはヨーロッパのクラシックレースを想起させる「石畳(パヴェ)」が敷かれており、高いバイクコントロール技術とパワーが試される。エキシビションとはいえ、翌日からの本戦に向けて調子を確かめたいトップ選手たちが全力でぶつかり合うため、わずか1時間ほどで決着するスリリングな高速サバイバルレースから目が離せない。
【10月10日(土)STAGE 1 佐賀・福岡ステージ】

大会初上陸の佐賀・波戸岬から、九州の心臓部・天神での大集団スプリントへ
- 日時:10月10日(土)10:00スタート(13:15頃フィニッシュ)
- 距離:約152km
- スタート:唐津(波戸岬)
- フィニッシュ:福岡(天神橋)
第1ステージは、ツール・ド・九州として初めて佐賀県に足を踏み入れる記念すべき1戦となる。焼き物の里・唐津の風光明媚な景観を誇る波戸岬をスタートしたプロ集団は、序盤から菖蒲峠を含む周回コースへ。菖蒲峠の山岳ポイント(KOM)を2周半で3回クリアする過酷な登坂が組み込まれ、序盤から山岳賞ジャージを狙うクライマーたちによる激しい逃げ争いが勃発する。周回中には「ルート・グランブルー」の中間スプリントポイントも争われる。
周回を抜けた後は玄界灘の海岸線に沿って東進。唐津城(舞鶴城)前で2カ所目の中間スプリントを経て福岡県へと突入する。志摩中央公園の中間スプリント(12:22頃通過予定)を越えると、名門・九州大学伊都キャンパス内に特設されたKOM(12:31頃通過予定)が登場。ここが逃げ集団にとって山岳賞ポイントを確定させる最後のアタックチャンスとなる。
九大KOMを越えると、フィニッシュの天神までは残り約40kmの真っ平らな平坦路。スプリンターを擁する強豪チームが強烈なトレインを組み、逃げを吸収すべく猛追を開始するだろう。
そしてレースのクライマックスは、大会史上初となる九州最大の繁華街・福岡市天神の中心街フィニッシュだ。昭和通りから土居通り、国体道路、渡辺通りを抜け、明治通りへと駆け抜ける特設コースを通り、天神橋でチェッカーを受ける。大都会のビル群を背景に繰り広げられる大集団スプリントか、あるいはスプリンターチームの追撃を振り切る奇跡の逃げ切り勝利か。今大会屈指の華やかなフィニッシュシーンは必見だ。
【10月11日(日)STAGE 2 大分・熊本ステージ】

久住高原からやまなみハイウェイ、そして阿蘇・箱石峠へ 総合争いが動く山岳決戦
- 日時:10月11日(日)10:00スタート
- 距離:約128km
- スタート:豊後大野(豊後大野市役所)
- フィニッシュ:南阿蘇(南阿蘇村役場)
大会3日目は、大分から熊本へと九州を横断する山岳ステージ。大分県の豊後大野市役所をスタートした集団は、序盤の平坦区間を進み、まずは清川の中間スプリントポイントへ。ポイント賞狙いのスプリンターや総合系チームがペースをコントロールし、逃げの発生タイミングに神経を尖らせる。
清川を通過すると本格的な山岳路へ突入。騎牟礼城址のKOMを皮切りに、雄大な久住高原KOMまで約20kmにわたる登り基調が続く。このロングクライムで集団は確実にふるい落とされ、登坂力のないスプリンターたちは後方に追いやられる。
絶景が広がる「やまなみハイウェイ」を駆け抜け、一の宮の中間スプリントを経て阿蘇エリアへ。大会屈指の名所「箱石峠KOM」で、個人総合優勝を狙うエースクライマーたちが決定打を放つべくアタックの応酬を繰り広げる。
箱石峠の頂上からフィニッシュの南阿蘇村役場までは約30kmの豪快なダウンヒル基調。下りの途中に設定された色見の中間スプリントでは、フィニッシュ着順だけでなくボーナスタイムを狙う総合勢の駆け引きも白熱する。最後は南阿蘇村役場へと続く緩斜面の登りフィニッシュ。少人数に絞られたスプリント勝負か、それとも箱石峠を独走したエースが逃げ切るのか、総合順位を大きく決定づける大一番だ。
【10月12日(月・祝)STAGE 3 宮崎日南ステージ】

日向灘の風から内陸の難関「大戸野越」へ 最終日の大逆転劇はあるか
- 日時:10月12日(月・祝)9:00スタート
- 距離:約124km
- スタート:宮崎(ひなた宮崎県総合運動公園)
- フィニッシュ:宮崎(宮崎県庁)
昨年に続き2度目の開催となる宮崎県が、今大会の栄えあるグランドフィナーレを務める。スタートは「ひなた宮崎県総合運動公園」。青く輝く日向灘を左手に見ながら南下し、内海、そして風情ある飫肥(おび)城下町の中間スプリントポイントを平坦基調で繋いでいく。
日南市街地では楠原のKOMを含む周回コースを2周。レース終盤に向けて各チームのアシスト陣がペースを引き上げ、逃げと追走集団のタイム差が急激に縮まり始める。今大会最後の中間スプリントとなる星倉を抜けると、コースは宮崎の内陸部へと舵を切る。
ここから待ち受けるのが、今大会の総合優勝の行方を決定づける連続山岳だ。まず「KOM黒潮ロード」の急坂を駆け上がり、短い下りを経て即座に「KOM大戸野越」の登坂へ突入する。疲労が限界に達した脚に襲いかかる激坂で、リーダージャージを巡る最後のアタック合戦が巻き起こる。
大戸野越の頂上を越えると、宮崎県庁のフィニッシュラインまでは残り約30kmのロングダウンヒル。少人数での逃げ切りか、あるいはアシストを残した強豪チームが集団をまとめて宮崎県庁前の大スプリントに持ち込むのか。最終日ならではの思惑が交錯する中、2026年大会の総合覇者が決定する。
出場チーム:国内外から精鋭18チームが集結

今大会には、UCIワールドチーム2組、UCIプロチーム2組、UCIコンチネンタルチーム13組(国内8、海外5)、そして日本ナショナルチームを加えた計18チームがエントリー。国際色豊かな豪華布陣が揃った。
【UCIワールドチーム(2チーム)】
- UAE TEAM EMIRATES XRG(UAEチームエミレーツ・XRG / アラブ首長国連邦)
- XDS ASTANA TEAM(XDS・アスタナ チーム / カザフスタン)
世界最高峰のワールドツアーでトップに君臨するUAEチームエミレーツ・XRGと、アジア・グランツールでの実績が豊富な名門XDS・アスタナが参戦。レースを支配する圧倒的な走りに注目が集まる。
【UCIプロチーム(2チーム)】
- SOLUTION TECH NIPPO RALI(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ / イタリア)
- TOTALENERGIES(トタルエナジーズ / フランス)
新城幸也ら日本人とも縁が深いイタリアの強豪ソリューションテック・NIPPO・ラーリ、そしてツール・ド・フランス常連のフランスの名門トタルエナジーズが、ワールドチームを脅かす存在として虎視眈々と勝利を狙う。
【UCIコンチネンタルチーム(13チーム)】
<海外コンチネンタルチーム(5チーム)>
- CCACHE x BODYWRAP(シーキャッシュ×ボディラップ / オーストラリア)
- LI NING STAR(リーニン・スター / 中国)
- ROOJAI INSURANCE WINSPACE(ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース / タイ)
- TERENGGANU CYCLING TEAM(トレンガヌ・サイクリングチーム / マレーシア)
- VICTORIA SPORTS PRO CYCLING(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング / フィリピン)
アジアツアーを転戦する歴戦の強豪たちがラインナップ。アジア最強スプリンター集団リーニン・スターや、登坂力に定評のあるルージャイなど、レース展開を激変させる実力派が揃う。
<国内コンチネンタルチーム(8チーム)>
- 愛三工業レーシングチーム
- Astemo宇都宮ブリッツェン
- キナンレーシングチーム
- シマノレーシング
- スパークルおおいたレーシングチーム
- チームUKYO
- VC福岡
- ヴィクトワール広島
地元・九州を拠点とするスパークルおおいたやVC福岡をはじめ、Jプロツアーでしのぎを削る国内屈指のトップチームが一堂に会する。地の利を生かし、世界の強豪相手に大金星を挙げられるか。
【ナショナルチーム(1チーム)】
- JAPAN NATIONAL TEAM(日本ナショナルチーム)
世界を相手に戦う日の丸を背負った次世代の精鋭たちが、ステージ優勝と存在感の発揮を狙う。
天神が自転車の街に染まる!「Q-Park 10.10 TENJIN」&ツール・ド・フランスさながらのキャラバン隊

10月10日(土)の第1ステージでは、フィニッシュ地となる福岡市天神エリアで、レース観戦とエンターテインメントが融合した一大イベント「Q-Park 10.10 TENJIN」が開催される。
1. 明治通りパレード(11:30〜12:30)
選手たちが走る前の明治通りを舞台に、華やかなオープニングパレードを実施。
- 出演:九州男児新鮮組、SAMURAI BALLERS、ブリヂストン吹奏楽団久留米、ハニーズダンスアカデミー、西日本短期大学附属高等学校吹奏楽部、精華女子高等学校吹奏楽部、望月ゆうさく ほか
- マーチングやアーバンスポーツの熱気あふれるパフォーマンスとともに、沿道では応援グッズやノベルティのサンプリングが行われる。
2. ツール・ド・九州版「キャラバン隊」がグッズ配布!(12:45頃〜)
ツール・ド・フランスでおなじみの名物「キャラバン隊」が天神のコースに登場!レース通過30分前となる12:45頃、5台のラッピングキャラバンカーがコースを走行し、沿道に詰めかけた観客に向けて特製タオルやサコッシュなどの協賛グッズを無料配布する。
- 配布場所(4地点):
- ミーナ天神前
- 祇園町西交差点付近
- 天神南駅交差点付近(渡辺通り・大丸福岡天神店付近)
- フィニッシュ地点(天神橋)
- 協賛企業:株式会社マイナビ、鹿島建設株式会社、福岡トランス株式会社、九州電力株式会社、サントリーフーズ株式会社、株式会社ブリヂストン、スタンダード・アンド・アドバンスド・コンサルティング株式会社、全日本空輸株式会社、株式会社ユニクロ
3. 天神中央公園(西中洲・貴賓館前広場&芝生広場)
- 西中洲エリア貴賓館前広場(10:00〜16:30):
大型スクリーンでのパブリックビューイング(10:00〜)、緊迫のフィニッシュ直後に行われる表彰式(13:45〜)、そしてD-51、杉山39、工藤友美、九州男児新鮮組らが登壇する熱いステージイベント(14:30〜)が催される。 - ふくおか交流おまつり広場(芝生広場 / 10:00〜16:00):
キッチンカーや協賛・飲食ブースが60店舗以上出展。美味しい地元グルメを味わいながらパブリックビューイングでレースの行方を見守ることができる。
4. ソラリアプラザ 1F ゼファ(10:00〜16:00)
屋内で気軽に楽しめる体験型サイクルコンテンツを展開。
- MIX BIKE体験:自転車を漕ぐ力でミキサーを回転させ、オリジナルのジュースを作り上げる人気のアトラクションマシン。
- ラッピング広報車展示&フォトスポット
- リアルジオラマ展示:レースの見どころを精巧に再現した大型ジオラマ(10月1日〜10日展示)。
5. 福博であい橋に「全長7.8mの巨大自転車モニュメント」が出現!
9月19日(土)から10月10日(土)までの期間限定で、福博であい橋に全長7.8m、幅2.5m、高さ4.0mの巨大自転車バルーンモニュメントが設置されている。夜間にはライトアップも実施され、絶好の記念撮影スポットとして大会を盛り上げている。
観戦に役立つインフォメーション:MaaS連携・交通規制・ライブ配信

【九州MaaS「my route」デジタルスタンプラリー】
九州MaaS協議会との連携により、おでかけアプリ「my route(マイルート)」を活用した「デジタルスタンプラリー2026」が10月9日(金)から11月30日(月)まで開催される。各ステージのスタート・ゴール地点や九州内の主要観光・交通スポットをチェックポイントとして巡ることで豪華景品が当たるほか、大会期間中はデジタル乗車券の割引クーポンも配信される。スマートでお得な観戦・周遊にぜひ役立てたい。
【事前特番情報】
大会直前の10月3日(土)13:00〜13:55、フジテレビ系列九州8局にて『がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026 直前特番』が放送される。Kis-My-Ft2の二階堂高嗣さん、しゃかりきの光ママさん、元自転車競技日本代表の飯島誠さんがコース沿線を旅しながら、絶景・グルメ・激推しポイントを紹介する。
【大会当日の全レース公式YouTubeライブ配信】
現地に足を運べないファンも、大会公式YouTubeチャンネルにて全日程・全レースを完全無料でリアルタイム観戦が可能だ。実況はおなじみのMC Aleeさん、解説には元オリンピアンの飯島誠さんという黄金コンビがレースの熱気を余すところなく届けてくれる。
- 10月9日(金)佐世保クリテリウム:10:50〜15:02
- 10月10日(土)佐賀・福岡ステージ:8:30〜14:22
- 10月11日(日)大分・熊本ステージ:8:30〜14:17
- 10月12日(月・祝)宮崎日南ステージ:7:30〜13:12
(※レース進行状況により配信時間は前後する場合あり)
【交通規制へのご協力のお願い】
特に10月10日(土)の佐賀・福岡ステージでは、唐津市から糸島市、福岡市中心部にかけて10:00〜15:00の間、大規模な交通規制が敷かれる。昭和通り、土居通り、国体道路、渡辺通り、明治通りなど天神中枢の道路が順次車両通行止めとなるため、来街の際はマイカーの利用を控え、地下鉄をはじめとする公共交通機関の利用が強く呼びかけられている。
大会スケジュールまとめ
| 日程 | ステージ名 | スタート時刻 | 距離 | スタート / フィニッシュ地点 |
| 10/9(金) | Exhibition 佐世保クリテリウム | 13:00 | 約45km | 長崎県佐世保市(させぼ五番街) |
| 10/10(土) | STAGE 1 佐賀・福岡ステージ | 10:00 | 約152km | 唐津(波戸岬)〜 福岡(天神橋) |
| 10/11(日) | STAGE 2 大分・熊本ステージ | 10:00 | 約128km | 豊後大野(豊後大野市役所)〜 南阿蘇(南阿蘇村役場) |
| 10/12(月・祝) | STAGE 3 宮崎日南ステージ | 9:00 | 約124km | 宮崎(ひなた宮崎県総合運動公園)〜 宮崎(宮崎県庁) |
秋晴れの九州路を極彩色のプロ集団が駆け抜ける4日間。雄大な自然、歴史ある街並み、そして大都会の中心部が舞台となる「マイナビ ツール・ド・九州2026」。果たして誰が初代天神ウィナーとなり、誰が栄光の総合リーダーマイヨを勝ち取るのか。いよいよ号砲の時が近づいている。
大会公式ウェブサイト:https://tourdekyushu.asia/
- BRAND :
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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