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6年ぶりにゾンコラン復活 総距離3418km・獲得標高50250mの極限バトルに|ジロ・デ・イタリア2027

ロードレース最高峰グランツールのひとつであるジロ・デ・イタリアの2027年大会の全容が明らかになった。首都ローマで11月3日に行われたコースプレゼンテーションでは、3週間・全21ステージがそれぞれ発表され、総距離3418km・獲得標高50250mを数える山岳比重の高いものに。2つの個人タイムトライアルも組み込まれるなど、最終目的地ローマを目指して壮大な戦いとなりそうだ。

開幕直後にスロベニアへ 総合争い激化に注目の第1週

ローマで行われたプレゼンテーションでは、大会関係者や現役ライダーらが招待され、コースが発表されていく様子を見守った。そこで明らかになったのは、山岳比重の高いジロらしさにさらなる拍車をかけたタフなコースが用意されたことだった。

© LaPresse

第110回となるジロの開幕地は、イタリア北東部の街・トリエステ。第1ステージから隣国スロベニアへ足を延ばすルーティングで、続く第2ステージでは全行程が同国に。第3ステージでイタリアへと戻ると、第4ステージではミザノ・ワールド・サーキットでのスプリント勝負が予想される。

総合争いの最初の決戦場となるのは第5ステージ。没後10年を迎えたミケーレ・スカルポーニへの追悼が捧げられるフィロットラーノをスタートし、サルナーノ=サッソテットの頂上へフィニッシュする。139kmと短いながらも獲得標高は3300mに達し、早くも大きなタイム差が生まれる公算が大きい。その後、アドリア海沿岸を進む第6ステージ、上りフィニッシュの個人タイムトライアルとなる第7ステージ(19.6km)を経て、第9ステージのスビアーコ=モンテ・リヴァータ山頂フィニッシュで過酷な第1週を締めくくる。

ジロ・デ・イタリア2027第9ステージ コースレイアウト

アペニン山脈を越えて北上する第2週 山岳と平坦TTの2連戦で流れ変わるか

1回目の休息日を終えた第2週は、ラツィオ州からアペニン山脈の中部へと向かう。218kmに及ぶ長丁場の第10ステージ、ムジェロ・サーキットにフィニッシュする今大会最長220kmの第11ステージを抜けると、第12ステージでは「タッパ・バルタリ」に指定されたドゥーエ・サンティ峠を駆け上がる山頂フィニッシュが待ち構える。

ジロ・デ・イタリア2027第12ステージ コースレイアウト

第2週を締める2日間はマリア・ローザ争いにおける重要区間に。第14ステージはカントゥ・アレーナからピアーニ・ディ・ボッビオ/ヴァルトルタへ向かう187kmで、獲得標高は4900mに上る。例年10月開催のイル・ロンバルディアでおなじみのマドンナ・デル・ギザッロをはじめとする4つの山を越える過酷なコースセッティングだ。続く第15ステージは、モンツァ・サーキットを発ちミラノへと向かう37.3kmの平坦な個人タイムトライアルで、TTスペシャリストと総合上位陣が中心となる激しいバトルが期待される。

ジロ・デ・イタリア2027第14ステージ コースレイアウト

クイーンステージと激坂ゾンコランが待つ運命の最終週

2022年のモルティローロ峠 Photo:LaPresse

最終週は、全日程の中で最も過酷なクイーンステージで幕開け。ソンドリオからアプリカまでの第16ステージは、192kmの行程で獲得標高5700mを誇る驚異の山道。大会最高地点「チーマ・コッピ」に指定されたガビア峠に加え、「モンターニャ・パンターニ」たるモルティローロ峠を2度登坂する、まさにマリア・ローザの行方を決定づける最大の難所となる。

ジロ・デ・イタリア2027第16ステージ コースレイアウト

第18ステージではマドンナ・ディ・カンピリオの山頂フィニッシュ、逃げが予想される第19ステージを経て、第20ステージで最大のクライマックスを迎える。ポルデノーネをスタートし、カルニッチ・アルプスが誇る秀峰モンテ・ゾンコランへ。オヴァーロ側からの容赦ない登坂は、マリア・ローザの最終的な持ち主を確定させる舞台となる。第20ステージまでの死闘を終えた選手たちはローマへと集結し、王者は永遠の都の空高く「トロフェオ・センツァ・フィーネ」を掲げる。

ジロ・デ・イタリア2027第20ステージ コースレイアウト

2027年大会は5月8日から30日までの日程で行われる。その間、7つの山頂フィニッシュが設定され、アペニン山脈とアルプス山脈を行く高難度のコースを選手たちは駆けることとなる。

ジロ・デ・イタリア2027

5月8日 第1ステージ トリエステ-トリエステ 172km 丘陵
5月9日 第2ステージ リュブリャナ-コペル 166km 丘陵
5月10日 第3ステージ チェルヴィニャーノ-ポッサーニョ 163km 丘陵
5月11日 第4ステージ アルジェンタ-ミザノ・アドリアティコ 151km 平坦
5月12日 第5ステージ フィロットラーノ-サルナーノ=サッソテット 139km 山岳
5月13日 第6ステージ アルバ・アドリアティカ-ランチャーノ 148km 丘陵
5月14日 第7ステージ スルモーナ-カンポ・ディ・ジョーヴェ 19.6km 個人タイムトライアル
5月15日 第8ステージ トラサッコ-ナポリ 219km 平坦
5月16日 第9ステージ イトリ-スビアーコ=モンテ・リヴァータ 180km 山岳
5月17日 休息日
5月18日 第10ステージ パロンバーラ・サビーナ-ノルチャ 218km 丘陵
5月19日 第11ステージ グアルド・タディーノ-スカルペリア 220km 平坦
5月20日 第12ステージ モンテカティーニ・テルメ-ゼーリ 173km 山岳
5月21日 第13ステージ ボルゴ・ヴァル・ディ・ターロ-レッジョ・エミリア 176km 平坦
5月22日 第14ステージ カントゥ・アレーナ-ピアーニ・ディ・ボッビオ/ヴァルトルタ 187km 山岳
5月23日 第15ステージ モンツァ-ミラノ 37.3km 個人タイムトライアル
5月24日 休息日
5月25日 第16ステージ ソンドリオ-アプリカ 192km 山岳
5月26日 第17ステージ キアーリ-ヴォー 194km 平坦
5月27日 第18ステージ ロヴェレート-マドンナ・ディ・カンピリオ 154km 山岳
5月28日 第19ステージ ロヴェレート-サチーレ 199km 丘陵
5月29日 第20ステージ ポルデノーネ-モンテ・ゾンコラン 180km 山岳
5月30日 第21ステージ ローマ-ローマ 131km 平坦

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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