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BMX全日本選手権、深川匠と畠山紗英がエリート王者に|岩手・大船渡で熱戦

2026年10月17日(土)・18日(日)の2日間、岩手県大船渡市の「三陸BMXスタジアム」で「第43回全日本自転車競技選手権大会 BMXレーシング」が開催された。国内最高の栄誉であるチャンピオンジャージを懸けた戦いで、男子エリートは深川匠、女子エリートは畠山紗英が頂点に立った。東日本大震災から15年目を迎えた被災地での開催となった今大会の模様を、各カテゴリー王者のコメントとともに振り返る。

男子エリート:深川匠がゴール手前の逆転で初タイトル

男子エリート優勝の深川匠
男子エリート優勝の深川匠

男子エリートは、深川匠(#207)がフィニッシュライン手前で先行する中林凌大(#201)をかわし、初の全日本タイトルを手にした。予選から安定した走りを見せ、決勝では持ち味の冷静さでレースをまとめ上げた。

「全日本選手権で優勝できるなんて、本当に夢にも出てこないくらい非現実的なことだった」と深川。「予選からミスなく走れていたので、決勝はかなり攻めていこうと考えていました。スプリントが強い選手も多かったですが、どんな展開になっても最後まで冷静に走り切ることを意識しました。来年以降も勝ち続けられるよう、さらにレベルアップしていきたいです」と、早くも次を見据えた。

表彰台は、優勝・深川匠、2位・中林凌大、3位・増田優一という顔ぶれとなった。

男子エリート表彰式
男子エリート表彰式:左より、2位 中林凌大、優勝 深川匠、3位 増田優一

女子エリート:畠山紗英がポイント制を制して王座

女子エリート優勝の畠山紗英
女子エリート優勝の畠山紗英

女子エリートは、3本合計のポイント制で争われた決勝を畠山紗英が制した。最初の2本をいずれも1位でまとめ、盤石の内容で栄冠を引き寄せた。

「とにかくこのコースがしんどくて長くて、毎レース足がパンパンになっていました」と振り返る畠山。「最初の2本を1位で揃えられたのが良かった。3本目は途中で追いついた場面で、無理にリスクを冒して転ぶよりは、と安全運転で確実にタイトルを獲りに行きました。タフなレースでしたが、無事に優勝を決めることができました」と、したたかなレース運びを明かした。

女子エリート表彰式
女子エリート表彰式:左より、2位 籔田寿衣、優勝 畠山紗英、3位 野村凪沙

表彰台は、優勝・畠山紗英、2位・籔田寿衣、3位・野村凪沙。

U23・ジュニア:次代を担う若手が躍動

男子U23

男子U23優勝の坂本優和
男子U23優勝の坂本優和

男子U23は坂本優和が優勝。目標にし続けてきたチャンピオンジャージについて「やっと手に入れることができて、これでようやくスタートラインに立てたな、という気持ち」と語った。決勝はスタートがわずかに遅れ、インコースから各選手が詰める激しい展開となったが、「混乱した状況の中で自分ができる限りの走りを尽くせたことが結果に繋がった」と振り返った。

男子U23表彰式
男子U23表彰式:左より、2位 島田壮、優勝 坂本優和、3位 浦井健芯

表彰台は優勝・坂本優和、2位・島田壮、3位・浦井健芯。

男子ジュニア

男子ジュニア優勝の近藤心
男子ジュニア優勝の近藤心

男子ジュニアは近藤心が優勝し、初の全日本タイトルを獲得。「去年はこの大舞台で優勝を逃していたので、今年こそはという思いで練習を重ねてきた」と喜びを語った。ジュニア2年目で来季からU23に上がる近藤は、「若い世代が下からどんどん突き上げるから覚悟して待っとけよ、負けへんで、という意気込みで挑みたい」と力強く宣言した。

男子ジュニア表彰式
男子ジュニア表彰式:左より、2位 横地泰河、優勝 近藤心、3位 押田岳瑠

表彰台は優勝・近藤心、2位・横地泰河、3位・押田岳瑠。

女子ジュニア

女子ジュニア優勝の西村優々花
女子ジュニア優勝の西村優々花

女子ジュニアは西村優々花が優勝。エリートとの混走となるなか、総合でも3位でフィニッシュした。「優勝もうれしいですが、総合でも3位で終えることができて、とても良い走りができた」とコメント。こちらも来季からU23へ。

女子ジュニア表彰式
女子ジュニア表彰式:左より、2位 中村真唯、優勝 西村優々花

表彰台は優勝・西村優々花、2位・中村真唯。

マスターズは松下巽・瀬古遥加が制覇

マスターズ男子優勝の松下巽
マスターズ男子優勝の松下巽

30歳以上の上級者によるマスターズカテゴリーは、男子を松下巽、女子を瀬古遥加が制した。ベテランの意地を見せ、それぞれの部門で頂点に立っている。

マスターズ女子優勝の瀬古遥加
マスターズ女子優勝の瀬古遥加

震災から15年、大船渡で開かれた全日本

シンガーソングライターの佐藤ひらりさん
「みらい」を披露したシンガーソングライターの佐藤ひらりさん

今大会は、東日本大震災から15年目を迎えた岩手県大船渡市での開催。オープニングセレモニーには、シンガーソングライターの佐藤ひらりさんが出演し、2011年の震災を受けて制作した自身初のオリジナル曲「みらい」を披露するとともに、国歌独唱を務めた。

渕上清 大船渡市長
歓迎のメッセージを贈った渕上清 大船渡市長

開催地・大船渡市の渕上清市長も登壇し、歓迎のメッセージとともに参加者へエールを送った。さらに、地元・三陸BMXで育った東北BMX協会所属の選手たちがステージに登場。選手を代表して細川惺覇選手が選手宣誓を行い、地域とともに歩む大会であることを印象づけた。

全カテゴリー優勝者

チャンピオンジャージ獲得選手
チャンピオンジャージ獲得選手:左より松下巽、瀬古遥加、坂本優和、深川匠、畠山紗英、西村優々花、近藤心

リザルト

男子エリート:優勝・深川匠/2位・中林凌大/3位・増田優一

女子エリート:優勝・畠山紗英/2位・籔田寿衣/3位・野村凪沙

男子U23:優勝・坂本優和/2位・島田壮/3位・浦井健芯

男子ジュニア:優勝・近藤心/2位・横地泰河/3位・押田岳瑠

女子ジュニア:優勝・西村優々花/2位・中村真唯

マスターズ男子:優勝・松下巽/2位・吉村樹希敬/3位・渡辺濃

マスターズ女子:優勝・瀬古遥加/2位・飯端美樹/3位・朝比奈綾香

大会概要

大会名:第43回全日本自転車競技選手権大会 BMXレーシング
開催日:2026年10月17日(土)・18日(日)
会場:三陸BMXスタジアム(岩手県大船渡市)
主催:公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)
主管:一般社団法人全日本BMX連盟(JBMXF)
後援:大船渡市、一般財団法人大船渡市スポーツ協会、大船渡商工会議所、岩手県自転車競技連盟
大会協力:東北BMX協会、株式会社三陸アクティブ、合同会社TXF、自衛隊岩手地方協力本部・釜石地域事務所、株式会社ディア、NSI株式会社

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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