
パラ女王・杉浦佳子と走れるZwiftプレミアムライドが10月29日開催 アジアパラの熱戦を語り合う60分
Bicycle Club編集部
- 2026年10月23日
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東京・パリと2大会連続でパラリンピック金メダルに輝き、今なお世界のトップシーンで快走を続ける杉浦佳子選手(TEAM EMMA Cycling / 総合メディカル株式会社)。彼女とともにバーチャルサイクリング「Zwift(ズイフト)」上でグループライドを楽しめる特別企画、IBJ「プレミアムライド」が2026年10月29日(木)20:30より開催される。
直前に開催された「2026アジアパラ競技大会」の日本代表としてトラック・ロード両種目を戦い抜いた杉浦選手を迎え、世界選手権やアジアパラの激闘の裏側を本人のスペシャルトークとともに振り返る贅沢な60分間だ。
世界で躍進を続ける杉浦佳子選手と走る特別な60分

四肢の障がいの程度に応じて競われるパラサイクリングのCクラス(2輪自転車)において、女子C3(WC3)のトップランナーとして世界を舞台に走り続ける杉浦佳子選手。2026年シーズンもその強さは健在で、国内外の主要レースで目覚ましい成績を残し続けている。
【杉浦佳子選手・2026年シーズンの主な成績】
- 3月:UCI パラサイクリング・ロードワールドカップ第1戦(タイ・チェンマイ) WC3 個人タイムトライアル 優勝
- 4月:同第2戦(ベルギー・ギストル) WC3 ロードレース 2位
- 5月:同第3戦(イタリア・アブルッツォ) WC3 個人タイムトライアル 2位、ロードレース 3位
- 9月:UCI パラサイクリング・ロード世界選手権(米国・アラバマ州ハンツビル) WC3 ロードレース 3位(銅メダル獲得)
- 10月:2026アジアパラ競技大会(日本・静岡県) 自転車競技日本代表として出場
今回の「プレミアムライド」は、アジアパラ競技大会の熱戦を終えたばかりの杉浦選手をバーチャル空間に迎え、参加ライダー全員でその健闘を讃え合うセレブレーションライドとなる。ライド中は杉浦選手自身から世界選手権の銅メダル獲得劇やアジアパラのレースレポート、コンディション維持の秘訣などが語られる予定で、世界最高峰のアスリートと直接言葉を交わせるまたとない機会だ。
脚力差や障がいの垣根を越えるコミュニティ「IBJ」とZwiftライドの魅力
本イベントを主催するのは、NPO法人サイクリスト国際交流協会(J-BRAIN)。千葉県成田市の下総運動公園で開催されている「杉浦佳子杯・インクルーシブ自転車レース」の理念を日常のトレーニングへと広げるべく、2026年6月にZwift内に公式クラブチーム「Inclusive Bicycle JAPAN(IBJ)」を立ち上げた。
今回のグループライドの舞台となるのは、日本の風景をモチーフにした風光明媚なルート「Electric Loop」。Zwiftの「まとまる機能(Keep Together / Rubberbanding)」が適用されるため、ペダルを回し続けていればどんなにパワー差があっても集団が分裂することなく、全員がひとつのプロトンとなってゴールまで走り切ることができる。
「初心者だから集団から千切れてしまうかも……」「トップ選手と一緒に走るなんて敷居が高い」という心配は一切無用。レース経験豊富なレーサーはもちろん、バーチャルライドを始めたばかりのビギナー、体力づくりを目指すサイクリストまで、誰もが安心して同じ集団の走りを体感できる。

コミュニケーション手段も充実しており、Zwiftコンパニオンアプリでのテキストチャットに加え、Discord(ディスコード)のボイスチャットを併用して進行する。杉浦選手やスイーパーを務める須藤むつみ氏(J-BRAIN事務局)と会話を交わしながら走れるほか、「話すのは緊張する」「走ることに集中したい」という方はラジオ感覚で音声を聴くだけの“聞き専”参加も大歓迎となっている。
毎週月曜・木曜のレギュラーライドで「走る習慣と仲間づくり」
IBJクラブチームでは、今回の月1回開催される「プレミアムライド」のほか、日頃から定期的にZwift上で集まれる2つのレギュラーライドを毎週開催している。
● リカバリーライド(毎週月曜日 20:30スタート / 約60分)
Zwiftの「まとまる機能」を使用。週末のライドやレースの疲労を考慮し、無理のない軽めの負荷で脚を回しながら仲間とチャットを楽しむ、週初めのモチベーションアップに最適なセッション。
● ベースライド(毎週木曜日 20:30スタート / 約60分)
基礎的なベース走力を養うワークアウト。まとまる機能はオフとし、10分間のウォームアップ後に3.0W/kg前後をターゲットにして巡航する。万が一集団から遅れても復帰しやすい工夫が凝らされており、一人では挫折しがちな高強度トレーニングも仲間と一緒なら乗り越えられる。
毎週のリカバリー&ベースライドで基礎体力を養い、月に一度のプレミアムライドで世界レベルの刺激を受ける――。このサイクルが、日々のモチベーション維持と着実な走力アップを強力に後押ししてくれるはずだ。
リアルとバーチャルが交差する! 2027年2月には第2回大会&バーチャルレース初開催

このZwiftコミュニティの根底にあるのは、リアル大会「杉浦佳子杯・インクルーシブ自転車レース成田下総」だ。
2026年2月に第1回が開催された同大会は、「全ての人へ自転車レースの楽しさを! チャレンジする勇気を全ての人へ!」をスローガンに掲げ、年齢・性別・障がい・国籍の垣根を完全に取り払った日本初のインクルーシブ自転車レースとして大きな話題を呼んだ。
普段乗り慣れたママチャリやシティサイクルでも安全基準を満たせば参加可能。午前中に1名ずつ走る「個人タイムトライアル(TT)」を実施し、その計測タイムに基づいて午後に行われる「個人ロードレース」のクラス分け(A〜Dクラス)を行うため、実力差に関係なく誰もが白熱した集団走行とゴールスプリントを楽しめるユニークなシステムが採用されている。
会場には本格的なDJブースや地元成田のカフェが出店し、女子ロード「Qリーグ」や中学生男女「Nリーグ」のシリーズ戦も併催されるなど、フェスティバルのような熱気に包まれた。

そして次回、「杉浦佳子杯・第2回インクルーシブ自転車レース」が2027年2月21日(日)に千葉県成田市・下総運動公園で開催されることが決定した。
さらに注目すべきは、その2日後となる2027年2月23日(火・祝)に、Zwiftを活用した「バーチャル版インクルーシブ自転車レース」が初開催されることだ。
「遠方で成田の会場まで行けない」というサイクリストや、自宅のスマートトレーナー環境から気軽にレースへ挑戦してみたいというライダーにとって、バーチャル版レースは最高の舞台となる。今回のプレミアムライドや毎週のレギュラーライドは、まさにこの2027年2月のリアル&バーチャル大会に向けたステップアップの場としても位置づけられている。
杉浦佳子選手からのメッセージ:誰もが同じスタートラインに立てる社会へ
薬剤師として勤務していた頃、患者さんから「今度、健常者のゲートボール大会に出るんだ!」と嬉しそうに報告を受けたことをきっかけに、「いつか健常者と障がい者の垣根を取り払ったイベントを開きたい」と志した杉浦選手。その後、自身がレース中の大事故によって高次脳機能障害を負い、一時は障がいを理由に大会参加を断られるという悔しい経験も味わった。
しかし、パラサイクリストとしてひたむきに走り続け、世界王者となった彼女の実績と情熱が周囲を動かし、今では健常者のレースでも当たり前のように走る姿が見られるようになった。
「先ずは、お互いを知ることから始めるためにこの取り組みを始めました。障がい者と健常者という垣根だけでなく、年齢や性別、身体的な違い、経験の有無に関わらず、同じスタートラインに立ち、共に風を感じながらゴールを目指せる場にしたい。会場にお越しになる皆さん、そして画面の向こうで一緒に走る皆さんの笑顔とチャレンジ精神が、インクルーシブな社会を育む大きな力になると強く信じています」(杉浦佳子)
画面越しにペダルを回し、同じ空間と時間を共有する――。Zwiftというテクノロジーと杉浦選手のパッションが融合した「IBJプレミアムライド」で、自転車が持つ本来のボーダーレスな楽しさを体感してみてはいかがだろうか。
【イベント開催概要】
- イベント名:Inclusive Bicycle JAPAN(IBJ)プレミアムライド
- 開催日時:2026年10月29日(木)20:30スタート(60分間のグループライド)
- 使用システム:バーチャルサイクリングシステム「Zwift」
- 使用コース:Electric Loop(Makuri Islands / まとまる機能・Late Joinあり)
- ライドリーダー:杉浦佳子選手(TEAM EMMA Cycling / 総合メディカル株式会社)
- スイーパー:須藤むつみ(J-BRAIN事務局)
- 参加対象:Zwiftを利用できる方(年齢、性別、国籍、障がいの有無、自転車経験不問)
- 参加費:無料(※Zwiftの利用環境・アカウントが必要です)
- イベント詳細・エントリーURL:
https://www.zwift.com/events/view/5726678
【Zwift「IBJ」クラブチーム登録手順】
- スマートフォンの「Zwiftコンパニオンアプリ」を起動
- 画面下部メニューから「クラブ」を選択し、「すべてのクラブ」を開く
- 「クラブ名で検索」欄に「IBJ」と入力
- 牛のヘッドマークが目印の「Inclusive Bicycle JAPAN IBJ」を選択し、「参加する」をタップ
【Discordボイスチャット参加方法】
- Discordアプリをインストールし、ログインを済ませておく
- IBJの各ライドイベントページ内にある「クラブのDiscord」リンクをライド開始5分前を目安にタップ
- 参加ボタンを押してボイスチャットに接続(聞き専OK、マイクオフでの参加も歓迎)
杉浦佳子杯・インクルーシブ自転車レース 公式サイト
http://www.jbrain.or.jp/inclusive-bicycle/index.html
- BRAND :
- Bicycle Club
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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