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フルマラソン後半の失速は「フォーム崩れ」が原因。理学療法士が教える3分間の室内ルーティン 【第3回 ⽚脚⽀持・⾻盤の安定編】

ーーーその他の記事ーーー

<フルマラソン後半の失速を防ぐ フォーム崩れ対策ルーティン>
【第1回 腕振り・体幹のひねり編】
【第2回 体幹・⾻盤の安定編】
【第4回 脚のバネ (着地の衝撃吸収・反発) 編】
ーーーーーーーーーーーー

走り始めは、あんなに軽快だったのに、

後半になると、着地するたびに

一歩一歩の、着地の衝撃が重いような……。

 

ただでさえ疲労がたまっているところに、

着地のインパクトでフォームは崩れ、

余計に疲れやすい、ぐらぐらフォームに。

 

それ、

「でん筋群(お尻の筋肉)」で解決できるとしたら……。

 

それなら、重いバーベルをかつぐ筋トレが必要かといえば、

そこまで、ではない。

 

理学療法士だからこそ提案できる

「1日3分の室内ルーティン」を続けさえすれば、

着地のインパクトを受け止め、

脚の左右ブレに負けない、

つまりフォーム・キープを支える、

お尻の筋肉を手に入れられるのだ。

 

そこで

全4回でお届けする本連載の第3回は、

ランニングにおける下半身のエンジン、

「でん筋群」を中心に、お届けする。

⑤ 片脚おしり上げ運動(左右各10回)

着地衝撃を受け止めるだけでなく、

お尻の大きな筋肉(でん筋群)を活性化させ、

力強い蹴り出しを生み出すための動き。

 

仰向けに寝て、両ヒザを90度程度に曲げ、

片方の脚のアキレス腱のあたりを、

もう一方のヒザに乗せる。

 

床についている側のつま先をあげ、

カカトだけが床についている状態にする。

両手のひらを合わせて、天井へ向けてまっすぐ伸ばす。

 

カカトで床をグッと押し込むようにして、

お尻を天井に向かってゆっくりと持ち上げる。

 

お尻は高く上げる意識をもつと

背中の筋肉を使ってしまうため、

無理に高く上げすぎないように注意する。

 

床から少し浮く程度で

2秒ほどキープしてゆっくり下ろす。

(写真上→写真下)

 

腰を反らせて無理に高く上げようとせず、

お尻の筋肉がギュッと収縮しているのを感じるのがポイントだ。

 

ハムストリングス(太ももの裏)や腰ではなく、

お尻の筋肉に力が入る感覚を大切に。

カカトをついたほうの足は、

つま先を上げるようにすると、力が入れやすい(写真)

 

監修者の柏村さん

「お尻を高く上げられなくても、

指2本分ぐらい上げる意識をもつだけで十分にお尻に効きます」

 

お尻の筋肉が力強く、スムーズに動くことで、

ふくらはぎや太もも前側の無駄な負担が減り、

結果的に、大きな筋肉を使った

力強く、疲れにくい走りを手に入れることもねらいだ。

⑥ スケーティング(左右各10回)

 足を肩幅より少し広めに開いて立つ。

軽く腰を落とした姿勢で、腰の高さを保ちながら、

2秒ほどかけて、片脚にゆっくり体重を移していく。

 

体重を移した側のヒザを曲げ、

反対側の脚は⾃然に伸ばすようにしながら

左右交互に重心を移動させる。

 

監修者の柏村さん

 「肩、股関節、ヒザ、脚が

一直線になるところまで体重を移すのがポイントです」

お尻を突き出して肩が上がってしまったり、

体が傾いたりするフォームはNG。

前進のエンジン「でん筋群」の役割

「でん筋群(でんきんぐん)」とは、

お尻を覆う大でん筋や、その奥や横にある中でん筋などの筋肉群のこと。

 

着地をブレずに受け止め続けられる、かどうかは

この、でん筋群にかかっているといえる。

 

また、でん筋群が力強く稼働していれば

骨盤の安定につながり、

フォーム維持を大きく手助けしてくれるのだ。

 

ダイナミックなだけでない、効率的なフォームがキープできるか……

そのカギのひとつが、でん筋群といえるのだ。

 

ーーー

 

監修者の柏村さんによれば

「ルーティンとして毎日できればベストです。

 とはいえ、週に3回程度でも効果は期待できますよ。

 大切なのは、ランニングの時にここを使うんだ、

 という意識をもちながら取り組むことですね」

 

とのこと。

 

ーーーーーー

 

フルマラソン後半になっても、

力強い踏み込み・蹴り出しを維持したいもの。

 

 とはいえ、そのストライドを維持できるかどうか……もまた、

お尻の筋肉を使い続けられるか

……に、大きく関わるのは間違いない。

 

脚全体の疲労をもう少し軽くして

気持ちよく走りたい。

 

そんなランナーはもちろん、

秋のレースに向け、失速せず自己ベストを狙う!

と誓うランナーもまた、

お尻のエンジンをフル稼働させる

3分間ルーティンを取り入れてみてはどうだろう。

 

【監修】

柏村 東吾(かしむら とうご)/プライマリメディカルサポート

理学療法士、NASM-PES、GPT Japan オフィシャルインストラクター、3学会合同呼吸療法認定士。急性期病院で10年以上勤務し、集中治療室から訪問リハビリまで幅広い病期・疾患に携わる。術後のコンディショニングをはじめ、整形外科・スポーツ分野を中心に、痛みの原因を丁寧に分析し、一人ひとりに合わせた施術を行う。また、さまざまなスポーツのパフォーマンス向上にも力を入れている。

プライマリメディカルサポート

トップアスリートを支えるコンディショニングとトレーニングを支援するプロフェッショナル集団。動作分析・メディカルチェックを通じ、ケガの予防からパフォーマンス向上まで幅広くサポートする。

https://primarymedicalsupport.com/

 

【model @RUNNING Style】

タクマさん

昨年の秋、先輩の勧めでランニングを始め、いまでは月間100kmを走るランナーに。走り始めて2カ月後には初ハーフマラソンに出場し、1時間45分で完走。多忙な仕事の合間を縫って週3回の朝のジム通いとランニングを楽しむ。来年初頭には、フルマラソンの予定もあり「走ることで生活にメリハリがつきましたね」という。じつは水泳で20年間の経験をもち、リオ五輪選考会まで出場した実績もある元トップスイマー。

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RUNNING style 編集部

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自分らしい走りを探究するすべての人の、その走る喜びに伴走するランナーメディア。

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