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男子チームスプリントで日本は惜敗の4位 上海トラック世界選手権が開幕、初日は厳しい船出に

2026年10月14日、中国・上海の上海崇明ベロドロームにて「2026年UCIトラック世界選手権大会」が開幕した。初日は短距離・中長距離の団体種目を中心に予選・決勝が行われ、男子チームスプリントで日本代表がメダル決定戦に進出するも中国に屈して4位。男女のチームパシュートや女子チームスプリントも予選敗退を喫するなど、日本勢にとっては試練の幕開けとなった。一方、女子チームスプリントでは地元中国が金メダルを獲得し、女子スクラッチではロード界屈指のスプリンターであるロレーナ・ウィーベス(オランダ)がアルカンシェルを手にした。

高速木製トラックで開幕した世界一決定戦 日本勢は試練の初日に

2028年ロサンゼルス五輪を見据えた新たなオリンピックサイクルの幕開けとなる、2026年のUCIトラック世界選手権。会場となった上海崇明ベロドロームは、ヨーロッパアカマツを使用した周長250m、最大傾斜角45度を誇る屋内トラックだ。

大会初日のプログラムには、男子チームスプリント(予選〜決勝)、女子チームスプリント(予選〜決勝)、女子スクラッチ決勝、そして男女チームパシュート予選(男子は初日に1回戦まで実施)が組まれた。

事前の国際大会でも好成績を残し、メダル量産の期待がかかった日本代表だったが、世界最高峰の舞台は厳しい現実を突きつけることとなった。

男子チームスプリント:1回戦で42秒456の好走も、銅メダル決定戦で中国に屈し4位

19カ国がエントリーした男子チームスプリント。日本は第1走に百戦錬磨の長迫吉拓、第2走に太田海也、第3走に若手実力者の中石湊を据えて予選に挑んだ。

予選で日本は長迫が17秒400、太田が12秒307、中石が13秒006を刻み、トータル42秒713でフィニッシュ。王者オランダ(42秒351)、地元中国(42秒627)に次ぐ全体3位の好タイムで上位8チームによる1回戦進出を決める。

続く1回戦、日本はフランスと対戦した。長迫が17秒316で飛び出すと、太田が12秒273、中石が12秒867と力強く加速。42秒456の好タイムをマークしてフランス(42秒793)に勝利した。

1回戦の結果、金メダル決定戦へと駒を進めたのはトップタイムのオランダ(42秒231)と2位のオーストラリア(42秒346)。日本は全体3位のタイムで、全体4位の地元・中国(42秒495)と銅メダルを争う3-4位決定戦へ回ることとなった。

迎えた銅メダル決定戦。日本は走順を入れ替え、長迫・中石・太田の並びで出走。スタートから互角の勝負を演じ、2周目終了時点では日本が29秒660、中国が29秒678と、日本が0.018秒リードして最終周回へ突入した。しかし、大歓声を受ける中国の第3走リウ・チーが12秒711で力走したのに対し、日本は最終ラップで13秒984を要してしまい、フィニッシュタイムは43秒644。42秒389をマークした中国に逆転を許し、惜しくも表彰台を逃す4位でレースを終えた。

なお、金メダル決定戦では、ハリー・ラブレイセン、ジェフリー・ホーフラント、ロイ・ファンデンバーグの強力トリオを揃えたオランダが41秒954の圧巻のタイムを叩き出し、オーストラリア(42秒470)を下して王座を防衛した。

女子チームスプリント:地元中国がイギリスを下して金メダル! 日本は第3走で乱れ予選18位

18チームが出走した女子チームスプリント予選には、酒井亜樹、佐藤水菜、山田南のメンバーで挑んだ。

日本は第1走の酒井が19秒026(全体6位)、第2走のエース佐藤が13秒522の快走を見せ、2周目を終えた時点では32秒548と全体5位の好位置につけていた。しかし、第3走の山田が大きくラップを落とし、18秒132を要してしまう。トータルタイムは50秒680にとどまり、全体の18位でまさかの予選敗退となった。

一方、本戦では地元・中国が旋風を巻き起こした。1回戦をトップタイム(45秒646)で勝ち上がった中国(ジアン・ユールー、トン・モンチー、ユアン・リーイン)は、金メダル決定戦で強豪イギリス(パリス=スミス、ケープウェル、フィヌカン)と激突。中国は45秒578を叩き出し、イギリス(45秒933)を0.355秒差で振り切って地元の大観衆の前で見事世界一に輝いた。3位決定戦はドイツが中立選手団(AIN)を下して銅メダルを獲得している。

男女チームパシュート予選:世界の厚い壁 日本勢はともに11位で1回戦進出を逃す

中長距離の看板種目である4kmチームパシュート予選。

男子予選(18チーム参加)には、梅澤幹太、兒島直樹、窪木一茂、松田祥位の4名が出場した。日本は安定したペース配分で隊列を組んだものの、タイムは3分53秒453。1回戦進出のカットラインとなる8位フランス(3分51秒617)に約1秒8及ばず、全体の11位で予選敗退となった。

女子予選(17チーム参加)には、池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂の布陣で挑んだ。日本は序盤から粘りの走りを見せたが、フィニッシュタイムは4分19秒093。こちらも8位のフランス(4分15秒510)に届かず全体の11位に終わり、男女揃って悔しい予選敗退となった。

男子チームパシュート1回戦:イタリア対デンマークの頂上決戦が決定!

男子チームパシュートは初日夜のセッションで上位8チームによる1回戦も行われた。

フィリッポ・ガンナやジョナサン・ミランを擁するイタリアが、イギリスとの好カードで3分45秒332をマークして勝利。一方のヒートでは、予選トップのデンマークがカールフレデリック・ベヴォールらの牽引で3分44秒043の驚異的なタイムを叩き出し、オーストラリアを退けた。

この結果、大会2日目に行われる金メダル決定戦はデンマーク対イタリアという世界屈指の好カードに決定。銅メダル決定戦はイギリス対フランスの組み合わせとなった。

女子スクラッチ:ロード最強スプリンターのウィーベスが3連覇、岡本美咲は19位

初日の個人種目として行われた女子スクラッチ決勝(トラック40周・10km)には24名が出走。日本からは岡本美咲が出場した。

平均時速48.980km/hというハイペースでレースが進む中、岡本は集団内で冷静に位置取りを試みたものの、終盤のアタック合戦によるペースアップで徐々に後退し、19位でフィニッシュした。

アルカンシェル争いは集団スプリントにもつれ込み、ロードレース界でも無類の強さを誇るロレーナ・ウィーベス(オランダ)が先着。見事この種目3連覇となる世界チャンピオンの称号を手に入れた。2位にはララ・ギレスピー(アイルランド)、3位にはマリア・マルティンス(ポルトガル)が入った。

リザルト:2026年UCIトラック世界選手権 1日目

男子チームスプリント

【最終順位】
1位 オランダ(ホーフラント、ラブレイセン、ファンデンバーグ) 41.954
2位 オーストラリア(バーバー、エリオット、ホフマン) 42.470
3位 中国(ジン・ジーヘン、リー・ジーウェイ、リウ・チー) 42.389
4位 日本(長迫吉拓、中石湊、太田海也) 43.644
5位 トリニダード・トバゴ
6位 イギリス
7位 フランス
8位 チェコ

【3-4位決定戦】
勝者(3位) 中国 42.389
敗者(4位) 日本(長迫吉拓、中石湊、太田海也) 43.644

【1回戦(日本対戦)】
日本(長迫吉拓、太田海也、中石湊) 42.456(勝者・全体3位)
フランス 42.793

【予選上位&日本結果】
1位 オランダ 42.351
2位 中国 42.627
3位 日本(長迫吉拓、太田海也、中石湊) 42.713
4位 オーストラリア 42.736

女子チームスプリント

【最終順位】
1位 中国(ジアン・ユールー、トン・モンチー、ユアン・リーイン) 45.578
2位 イギリス(ケープウェル、フィヌカン、パリス=スミス) 45.933
3位 ドイツ(フリードリヒ、グラボッシュ、シュナイダー) 46.276
4位 中立選手団(AIN) 46.712
5位 オランダ
6位 ニュージーランド
7位 オーストラリア
8位 フランス
…
18位 日本(酒井亜樹、佐藤水菜、山田南) 50.680(予選敗退)

女子スクラッチ(10km)

1位 ロレーナ・ウィーベス(オランダ)
2位 ララ・ギレスピー(アイルランド)
3位 マリア・マルティンス(ポルトガル)
4位 マルティナ・フィダンツァ(イタリア)
5位 リー・シーウィン(香港)
…
19位 岡本美咲(日本)

男子チームパシュート

【1回戦結果(決勝・順位決定戦進出)】
・金メダル決定戦進出:デンマーク(3:44.043)、イタリア(3:45.332)
・銅メダル決定戦進出:イギリス(3:46.967)、フランス(3:49.619)

【予選上位&日本結果】
1位 デンマーク 3:44.991
2位 イギリス 3:47.154
3位 イタリア 3:47.272
…
11位 日本(梅澤幹太、兒島直樹、窪木一茂、松田祥位) 3:53.453(予選敗退)

女子チームパシュート

【予選上位&日本結果】
1位 イギリス 4:08.055
2位 ドイツ 4:09.978
3位 イタリア 4:10.275
…
11位 日本(池田瑞紀、梶原悠未、内野艶和、垣田真穂) 4:19.093(予選敗退)

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